スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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友人たちからの贈り物

2015-03-20 | 海外生活の強い味方
今日はこちらでは日食を見ることができました。


我が家のリビングのソファーに映った日食


さて、なかなかこのカテゴリーに関する記事を書く機会が少ないのですが、今日は「海外生活の強い味方」です。3つほどあります。

先日、ローマに住む学生時代の親友から出産祝いのお返しが届きました。私からはほんの気持ちを送っただけなのに、彼女からはサンタクロースが来たかと思うほど、ネルカにもサクルカにも、そしてマルツェルや私にまで、家族全員分のプレゼントを送ってくれました。(なんだか返ってわるかったような…。ありがとう!)

彼女が私に贈ってくれたもの、それは小包を開けてすぐにわかりました。なぜならもう小包の中はその香りで溢れていたから。


中身はこれ、Santa Maria Novellaの薔薇水と石鹸です。

日本にいる頃から使っていた大好きなもので、イタリアの彼女の元へ遊びに行ったときには一緒にフィレンツェの本店まで足を運びました。教会の修行僧たちが薬草を栽培、調合したのが始まりで世界最古の薬局(800年以上続く)と言われているそうです。そしてこれらの製品も何百年と変わらぬレシピで作られているとか。サクルカが生まれたときのお祝いにもベビーソープをいただきました。
ここでは残念ながら手に入らないので、この薔薇水も長いこと使っていなかったのですが久々のこの香りとこの感じ、良いです。私はこの薔薇水を化粧水として使っていて、朝顔を洗ってパシャパシャとつけ、しばらくして一服休憩、とお茶を淹れるとお茶のその湯気でまた薔薇の香りが顔周りに蘇って、気分がリフレッシュされる。この感覚が私は大好きです。この薔薇水や石鹸も、そして私はこれが好きとわかって送ってくれる友人も私の海外生活の強い味方です。

次の海外生活の強い味方は電動フードスライサーです。海外で生活されている方なら持っている方も多いのではないでしょうか。本来はハムやパンをスライスするものなのですが、これを主に薄切り肉を作るために使います。こちらの肉はとにかく固く、その上、日本のような薄切り肉も手に入りません。お肉屋さんで薄くスライスしてくださいと頼んだって、包丁で厚さ1センチくらいに切ってくれるのが常です。そんな環境なので欲しいと思いつつ今まで私は持っていませんでした。まぁ、冷凍庫で一度凍らせた肉を半解凍し、包丁で薄く切ればできないこともなかったのでそれで済ませていました。ところが、今年はじめ、日本に帰国するという方からスライサーをいただきました。やっぱりあると助かりますね。今日はこのスライサーで豚バラを薄切りにし、トン汁にしました。ところで豚バラ(スロバキア語ではボチックと言います)、こちらでは燻され、ベーコンになったものが多いので肉屋さんで買うときに燻製になっていないか、確認した方が良いです(ちなみに燻製はUdene)。

そのスライサーをくれた彼女がもっと大きな大切なものを残してくれました。これが今日の最後の「海外生活の強い味方」です。
彼女は帰国する前に、スロバキアの地方に点在する日本人、日本に住んでいたことのあるスロバキア人家族をつないでくれました。以前、先輩ママにハーフの子供にはハーフの子供の悩みがあり、それは私たち親には理解できないもの。だから同じ悩みを共有できる同じ境遇の友達がいると良いものだとアドバイスいただいたことがありました。オーストリア在住時には幸い、日本人の国際結婚家族の子ども会に入ることができました。しかし、なかなか近くに日本人の(外国人すらあまり)いないこの環境で、ネルカとサクルカにハーフのお友達を見つけてあげるのは難しいことでした。けれども彼女のおかげで数家族の日本人×スロバキア人と交流することができたり、その中でなんと我が家から40分ほどのところにいる一家に出会うことができたり、私にとって昨年の最も大きな収穫でした。ネルカもサクルカも今のところたいした悩みもなく、一番楽しんでいるのは私たち母親、次に父親たちですが、子供たちにとっても今は貴重な日本語で遊べる友達、そして年頃になったときにはこの子供たち同士で相談しあえれば、そう願っています。

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