真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

南無八幡大菩薩~『海底十一万浬』

2008-04-02 | 読書-2008
「海底十一万浬」という本、なかなか良かったですわ。
内容と評価はここ↓でも見てくだされ。誰だか知らんが、少なくともこの本の紹介記事としては違和感ないから。
http://blog.livedoor.jp/nakataka829/archives/50265498.html
ドイツ海軍ではUボートの司令塔に艦固有の簡単なイラストを描くことで乗員の士気を高めたという。牡牛だとか、蹄鉄だとかね。
何かとうるさそうな日本海軍の潜水艦で、入出港の際に「南無八幡大菩薩」の長大な幟(のぼり)を掲げたという話はびっくり。そんなことが許されたのか?
文庫の表紙イラストに描かれているのが、その幟なのだろう。最初は文句を言われなかったものの、やがて「勝手なものを揚げたりするな」と注意があった由だが、それにしてもね。
著者が日米開戦当初に米空母を雷撃した(遠距離から魚雷3本発射して2本命中。当時は撃沈したと信じられていた由)という大殊勲をあげた人物だったことと無関係ではないだろう。

戦後30年ほど経過した時点の執筆の由だが、運の悪い艦長はどこまでも運が悪く、運のよい艦長はなぜか危ないところを切り抜けて生き残るという話は面白い、というか恐ろしい。
生き残った人が振り返っているので、自らの運の良さを感謝しているのかも。とはいえ、幸運を呼ぶためには幹部と乗員の心がしっかり結ばれていることが前提であることは言をまたない、よね。

漁船に突っ込まれてしまう最新鋭艦は何か大きな問題があったと言わざるを得ない。
(漁船側が大型船の速度のヨミを誤り、前を通れると思ったら、残念!!というのが真相だと思うが、かなり前から視認していた漁船があれよあれよというまに突っ込んでくるのになすすべがないというのではね)

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