さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

ゴースト!?

2005年10月28日 | 家族のこと
私は義父とお別れをしていません。
次女がお腹にいて、それを気遣ってくれた義母。
義父のお葬式には実家にいたのでした。
その次の日、私は次女を出産しました。

義父が亡くなって何日が過ぎたのか・・・
2週間も早く生まれた次女を心配して義父のことを忘れていた私。
義父の夢を見ました。
夢の中で、義父は泥にまみれて横たわり、とても苦しんでいました。
私は「お義父さ~ん。」と叫び号泣しました。夢の中でだったと思います。

その瞬間、寝ている私の足元にだれかが来て、私は夢から覚めました。
長女?いえ、長女は私の隣で寝ている気配がします。
体がズシッと重くなりました。私を挟み、長女と反対側でベビーベットに寝ていた次女。
まだ産まれて何日もしていないのに声をたてて笑っているように聞こえました。
怖くなった私は声も出ず、ただ助けて~と必死に思ったのでした。
すると、ス~ッと体が軽くなり、私は目を開けられたのでした。

あれはお義父さんが会いに来てくれた、次女の顔を見に来てくれたと今でもそう思っています。

11年前の今頃、隣のO町のコスモス祭り。
義父は痛みがひどく、少しでも気晴らしになるかなと、
旦那と長女と義父と私で夜コスモスを見に行きました。義母は看病疲れで留守番でした。
コスモスは満開で、義父はコスモスをじっと見つめていました。
義父は「まるで、ちーちゃんの唇のような色だな~」と一言。
私「・・・・。(お義父さん、言う相手がちがうでしょ)」
義父「あと5年、包丁握ってたかったな~」
私「良くなれば、またできるよお義父さん。」
義父「・・・・。」

私と義父はこれが最後の会話でした。
出産後、体も順調で家に戻ると、義父が最後までノートに書いていた日記があり、
そこには読めない走り書きがありました。
よ~く見ると、『ちーちゃんありがとう』に見えます。
私は義父に最後のお別れもしていないのに・・・。

今日は義父の11回目の命日でした。
今年もお花を供え、お線香をあげ、(お義父さんありがとう。ごめんなさい。)と手を合わせました。

もう一度会いに来てくれるなら、その時は怖いなんて思わないのに・・・。
映画『ゴースト~NYの幻~』みたいにはいかないか・・・。
と、今日はちょっと怖いネタでごめんなさい・・・。

そして今日はこれにオートシェイプで描いたコスモスを載せようと思いましたが、
どうしても載せることができませんでした