きのうは、国立劇場大劇場の「通し狂言 姫路城音菊礎石」を見てまいりました!大変楽しい中に芝居がトントンと進みまして、ワクワクする展開となりました!
音羽屋ファミリーは大活躍でしたが、わけても、ちび音羽屋の眞秀(まほろ)ちゃん、和史(かずふみ)ちゃんがすばらしい演技で、大人顔負けの芝居を披露。満場の場内の拍手喝采を浴びました!
こちらが、本日の出し物のチラシ。
私も母から借りたアクセサリーを身に着けまして、ちょっとだけドレスアップ♪
きのうは、こちらの席(2階広報、あぜくら会で2470円のお席)にて鑑賞。お値段もオトクだし、全体像がよく見えて、とても見やすかったです!
国立劇場は新春の寿ぎでいっぱいです!
幕間のお昼ご飯は、3階の「やまぼうし」というレストランにていただきました。
とてもおちついた雰囲気で素敵です!
ちょっと贅沢に奮発して、うな重(1800円)をチョイス♪
うなぎが柔らかくておいしかった~♡
なんと、やまぼうしさんでは、コーヒー1杯無料サービスがありました!
これはうれしいですね(^_-)-☆
たのしく観劇にのぞみます~!!!
というわけで、お芝居の始まり始まり♪
まず序幕の「曽根天満宮境内の場」では、いきなり音羽屋さん恒例の新春初笑い、ということで、ちまたで大人気ダパンプの「USA」をパロディーにした総踊りで幕があき、場内大爆笑!(歌舞伎座の「お土砂」も「USA」をやってましたね!)菊五郎劇団の下座音楽が大いに盛り上げ、大活躍です!
彦三郎さん扮する、赤ッ面の印南大蔵が「こんな変な踊りをずっとみせるつもりか!」とツッコミをいれると、「いえいえ、まだまだこれからが本番です」と神妙にみなが答え、お芝居の始まりとなります。
この場ではみなとてもすばらしいですが、わけても、萬太郎さんの高岡源吾が朗々たる声で魅了します。梅枝さんの桃井陸次郎(もものい・くがじろう)が品格溢れつつ、傾城がよいの色気をみせて秀逸。尾上右近さんの傾城尾上も美しく、彦三郎さんの大蔵が憎々しい悪役ぶりです。片岡亀蔵さんも大敵を熱演。團蔵さんもいぶし銀の魅力です!
第2幕目で、菊五郎さん扮する印南内膳が登場。一見善人に見えますが、実は大変な悪の棟梁で、つぎつぎに桃井家の人々を死地に陥れてしまいます。毒を盛られた梅枝さんの陸次郎は、悶絶しながら、傾城尾上(右近さん)とのあいだの一子・国松(和史ちゃん)を思い、内膳への敵討ちを、家臣である古佐壁主水(松緑さんが大熱演)に託し、絶命します。
しかし、主水は内膳の放った種子島の弾丸にて絶命。逆臣の汚名を着せられて死んでしまいます。
ここで、いったん幕間となりまして、お昼ご飯をおいしくパクパクいただいたのがまずかった!
第3幕目は姫路城天守の場・・・で、時蔵さんが美しいのですが、実はここで、ワタクシ、不覚にも睡魔に襲われ、スヤスヤ・・・。実はまったく記憶がありません。ごめんなさい!!!
第4幕目に、おまちかね、和史ちゃん扮する国松と、眞秀ちゃん扮する福寿狐が愛らしく登場。どちらもぷくぷくしていて、目がくりくりしていて、とってもかわいらしい!まるで双子みたい!と場内はすっかりちびっこたちの熱演に熱い声援を送ります。
キャラクターでいうと、和史ちゃんはやはり、吉右衛門さんの血をひいたかな?ちょっと天衣無縫ぶりを発揮して、まわりをハラハラさせつつ、しっかり自分の芝居どころを見せる大物ぶり。眞秀ちゃんは、堂々なるセリフ回しと舞台度胸で周りの大人を圧倒します。いずれにしても音羽屋の行く末は盤石です。
パパ・菊之助さんは美しい女房ぶりを披露。いつもだったら大立ち回りを松緑さんとやるところなんですが、今回は、ちび音羽屋ふたりのお世話に徹し、うつくしいママぶりで魅了します。
松緑さんは、主水に瓜二つの狐の化身・与九郎狐を大熱演。セリフがこの数年ですごく彼はよくなり、男ぶりも一層上がりましたね。顔も立派になりました。きつね言葉も自在に扱い、すっかり大舞台を任せて安心のスターさんになられたと思います。
大詰は、菊五郎さん扮する印南内膳がスケール大きく、悪の魅力で舞台を圧倒します。内膳は、実は赤松家の流れを組んだ人間で、桃井家に恨みを持つものでした。しかし、ずらりと並んだ音羽屋ファミリー(松緑さん、彦三郎さん、坂東亀蔵さん、梅枝さん、萬太郎さん、右近さん、和史ちゃん、時蔵さん、菊之助さん)が内膳を取り囲み、「本日はこれぎり」と大団円となります。
新春恒例の手ぬぐい投げがあり、ここには、白狐姿の眞秀ちゃんも花道でかわいらしく参加。ご見物のみなさまたちの歓声をあびていました!
私の席からはさすがに手ぬぐいはゲットできませんでしたが、うれしい春の隼町でした!
途中、ドイツから来たという女性たち4人組とたのしく英語でおしゃべり。「歌舞伎のキッズスターたち(和史ちゃん、眞秀ちゃん)が抜群にかわいいわ!あんなにちいさいのに、しっかり声量があるのにも驚いたわ!」と、子供たちの活躍にすっかり嬉しくなったようです。ワーキングホリデーでいらしているという彼女たち、これからも歌舞伎を楽しみたいといいます。
まわりのお客様も笑顔、笑顔、笑顔。
隼町はごらんのような快晴で、気持ちがよかったです!
すっかり幸せモード、春爛漫の国立劇場でした!