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最近
アストロゲイション+LINKAGEの
感想をいただきました。
短い感想でも、凄く嬉しいです。
そのちょっとした言葉に、読んでくれた方の気持ちがこもっていて、
「書きたかったことが伝わったんだ」って
思うことが出来て…
幸せな気持ちになれました。
ありがとうございます。
小さな言葉でも凄く力になります。
あと少しだけ在庫があります。
R18バリバリの本とは違う意味で
力を入れた本で、飛影と蔵馬の絆を、寄り添う形と 衝突する話の二つで描きました。
それぞれに
それぞれの想いがあって、そう言うのも、きっと感情が混ざり合ってうまく言えないときもある。
そんな気がしたので、2年くらい温めていた話を一気に書いた話です。
飛影が大人で、蔵馬のことを見つめていて理解するのも良いけど
蔵馬だって飛影に対して
示したいこともある、同じ気持ちじゃなくても好きだって言う面もある。
そう言う風に考えたことがあったのです。
それから、私飛影の短い台詞に想いを込めるのが好きなんですよね。
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ちょっとリハビリみたいな感じで、
Twitterで
花火の飛蔵を想像したので
書いて見ました。
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キラリと、空に花が散った。赤く染まったそれは花開くように打ち上がっていく。
ヒューと言う音がして、瞬きをする間に、細い線が花を描いていく。
「見て!」
隣で蔵馬が笑った。丸いひとみのその奥に、赤い花が見えた。シャラ、と紫の簪が揺れた。
飛影が、去年贈ったものだ。
丸い瞳が空の花と同じくらいの煌めきを放っていた。
もう一度音が鳴った。
青い光が放たれた。
幾つも重なったそれが、白い光と重なっていく。花びらが重なるように、濃紺の空を彩っていく。
丘の上で、おおくのひとが空を見上げていた。
その中でたった一つ。小さな小さな煌めきが、飛影を捕らえていた。隣にシャララと音がした。
飛影が去年祭りで買ったもの。
人混みにもまれながら、二人が転びそうになりながら歩いたのだ。蔵馬の黒髪が夜空に映えて、
そして屋台の明るさの中で空に浮かび上がっていた。そっと、その日指を絡ませてきたのは蔵馬のほうだった。
今日はその…逆だ。
白い花が浮かび、それにあわせて、周りに幾つもの桃色の花が横並びに光っていく。
波のようにそれが連なって音を立てていく。
丘の上は今、宴のたけなわのようで…気を緩ませたらはぐれそうな人混みの中。
飛影が、ぐっと蔵馬を引き寄せた。
「寄ってろ」
空に心を奪われたその人を、しっかりと腕に囲い入れる。
「綺麗だ」
一瞬だけ、飛影は空を仰いだ。
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