小池修一郎氏の脚本、演出が光ってました。舞台転換や映像の使い方もスタイリッシュで工夫が感じられ、テンポも良く、最近観たヅカ作品の中でもトップクラスに楽しかったです。オーシャンとラスティーが9人の仲間を次々とスカウトしていく場面もコンパクトで、それでいてそれぞれの個性が観客に伝わるいい出来でした。ここ、ダラダラしてたら眠くなっちゃう危険性があるもんね。
トップの柚希礼音さん、太くてよく響き渡る歌声に聞き惚れました。そして顔ちっちゃ!!!そのスタイル、物腰はそこらへんの男が束になってかかっても太刀打ちできないカッコ良さだわ~。紅ゆずるさんは今回は敵役。でもオイシイ役どころです。彼女も歌はなかなかのもの。これからが楽しみな存在ですね。一番歌が上手いなぁと思ったのは、女3男1のコーラス隊(?)の男役の方。勿論歌が上手いからこの役に抜擢されるんでしょうが、ミュージカルに関してはとにかく「歌ありき」なので、強く印象に残りました。あと、クイーン・ダイアナ役の白華れみさんの肉感的な悪女っぷりが快感。憎まれ役だけど憎めない、三枚目っぽい味わいも上手く出してて、お芝居上手いです。今作で退団という専科の未沙のえるさんは、さすがの芸達者ぶりで観客を沸かせていました。フィナーレでもトップさんに負けないほどの拍手の大きさでしたね。そのフィナーレで、背中に羽しょった柚希さんのお辞儀が凄かった。羽のしっぽまでぶおんっと舞い上がるほどの勢いの良さ。元気いっぱいで良し!!
シャンシャンがアルミっぽい素材に「11」という文字が描かれているという珍しいものでした。こういう遊び心も楽しかったわ♪
修学旅行らしき中学生(高校?)の団体も見かけました。セーラー服の女の子たちはまだしも、あの詰襟クンたち、楽しんでもらえたかしら?
世の中、暗いニュースばかりだから楽しいのが一番です。
それにしても小池先生は出世なさったわ~。
私が最初に見たのが、小池先生の大劇場デビュー作品でした。
どっちかというと華やかなドレスがいっぱい出てくる歴史物が好みだし。
でも、カジノが舞台でドレスの女性もタキシードの男性もうじゃうじゃ登場し、
宝塚らしいきらびやかな世界になってました。
小池センセはみもざさんが観てた時代にデビューだったんですか。
いまや宝塚や東宝になくてはならない存在ですね。