


C「おい、ちょっと待った! 順番通りにしてくれよ。食事の前に、夕陽があるだろ」
クマル「ない」
C「ハ?」
クマル「見に行かなかったもん」
C「へ? なして??」
クマル「日が沈むまで時間があるから、まずチェックインしちゃおうって、一路宿に向かったんだけど、雲行きがどんどん怪しくなってきて、宿に着いたときには

C「なるほど、それで断念したと?」
クマル「それに、チャイロ系ちゃんの体力が、もう1ミリも残ってないって感じだったからね。それと宿でビールお願いしたらスーパー○ライだったから、速攻で買いに行ったから。でも、宿の近所ってなんにもねーでやんの。駅付近とかも、なんもねーし、おそらくここらのヒト、コンビニってものの存在を知らないと思う」
C「そいつは偏見だ。で、どうしたんだ?」
クマル「ググってみたら、近所にスパリゾートみたいなのがあるから、とりあえずそこへ行ったらしいんだけど、閉鎖されてたんだって。で、帰るに帰れず、さらに先に行って、ようやく開いてる酒屋さんを見つけて、今晩のアルコール類ゲットしたんだけど……」
C「けど、どうした?」










C「めずらしいもの頼んでんな」
クマル「さすがにこのメニューで



C「まあ。豪華には見えるけど、フツーじゃね?」
クマル「これで終わりならね」
C「デザートがすごいとか?」







C「す、すごいな」
クマル「でしょでしょ」





クマル「ぜひ来てくらんしょ。。。 チェックアウトして外に出てみたら、この世のものとは思えない光景に出会えました」
C「悪魔と出会ったのか?」
クマル「世界がオレンジ色になっていて、桜吹雪が舞ってたの」
C「嗚呼、きみの初夢ね」
クマル「そうじゃなく、宿の優しいママさんがいってたんだけど、この辺りの雪はこうなるらしいんだよね。海沿いで風が強くて、雪片が軽いから、降り積もることは決してなく、粉雪が花弁のように舞っちゃうの。それにしても雲と太陽の関係なのか、視界がオレンジ色に染まっていたのには、ただただビックリ! そこに桜吹雪のような雪だもん。こんな景色見たことねっつーの」
C「ところで、チャイロちゃんは復活したのか?」









証拠写真


つづく

