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真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『世界史の中から考える』 (高坂 正堯さん1996年)

2011-03-03 | 読書-歴史
新潮選書
世界史の中から考える
高坂 正堯【著】
新潮社 (1996/11/25 出版)

没後の出版。
読んだけど、読んでいなかった。

雑誌連載時に読んでいたが、本になったものは読んでいなかった。
テレビの討論番組にも積極的に出演されていた由だが、その類は見ていなかった。
不愉快な場面が多いもので。

ちょいと印象に残った点など。
権利章典:Bill of Rights のように散文調だと、他の解釈が入る余地がない(具体的に散文に書いてあることは、ごまかしようがない)が、日本国憲法前文のように「響きのよい抽象的な言葉は、力のある人がその気になればなんとでも解釈できる」と。
「こうした散文的性格がよい政治の条件のひとつなのである。」とも。

英国首相官邸の件。
10 Downing Street

ウォルポールは、自分が貰ったものとすることも可能だったが、そうはせずに役職に伴うものとした由。
The First Lord's House: 1733-1735
Walpole did not accept the gift for himself.[25] He proposed—and the King agreed—that the Crown give the properties to the Office of First Lord of the Treasury. Walpole would live there as the incumbent First Lord, but would vacate it for the next one.[26]

「彼は国王からの贈り物のマイナスの効果を知る能力を持っていたし、また、そうした政治的な理由で豊かになったことを誇示することが、人々の反感を買い、政治的にマイナスになることを悟っていた。」とも。

どこぞの国で、官房長官が管理する官邸の機密費とやらを、退任間際にごっそり引き出したり、マスコミの有力記者・評論家らに気前よくばらまいたりしたという話があったっけ。
たかりに行った人物までいたらしいな。

と こ ろ で、
それにしても、心配なことである。
不肖の弟子。
「ただ,高坂先生の授業はほんとは三回生からなんですけど,二回生からもぐり込んだ。ところがこれがわからない。歴史とか国際政治に対する知識が根本的に欠けていました」
過去形かい?
尖閣事件以来、菅政権が脊髄反射で「強硬」に出て、さらに事態を悪化させるという「無能外交」が繰り返されている

前原外務大臣が異様な高揚感に包まれている「理由」

猛省してもねえ・・

大臣個人をアピールし過ぎのHP玄関
ここまでやると下品になるのだが、そのような感覚が「根本的に欠けて」いるのだろう。

特別レポート 次の総理 前原誠司という男
民主党の最終兵器、あるいは人間爆弾


松任谷由実/リフレインが叫んでる


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