真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

津々浦々から星々に願いを?~『歴史を揺るがした星々 天文歴史の世界』

2008-10-14 | 読書-2008
『歴史を揺るがした星々 天文歴史の世界』
作花一志・福江純(編)2006年恒星社厚生閣
(値段高過ぎ)

初めて知る出版社。
‘恒星社厚生閣は80年以上、天文、水産、海洋、海洋環境、赤潮、食品衛生、社会学、 サンシモン、 科学史、等多岐に渡る分野の研究者・学生の皆さんの参考となる専門書を発行しております.’
だそうで、さすが恒星社、天文が筆頭に来るのね!

著者代表!作花博士

かに星雲の超新星に関する臼井氏のコラムがとても興味深かった。

南面堂は、定家(1162年生まれ)本人が見たのかと(笑)いい加減に記憶していたのだが、1054年の出来事なので、昔の記録を調べて書いたのだと初めて認識しましたわ。
定家69歳の1230年にも「客星」があらわれたので、そういえば・・・と南面堂のように連想して~ほんとかよ(笑)、自分が生まれる前にたいへん話題になったという客星のことを調べて書いた、というわけか。
展示会で明月記の当該箇所を実見した臼井氏は、その部分の書体や文字の大きさの違いに気付き、謎解きを試みる。。。

臼井 正氏のHPにおける論考

wikipediaにおけるSN_1054の説明

じつは、南面堂の大学の卒論は、古文書を活字に起こしてある史料をネタにしたものだったのだけれど、うーむ、やはり元の手書き文字の大きさや勢いなどを見るのと見ないのとでは、気付く範囲が違うよね。

第2編の全国88か所の天文に関係する史跡の紹介も興味深い!
明治時代は、「外国から日食の調査隊がやってきた」で記念碑があちこちに建立された、と。村始まって以来の大騒ぎだったでしょうね。

そういえば、トカラの皆既日食、どんな騒ぎになるのやら?
鹿児島県十島村
~平成でも記念碑立つわね、こりゃ。

業界人によるレビュー
この方の解説、拝聴した事があるかもしれない(今はなき生解説のプラネタリウムで)...

福江純博士個人サイト
同勤務先サイト

仲野誠博士

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