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中国経済、「過熱」に至らず=今年は11%成長-発展改革委

2007年09月25日 | 国内マクロ
【北京25日時事】中国国家発展改革委員会の韓永文秘書長は25日、北京で開かれた日中経済協会訪中団との会議で、中国経済の現状について、「成長が速過ぎ、物価も上昇している」としながらも、「過熱」には至っていないとの認識を示し、今年の国内総生産(GDP)伸び率は11%か、これを若干上回る水準と予想した。
 今年1-6月期の中国のGDP伸び率は11.5%、4-6月期では11.9%に加速した。韓秘書長は、「(伸び率は)歴史的に最速だった時期に比べれば穏やか」と指摘した。中国は1992-94年に13%-14%の高い伸びを記録している。
 韓秘書長はただ、「経済が過熱に転換するのを抑制するのが当面の最重要課題」と述べ、金融引き締め、やみくもな開発投資の抑制などマクロ調整策を継続する姿勢を示した。その上で、下半期については「上半期よりは少しコントロールできる」と、成長スピードが若干減速するとの見通しを示した。
 8月に6.5%上昇と約11年ぶりの高い伸びを記録した消費者物価については、「豚肉など個別の食品価格が急騰しているため」とし、物価全体には波及していないとの見方を示した。
 韓秘書長は、貿易黒字の急拡大も問題の一つに挙げ、エネルギー多消費型の製品輸出の抑制、輸出税の還付率引き下げのほか、輸入拡大に努力すると表明。「黒字が急拡大する局面は徐々に改善される」と強調した。(了)