ちいさい ねこ♪

ひとつでも多くの心揺さぶられる瞬間をとどめておきたいから・・・。

***流の写真

2009-12-06 09:11:10 | 写真講座
 写真講座と忘年会に行ってきました。今日の画像は4枚の写真の合成というか編集したものです。それぞれ撮影した時間や場所は違います。でも、こうして並べてみると、なんとな~く似ている感じがします。昨日の講座で先生に指摘された、私流の写真・・・・同じ人の同じ感性で撮影された画です。物の配し方や、被写体へのアプローチの仕方が私独特のものになっていて、個性がわかる写真なのだとか。

 私は構図や撮り方etc.がワンパターンに陥っているというご指摘かと思ったのですが、そうではないのですって。講座に通い始めたのは今年の6月でしたが、ぼちぼち個性が出てきたと、そういうことであって、決してそれがいけないというのではなく、むしろ私の感性がそれだけ写真に濃く反映するようになった、ということなのですと。

 写真展の時に、パネルにしていない画も含めて、生徒さんたちの作品を先生が選んでくださり、スライドショーに仕立て、会場で観られるようにしてくださってました。それを観ていた生徒さん方は、撮影者の名前が表示されないにも関わらず、どれが誰の作品かわかっていたんですよね。それは生徒さん一人一人の個性がよく出ている写真を先生が選ばれていたから。作品が何よりも撮影者の「人」と「なり」を語っていたから。

 どのような表現方法をとろうとも、表現された「もの」には表現者のすべてが表れます。写真を見れば、撮った人の考え方や感じ方、価値観そのものが見えてくるんですね。それが個性。先生はなによりも「個性」を重要視なさいますので、生徒さん方も臆することなく「***流」を貫かれるんですよ。だから講座のたびにとても感心させられます。***流の写真それぞれが、独自の輝きを放っていて、観る者を魅了するんです。

 先生は写真雑誌をあまり推奨なさいません。勉強するならば、プロの写真家の、しっかりとした写真集をたくさん観ること、そっちの方がずっとためになるとおっしゃいます。いいものを常に観ていれば、おのずと本質的な部分が無意識にその人の中に残って、作品作りにも生きてくるのだそうです。サル真似ではない、本当の意味での感化というか、影響を受ける、だからプロの良い作品にたくさん触れなさいと、そうおっしゃいます。写真に限らず、芸術全般、良い作品に触れて、自分の内面を豊かにしていくことが大切なのだそうです。

 テクニックはないよりもあった方がいい。でも、本当に人の心を打つ作品には、小手先の誤魔化しではない「真実」がある。その人の内面すべてが表れた作品によって、初めて感動させられるんですね。自分を常に磨いていなければ、そういう作品は決して撮れません。たゆまぬ努力と、写真に対する愛情、熱意、そういう中身が大事なんです。

 先生は生徒さんの個性をしっかり把握なさってますから、Kさん風とか、Oさん風とか、撮ろうと思えば撮れるとおっしゃいました。でも、大ベテランのNさんやTさんのようには撮れない。プロの自分でも撮れないものが、その方々の作品には確かにある、とおっしゃいました。これは凄いことだと思うんです。人生の山も谷も経験し、艱難辛苦をも乗り越え、豊かな人間性を培い、写真も十年二十年と続けてこられた皆さんだからこそ、プロの先生をもうならせる画が撮れる、そのことにものすごく憧れます。

 私は2007年の7月に借り物のコンデジで写真を撮り始めました。写真歴は2年半にも満たない、「ひよっこ」です。私流の写真ってどういうものだろう?と悩みつつ撮ってきて、ようやくそれらしいものが出来上がった、まだそんな段階です。これからも、ずっと、ずっと、写真を撮り続けていれば、NさんやTさんのような境地に至れるだろうか・・・・先生のお話をうかがいながら、そう思いました。がんばろうって、絶対途中でやめたりしないでずっとずっと撮り続けようって、思っています。

Canon EOS 40D + TAMRON B003


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16 コメント

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Unknown (「せ」)
2009-12-06 15:15:03
自分のクセをいいほうに
強調しちゃいたいとか
おいらは、想いますね(。・_・。)ノ ♪
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こんばんは~ (tetsu)
2009-12-06 22:06:46
確かに、その通りですね。
ホント個性というのは大切だな~って思います。
ただ単に技術的なものだけが完璧にまとめられているものよりも
技術的には荒削りでも個性が感じられるものの方が
見てても感動を得られますね。

自分もまだまだですが
ぜひ、***流を目指していきたいですね!
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Unknown (月子)
2009-12-07 01:29:14
絵葉書のように綺麗ですね^^
ねこ♪さんのお写真は、どこかねこ♪さんらしいと思います。
それが個性なのですね^^
良い作品にどんどん触れることで、身に付く物があるのですね。
私も目から吸収したいと思います^^
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「せ」さん (ねこ♪)
2009-12-07 08:30:48
「せ」さんはもうすっかり「せ」さん流が出来上がってますよね。
自分はこれがいいと思う、綺麗だと思って撮ってる、というのをつきつめたら、その先に個性があるんでしょう。
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tetsuさん (ねこ♪)
2009-12-07 08:34:06
おはようございます。
撮影者の感動が伝わってくる写真って、技術ではない部分に魅力があることが多いですね。
もちろん基礎は重要ですけれども、その前に、「これを撮りたい!」と思う気持ち、感動があることが大事なわけで。
tetsuさんの作品には北海道を愛する気持ち=LOVEがあふれてますよ~。
そのへんとってもtetsuさんらしいですよね。
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月子さん (ねこ♪)
2009-12-07 08:35:28
ありがとうございます。
私自身は気づいていなかったことに、今回気づかされました。
私流ができつつあるのは嬉しいことです。
良い物をいっぱい観て聞いて触れて、もっともっと内面から高めていきましょう~。
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こんばんは (チャチャ丸)
2009-12-07 22:26:27
そっかぁ
プロの写真家さんの写真や芸術家の方の作品を見たり
そういう素晴らしい作品に触れたりして
本物から学ぶ事も大切なんですね。

自分に個性があるのかないのかも自分じゃ、よくわからないけど・・・
でも何かに出会ったその瞬間、感じた
その時の自分の気持ちを大切に・・・
これからも写真撮っていきたいな~って思います(*^_^*)
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チャチャ丸さん (ねこ♪)
2009-12-08 06:37:44
おはようございます。
なんでもそうだけど、表現されたものって、じぃっと観ていると、その表現者の顔が見えてくるような気がしませんか?
チャチャ丸さんの画からは、チャチャ丸さんらしさがあふれていますよ。
とっても優しくて温かい、お日様のようなお人柄がわかります。
楽しく撮っていきましょうね~。
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自分の世界 (あた子)
2009-12-09 01:06:51
「自分の世界ができてきた」ーわたしの師匠はそういう表現をしますが、意味するところは同じでしょうね。それは何もないところからできてきたというよりは、その人が潜在的に持っているものが鮮明になってきたとということだと解釈しています。
だからこそ、自分自身を磨かなければ上達はしないと・・・・お互いにがんばりましょうね。
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Unknown ()
2009-12-09 07:28:33
おはようございます。
いつもながら、先生は良いこと言われますね。
小生も中学からやっていたので、当時のニッコールクラブ季刊誌を見てみたのですが、今の写真家の先生に当たる人たちの写真がありました。こだわりだらけの写真ばかりです。プロの写真を見ろと言われるのは正解だと思いました。
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