




C「311号線つっても、そっち方面に住んでるやつしかわからんぞ」
チャ「あ、えっと、熊野古道に沿ってある国道のことだよ

C「それでもわかんねって」








クマル「車で移動だけなら、前もあったよね、これよりもっとひどかったけど」
チャ「グランドキャニオンで急に天候が変わったときだよね」
クマル「午前中は晴れてたのに、午後から急に雲行きが怪しくなって、その後大雪

チャ「フラッグスタッフの辺りで、トラックが路肩で埋まってたっけ」
クマル「あの日もチャイロ系ちゃん、ぜんぜん寝ずに運転してたんだよね」
チャ「とにかく南に逃げればなんとかなるってわかってたから、フェニックス目指してひたすら南下したんだよね

クマル「チャイロ系ちゃんが以前住んでた辺りまで来たのって、確か深夜だったよね」
チャ「だから、それに比べたら、これくらいの雪はノーマルタイヤでも行かないことはないんだけど、今回は体調不良もあり、目的が古道を歩くことだから断念するしかなかったんです

クマル「宿の女将さんにもいわれてたしね。中辺路歩くのは、精神的にクルからね。って」
チャ「大門坂の階段歩いたから大丈夫じゃない。っていったら、その3倍キツイから。っていわれたんだよね」




これで難を逃れたかのように思い込んでいるクマンズであったが、まだ以下の事実については知らない。

実はあの程度の雪など、しょせん嵐の前の静けさだったのである。
つづく

