真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

人気漫画家の妹であるということ~『サザエさんの東京物語』長谷川洋子 2021年追記

2008-04-16 | 読書-2008
再放送情報 連続テレビ小説「マー姉ちゃん」
再放送の宣伝を盛んにしているもので。

春らしいほわっとした感じの表紙だが、読後感はすっきりしない。痛い話。
『サザエさんの東京物語』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター長谷川洋子

甘えんぼうのいじわるばあさん
クラス会
福岡
父の死と上京
東京ショック
方向音痴
小石川の家
再び福岡
姉妹社の船出
戦後の銀座
まり子姉の変な貢献
元祖マスオさん
子育ては難しい
クリスマスの戦い
集中力にはご用心
旅先のプレゼント
町子姉の大病
あなた達も家族
イスラエルの旅
ひいじいさん
母の晩年
別れ
一人あるき
国税庁

あとがき

文春文庫『サザエさんの東京物語』長谷川洋子 | 文庫
文庫化にあたり「先輩たちとのお付き合い」「それからの七年」の2章を書き下ろし

内容紹介はこちらご参照↓
芸術浪漫さん
三姉妹の真ん中が町子(1920-1992)で、この本の著者は三女。サザエさんほかの単行本を出していた姉妹社(1993年解散)の社長だった毬子(この本ではまり子)が長女。

「マー姉ちゃん」の写真はなぜ登場しないのか
南面堂は長谷川町子姉妹のことを描いた1979年の連続テレビ小説(朝ドラのこと)「マー姉ちゃん」を見ていない。
そのため、「ほら、マー姉ちゃんで誰某が演っていたのが誰某で」という話には残念ながらついていけない。
本には著者洋子やその子供たちが町子と一緒に写った写真なども掲載されているのだが、「毬子さんの写真はないのかな?」と思いながら読み進むと、最後の方で納得。

「別れ」「一人あるき」「国税局」などから想像できるように、著者は「串だんごのしがらみから逃れたかった」そうだ。
長女:夫戦死、実家に戻る。次女:独身。三女:夫病死、実家へ。
三姉妹は同居して密着している状態を串だんごと呼んでいたそうだ。
やがて三女は「私は自由がほしかったのです」ということで姉二人と別れる道を選んだ。
母や町子が亡くなった際は相続放棄を求められて承諾した。事前調査の上で最終確認に訪れた国税局も事情を聞いて納得したというのが結末。母上逝去の際というと毬子・町子連合からで、町子逝去の際は毬子姉からということになりますよね。

じつは、昭和の末期に桜新町に暮らしたことがある。
ちょうど長谷川美術館(当時は´町子´がついていなかった)が開館した頃。

南面堂は出版・編集方面にも暗いのだが、編集者とどこまで突っ込んだ議論がおこなわれたのだろうと思った。


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