新・台所太平記 ~桂木 嶺の すこやかな日々~

N響定期会員・桂木嶺の、家族の介護・闘病・就職・独立をめぐる奮戦記を描きます。パーヴォ・ヤルヴィさんへの愛も語ります。

パーヴォに会いにみなとみらいホールにいったらビックリ!

2018-12-08 22:34:31 | PJのこと。

きょうは、横浜みなとみらい大ホールに、パーヴォ・ヤルヴィさんとドイツカンマーフィルブレーメンのコンサートに行ってまいりました!

待望の来日で私もすっかり朝からゴキゲン♪ オットも「あまりはしゃがない程度なら行ってきていいよ」というので勇躍行ってまいりました


 

みなとみらいホールのクリスマスツリー前で、記念撮影でパシャリ





とっても綺麗なみなとみらいのクリスマスツリーで、いやが上にももりあがります!



着いてみると、驚いたことに、なんと私のクリニックでかよっていたときの主治医の先生がお客様としてきていたではありませんか

先生がお茶をごちそうしてくださるというので、ふたりで1階のロビーでたのしくおしゃべり

先生曰く、「いやぁ~、あんまりキミが診察のとき、いつもパーヴォさんのことをほめるから、そんなに素晴らしいのか!とおもってチケットを買ってきてみたんだよ」とにっこり

わたしは私で、パーヴォさんがいかに指揮者として天才的で素晴らしいかを力説しました。先生は、私が音楽評論家として、しっかりとパーヴォのことを評価したので、ますます仰天!「・・・チコちゃん、ほんとうにパーヴォのことになると、めちゃくちゃ詳しいんだね!やっぱり君、音楽評論に向いてるよ。ぜひがんばってやっていくべきだよ」と励ましてくださいました。

 



私がどう説明したかといいますと、

1)パーヴォは、作曲家自身の自筆譜を研究し、作曲家が本来どんなリズムやテンポで演奏したかったのかを細かく研究し、それを忠実に再現する、ユニークな指揮者である。その最たるものが、ベートーベン交響曲の全曲演奏で、彼の評価を決定づけたものになった。

2)パーヴォは、グラミー賞をとったクラシックの指揮者として、非常にめずらしい存在である。NHK交響楽団のほか、ベルリン・フィルなども指揮し、ある意味かれは、いま、もっともクラシック界でスーパースターといえる存在なのである。

3)パーヴォは、オーケストラの配置にも独特のこだわりを見せる。第1バイオリンと第2バイオリンを対向の位置に置くという、いわゆる「対向配置」を行っている。そのため、オーケストラの音がほかの指揮者の音にくらべて格段に分厚くなる。

4)ドイツカンマーフィルブレーメンは、パーヴォが20年来ずっと芸術監督、指揮者を務めているオーケストラで、少人数ながら、非常に巧みなメロディーラインを得意としており、世界的にも高い評価を得ている。

5)パーヴォが今回演奏する、シューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」は、私とパーヴォが初めて出会った思い出の曲でもある。また、シューベルトが、ベートーベンの交響曲第1番にインスパイアされて、ベートーヴェンのような交響曲を作りたいと切望して、作った大作である。特に、終楽章の「ダーン、ダーン、ダーン、ダーン・・」と力強く連打するフレーズは、ベートーヴェンの交響曲のモチーフに敬意を表したものである。

6)パーヴォは、実に多種多彩なレパートリーを得意とし、録音も非常に多い。カラヤン的なダイナミックな演奏から、カルロス・クライバーのような甘やかで軽やかな演奏も得意とし、21世紀の新たな巨匠として、いまもっとも脂ののっている指揮者のひとりである。

といった具合に説明をしたのでした(^_-)-☆(ね、ちょっとは音楽評論家らしい説明をしましたでしょう?)



開演前のみなとみらいホールの様子です。私は一番前の席で拝聴しました。

大変すばらしい、シューベルトの交響曲第5番と、「ザ・グレート」でした。

特に「ザ・グレート」はますます迫力に磨きがかかり、NHK交響楽団と昨年6月30日と7月1日に演奏したときより、さらに進化し、色彩あざやかな音楽を展開していました。人数はドイツカンマーフィルブレーメンのほうが少なかったですが、音の部厚さがきわだっていましたね!しかし、NHK交響楽団の「ザ・グレート」もやはりすばらしい出来栄えなので、パーヴォの新たなレパートリーとして大いに確立したといえましょう!

この日は、みなとみらいホールの館長でもある、作曲家の池辺晋一郎さん、音楽評論家の奥田佳道さんなどもお見えになり、パーヴォへの期待の高さをうかがわせました。また、サスペンダーおじさんこと、松田さんもしっかり最前列中央で、ご鑑賞。たのしくご鑑賞いただいたようですよ(^_-)-☆

アンコール曲は、残念ながら、これ1曲だけ。シベリウスの「悲しきワルツ」。

ほんとは、ブラームスのハンガリー舞曲第3番とか、第10番とかも、演奏していただきたかったですけれどね「ザ・グレート」がかなり大作で大変な作品なので、みなさんおつかれだったのでしょうね(^_-)-☆

 

 終演後のサイン会も楽しく催されました!なので、CDもめでたく買ってサインをいただけました!ソニーミュージックのみなさんにも、大変親切にしていただけて、感謝しております。

私は、パーヴォのお誕生日が12月30日と近いので、バラの小さな花束をプレゼントさせていただきました。ほんとうはいろいろメッセージを読んでいただきたかったけれど、時間の都合で、途中まで。でも、パーヴォはニコニコと喜んでくださいました。

サイン会のスタッフも新しい女性スタッフの方が2名参加されました

おふたりとも大変感じのいい方々で、非常に上品だし、そして、お客様に対する対応の仕方が非常に丁寧で好感が持てました

私達が列を作って待っている間も、てきぱきと「サインをお待ちの方は、お手元に紙をご用意ください」と指示して下さるなど、なかなか「仕事のデキル女性たち」という印象をもちました

すばらしいスタッフの方にめぐまれて、パーヴォもよかったですね!

というわけで、さっくりたのしく、みなとみらいの夜は暮れていきました。

明日は埼玉での公演ですよね。風邪などひかずに頑張っていただきたいです。

一応10日の東京文化会館も行く予定なのですが、この日は、オットの家に正式に引っ越す日なので、どうなるかわからないのです。

なので、パーヴォの年内のいい聞き納めになるかもしれないし、わからないです。

ともあれ、とても気分よく、パーヴォの音楽を楽しむことができて幸せでした!

おめにかかったすべてのみなさまに感謝いたします!\(^o^)/

 

 



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