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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

北の桜に

2019年04月30日 18時43分00秒 | 蔵馬受けblog内小説
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スパコミは5月4日 西2 ヒ17 b
ストロベリーキャンドルです。
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ちょっと間があいてしまいました。 

スパコミで出す本が、とても気合い入っていて、表紙にうっとり
してしまいまして、3冊とも楽しかったなと言う記憶が蘇ってきています。
好きなものを詰め込んだのと、今回「続蒼月哀夜」で
蔵馬のひとりでする場面を入れたので、
気恥ずかしさとともに、
見てほしい気にもなっています。
蔵馬にも色々な想いがあると言うのを描きたくて、
こう言うのもありかなと言う話になりました。

暫く小説らしいものを書いていなかったので、久しぶりに小さな話だけ考えてみました。
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桜が咲き始めた春の真ん中。

窓の外の、まだつぼみの桜の木を見上げて、飛影は腕のなかの蔵馬を見た。薄桃色の花びらが、
風を受けて小さく揺れた。
白にも似た花びらは、蔵馬の肌より少しだけ明るい色だ。蔵馬の肌が僅かに覗くシーツを、
飛影はゆっくりかけ直した。まだつぼみの花は、窓に触れそうになり、一気に落ちていった。
また、この花が満開になる日に必ず来る…。
ふと、飛影はそう思った。
この花びらが花になってから、短過ぎる期間で花は
散ってしまう。
「お前が、花にはなるな」
黒髪を手に取り、飛影は呟いた…その声は一瞬で消えた。
短過ぎる日にちで散る花にはならないでくれと、それは
心からの祈りだった。あの武術会での、危険な闘い方に、蔵馬を
引きずり下ろしたいと思ったことは何度もあった。けれど蔵馬には
そんな隙間はなかった。
飛影だって、生き方を変えられるとは思っていない、
だけど…
恋しさは別の話だ。好きだと、今に魂を突き破るような言葉が湧いた。
「永遠に俺はお前を咲かせてやる」

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久しぶりに書いたので、浮かんだままに書いた感じなのですが、
文章を書いたことがやっぱり楽しいです。
忘れかけていた感覚という感じで、なんだか色々大事な感覚に触れた感じです!

桜の話で、ありがちかなと思ったのですが、今北に来ていまして、
こちらは桜が咲いたところなので。

わたしはちょっと上から目線で、強引な言い方の飛影ばかり
書いてしまうので、自然にこうなってしまいます。

スパコミも、久しぶりのイベントだし、飛蔵の結婚話にも
力を入れたので今ちょっとハイなんです。

コエ蔵合同誌花月嵐も、あと数部だけの在庫ですが持っていきます、素直になれない
ふたりの、素直になれないけれど激しい恋の話です。