3/1 考える動物たち
まだミヤタにいたころだった。
2階に猫を上げてきたのがいる。
猫は一人で2階まで来ない。
とても可愛い猫で、夕方チーコのバードテーブルをかたつけていたら
フラーと近寄ってきた。
私はチーコの食べ残したお菓子をやった。
それがおいしかったらしく、ちょこちょこ来るようになったのだ。
チーコたちが嫌がるので入れないように柵を置いた。
でも工夫して入り込んでくる。
時に許して食べ物をやったこともあった。
チーコたちは初めは怖がっていたのだけど、
私の扱いを見て、「そんなに悪いヤツ」ではないと思ったらしい。
遠くまで逃げていかなくなったのだ。
そしてある日、私が怒った。
猫は明らかに入り込んで食べている。
食物の減り方が違うのだ。
それなのにチーコたちは無言でいたのだ。
チーコ、猫に上げていないだろうね?
チーコたちは明後日のほうを見ている。
チーコたちは悪いことをしたとき、とぼけることがあるのだ。
私は柵にいろいろ工夫をしたけど、猫は考えて突破してくる。
ある日、柵に幅を作った。
そうしたら、猫があれ、むずかくなったと柵の前にお座りをした。
私はおかしくなって、「考えな」と言った。
数日考えてどうしても突破できないと思ったときの
猫の悲しそうな顔。
私もちょっと反省したけど、
猫はそれきり来なくなった。
まだミヤタにいたころだった。
2階に猫を上げてきたのがいる。
猫は一人で2階まで来ない。
とても可愛い猫で、夕方チーコのバードテーブルをかたつけていたら
フラーと近寄ってきた。
私はチーコの食べ残したお菓子をやった。
それがおいしかったらしく、ちょこちょこ来るようになったのだ。
チーコたちが嫌がるので入れないように柵を置いた。
でも工夫して入り込んでくる。
時に許して食べ物をやったこともあった。
チーコたちは初めは怖がっていたのだけど、
私の扱いを見て、「そんなに悪いヤツ」ではないと思ったらしい。
遠くまで逃げていかなくなったのだ。
そしてある日、私が怒った。
猫は明らかに入り込んで食べている。
食物の減り方が違うのだ。
それなのにチーコたちは無言でいたのだ。
チーコ、猫に上げていないだろうね?
チーコたちは明後日のほうを見ている。
チーコたちは悪いことをしたとき、とぼけることがあるのだ。
私は柵にいろいろ工夫をしたけど、猫は考えて突破してくる。
ある日、柵に幅を作った。
そうしたら、猫があれ、むずかくなったと柵の前にお座りをした。
私はおかしくなって、「考えな」と言った。
数日考えてどうしても突破できないと思ったときの
猫の悲しそうな顔。
私もちょっと反省したけど、
猫はそれきり来なくなった。