ウッドワン美術館の高村学芸員をお迎えしました。ただいま開催中の吉村芳生、大星~365日エンピツ画~展についてお話しいただきました。
パンフレットに使われているコスモスの絵は吉村芳生さんの作品ですが 吉和の秋の景色ととっても似ています。
美術館には吉村さんが亡くなる直前に取り組んでいたコスモスの未完成の絵も展示されています。
猫の絵は吉村大星さんの作品。タイトルは「リハビリ」 お父様の芳生さんを亡くした後の喪失感から立ち直るために描いた作品です。
目がうるうるしていて淋しそうに私には見えます。大星さんは自分の好きなもの、関わりのあるものを描くというこだわりをもって
作品をえがいていらっしゃるのですが 学芸員の方のお話しをきいたり、説明をよんでいるとそれがよくわかります。
猫のそばにいたカマキリを描いたり、子どもの頃から好きだった車を描いたり、また 美術館に全くおんなじに見える制作年が違う猫の
絵があるのですが 遠くから見比べてみると真ん中の猫は首の下の辺りの毛が白い感じがしました。よくよくお話しを伺ってみると
真ん中の作品はお父様を亡くした時に描かれた作品だそうです。辛いお気持ちと戦いながらかいていらっしゃった心理状況が表れ、
筆圧が弱くなっていてエンピツの色が濃く出ていないのかもしれませんね。
山口出身26歳の吉村大星さん、今後の活躍が楽しみです。
今回の展示は7月1日までです。マス目描きの手法の鉛筆画をお楽しみください。
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