ちいさい ねこ♪

ひとつでも多くの心揺さぶられる瞬間をとどめておきたいから・・・。

映画レビュー「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」

2009-07-03 00:05:23 | 映画レビュー
 6月27日から全国で劇場公開されている本作、やっと観られました!ネタバレありまくりのレビューなので、これから鑑賞予定の方は読まないでくださいね。本日(2009年7月3日)「金曜ロードショー」にて午後9:00から「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」テレビ放映版が放送されます。こちらをご覧になってから「破」を鑑賞なさった方がわかりやすいかと。

 「エヴァって何?」とおっしゃる方、アニメに全然興味がない方には、このレビューもおそらく無意味です。スルーなさってくださいw 読みたい方だけ、以下白い文字で書いてますので、範囲指定して(反転させて)どうぞ。

【あらすじ】
 エヴァンゲリオン初号機パイロットとして認められたシンジの前に2号機パイロット式波・アスカ・ラングレーが登場。シンジがミサトと共に暮らすマンションに同居することになる。尊大で傲慢なアスカだが、次第に他人の存在の意味や価値を考え始め、シンジやレイとの間に人間らしい感情が芽生える。レイは碇親子をなんとか和解させられないかと考え、料理を覚えて食事会を開こうと思いつく。だが、食事会の当日、3号機のテストが行われることになってしまい、そのパイロットとしてアスカが志願、搭乗を認められた。テスト中、アスカを取り込んだまま3号機が使徒化。これを殲滅せよと命じられるも、シンジは従うことができず、自分が殺されることを選択する。ゲンドウの指示により、ダミーシステムが発動、シンジを乗せたまま初号機は残虐な殺戮マシンと化す。その結果に激怒したシンジをゲンドウは強制的に初号機から排除。NERVから追われたシンジ。第三新東京市をシンジが離れようとしたそのとき、またも使徒が襲来して・・・

【感想など】
 新劇場版は4部作となる予定とか。「序」はテレビシリーズからそれほど大きくはずれることなく制作されていた感じでしたが、「破」は意外な展開が随所に見られ、良い意味で期待を裏切る快作となっています。特に素晴らしいのはアスカの搭乗する2号機と使徒との戦闘シーン。CGを駆使しての圧倒的なヴィジュアルとスピードで繰り広げられる迫力の映像に唖然とさせられました。「序」でも感じましたが、使徒のヴィジュアルにはかなり意匠を凝らしていますねぇ。

 アスカは本作で「惣流」ではなく「式波」と改名されており、テレビシリーズとはまるで別人の言動を見せます。レイも「心のないお人形」的キャラクターから「血の通う人間」的キャラに変えられていて、シンジの精神的な成長にこの二人が大きく関わる形になっていました。テレビ版に比べると時間が短いので、ストーリー展開がやや性急に思えますけど、これはまあいたしかたなし。それよりも人間関係のドロドロを潔くカットしてしまった分、庵野監督の意図が伝わりやすい話になっているのではないでしょうか?

 注目すべきは新キャラ「真希波・マリ・イラストリアス」ですね。「メガネっ子」「ツインテール」「巨乳w(?)」という萌え要素をつめこんだ彼女の言動から目が離せません。声優は坂本真綾だしw 5号機パイロットだったはずのマリが、なぜ2号機を動かせるのか?「裏コード」を知っていたのはなぜか?「破」本編中では名前すら明かされない謎の少女・マリ。3作目にどのような形でからんでくるのかが気になります。何かと「知っている」彼女は、3作目において「シンジを導く者」になるのかなー。

 さらに、再登場した渚カヲル。Mark6を駆る彼は、サードインパクトの始まりを一撃で止めちゃうほどの力の持ち主。彼は新劇場版でどのような位置づけをされるのか?ゲンドウを「お父さん」と呼ぶ、その真意は?シンジを「幸せにする」とはどういう意味?謎は深まるばかりですよ。宇宙空間でも存在可能な、明らかに「人ならざる者」ですから、今後はいっそう度肝を抜くことをやっちゃってくれそうな気がします。

 全体的にまとまりのよい佳作となった「破」には賞賛の声が多いことでしょう。加持の運んできた「ネブカドネザルの鍵」(アダムではなく)は何のために必要なのかとか、謎解きも楽しいんですけど、素直にエヴァの世界を楽しむ方がいいんじゃないかなーと私は感じました。前作から10年以上を経て新たに制作された新劇場版は「焼き直し」などではなく、続編、シンジの意志によって新たに構築された世界における「ループ」の物語らしいので。

 個人的には「瞬間、心重ねて」で見られたシンジ&アスカのコミカルな掛け合いがばっさりカットされていたのが残念です。「マグマダイバー」の「熱膨張?(赤面)」のくだりもなかったのがすっごくすっごく残念!劇中で挿入歌として使われる童謡には違和感抱きましたけどね、テーマソングとしての宇多田はナイスですよ。


 まだご覧になってない方、劇場へ是非!あ、エンドロール中に席を立って帰っちゃダメですよ。その後がお楽しみなんですから。

Canon EOS 40D + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC HSM


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まりっぺ)
2009-07-03 00:33:51
うちの子たちが最近ハマってるんですよ。
とにかく面白いからママも見てみて、って言われてます。

私はアニメは未見ですが、テーマ曲の『残酷な天使のテーゼ』が大好き
息子が小5の時に市の発表会でクラスで演奏し、その時に初めて知りました。
今考えると、すごい選曲でしたね。
メロディーもさることながら、歌詞が素晴らしいですね。

この写真はどこですか?なんかこれも近未来っぽい感じです。
扉の向こうの青空がなんともドラマティックです。

あ、娘、文化祭のカラオケ大会でこれをトリで歌うそうです

テレビで見てみますね
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まりっぺさん (ねこ♪)
2009-07-03 07:01:27
あ、そうなんですか、面白いですよ、エヴァ。
テレビシリーズの方からご覧になった方が話はわかりやすいかもしれません。
劇場版、新劇場版はテレビシリーズの補完というか、続きなので。
「残酷な天使のテーゼ」と「FLY ME TO THE MOON」はテレビシリーズのテーマソングですね。
新劇場版・破では宇多田が「Beautiful World」を歌ってます。
雰囲気ピッタリの良い曲でした。

写真は京都駅で撮りましたw
青空が印象に残るように彩度上げてます。
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