さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

商い屋。

2005年05月30日 | 店先から
いらっしゃいませ!
今日は主人の仕事について・・・。

主人は毎日保冷車で、お客さんの家を一軒一軒まわり魚を売っている。
この辺りでは農家も多く、仕事が忙しいので売りに来てもらえると助かるという。
またお年寄りは外へ買い物に行けず、主人が来るのを楽しみに待っていてくれる方も少なくない。
でもやっぱり外へ売りに出る一番の理由は店で待っているだけではやっていけないのだ。
厳しい・・・。
大体は昔からのお得意様で、主人の父の時からまわらせていただいているお宅が多い。

我が家では、それを「商いに行く」と言う。
義母は「商い屋はこうでなければ・・・」と、よく言っている。

四月の終わり頃だったか・・小5の娘の参観日に行った時
先生から「○○ちゃん、いいですね~」と言われた。
(何だろう?)と思ったら・・・

 先生 「○○ちゃんのおとうさんどんな仕事してるの?」
 娘  「商い。」
 先生 「・・・○○ちゃんちは何屋さん?」
 娘  「商い屋。」

胸を張って答える娘に、先生は感激したそうな・・・。

(お前は何時代の子じゃぁぁぁ~)と叫びたかった

主人は今日もせっせと商いにいったのである。