今日は祖父の命日。西国三十三霊場・三十二番観音正寺で亡くなった。友達に連れて行ってくれと頼まれお伴で行ったらし
い。観音さまの前で合掌してそのまま心不全で亡くなった。祖父の友もびっくりしただろうし、お彼岸で観音さまの前での
ことで、お寺の方でも話題になったらしい。曾祖父が家業を倒産させ多額の借金もあったので祖父は貧しい暮らしをしてい
た。漢方の医者をしていたけれど、成人するまでぼんぼんで育ったので人が良く、治療費が払えない人からはお金を取らな
かった。そのことで家計を預かる祖母と喧嘩が絶えなかったらしい。
(庭の沈丁花は祖父が植えたものだそう。祖父が偲ばれる)
その祖父が父によく言っていたこと。「財産も何も残せへん。そやけど困ったことがあったら観音経を唱え、観音さまに祈
るように。これがわしの遺言みたいなもんやな。」

私の一番始めの記憶は年の暮れに祖父と父がお餅つきをしてたこと。2歳になる前の記憶。次の年のお彼岸に祖父は亡く
なった。一場面でも祖父の記憶があったことが嬉しいし、“遺言みたいなもの”は、私の支えにもなっている。
“遺言みたいなもの”を残し、祖父は観音さまに導かれ旅立ったのかな。