真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

寺田寅彦とスティーヴン・ジェイ・グールドへのオマージュ

2008-11-29 | 読書-2008
iwanami『一粒の柿の種―― サイエンスコミュニケーションの広がり ―― 』
渡辺政隆2008年

現代アメリカ文学の熱心な読者にとって、柴田元幸教授は翻訳の神様なんだそうだ。(6/1、6/24参照)
最近の新聞インタビューによると、ご本人は「いい主人に仕える執事のようなうれしさを感じている」由。

スティーヴン・ジェイ・グールドなどの科学エッセイの熱心な読者にとって、渡辺教授はなんだろう?「信頼できる巫女」かな(笑)。
故グールド教授の著作を我々が日本語で楽しく読めるのは渡辺教授(&ほかのみなさん)のおかげです。

最近では小学生が「アノマロカリス!」なんて叫んでいたりする。これも渡辺教授のおかげです。(グールド『ワンダフル・ライフ』の訳者だからね)
子供は強くて大きいのが好きだからな。恐竜ではティラノサウルスが1番人気、バージェス動物群では何といってもアノマロカリス、だな。

理科教育のためのWeb教材集 理科総合B 生命と地球環境 カンブリア紀の動物 > バージェス動物群(岐阜大学教育学部地学教室)
テレビのトーク番組に「カンブリア宮殿」があると紹介しておられるが、訳者としても感慨がおありなのだろう。うんうん。

sankei.池内了教授による書評081019.htm

著者の主張に違和感はないし、著者の責任ではないのだけれど、「サイエンスコミュニケーション」という言葉がねえ。
なんともこなれないというか、インフォームドコンセントといい勝負かしらねえ。

hatena.サイエンスコミュニケーション
scicom.jp/science-communication/科学コミュニケーション~科学を伝える人たち

島根大学の林広樹准教授もブログで

科学の伝道者に集まる同業者のねたみについて、続く・・・

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