ちび姫さま、猿のごとし。

【本日の登場人物】

ちび姫さま：只今1歳10ヶ月。毎日プール教室に通っているおてんば姫。（自称ゆうたん）

母上さま：ちび姫さまのママ。只今34歳。ちび姫さまはママちゃんと呼んでいる。

たぁちゃん：ちび姫さまが片思いしている殿方。ちび姫さまと同じ歳。

みーたん：ちび姫さまのプールの仲良しお友達。1歳なのに色っぽい女の子。

ひーちゃん：ちび姫さまのプールの仲良しお友達。おしとやかな女の子。

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本日、ちび姫様は朝からハリキってプール教室に出かけました。
そして、やっと、愛しいたぁちゃんに再会され、
無事にチョコをお渡しになられたのでございます

プール教室では、インフルエンザでしばらくお休みしていたみーたんにも再会されました。
同じく、風邪でお休みしていたひーちゃんにも久しぶりの再会でございます。
仲良しのお友達にも沢山逢えて、ウキウキ気分のちび姫様でございました

さて、プール教室でのレッスンが終わり、お友達ともさよならの時間。
姫さまは、仲良しのみーたんとおててを繋ぎ、一緒にエレベーターに乗り込みました。
でも、母上は階下にあるスポーツクラブの受付に所用があったため、
姫様はすぐにエレベーターを降りなければならなかったのです。

エレベーターを降りた途端、姫様はご機嫌斜めとなってしまわれました
まだまだ、みーたんやたぁちゃんと一緒に居たかったのでございましょう・・・

しかし、ここでご機嫌を崩されてしまうと、
その後の母上の用事に支障をきたしてしまうのは明らかでございました。

母上は水没してしまった携帯電話を新機種に交換すべく、
電気店に行き、手続きをする予定だったのでございます。
電気店で母上が書類記入等を行っている間、姫様には、機嫌良くお待ち頂かなければなりません。

仕方が無いので、母上は“おまけつきおもちゃ作戦”を採ることに致しました。

おかし（おまけつき）を買い与え、
少しの間だけでも姫様におとなしくなって頂く。という安直な作戦でございます。

そのような理由で、スポーツクラブ受付での所用が済んだ後、
母上とちび姫様はスーパーのお菓子売り場へ直行いたしました。

母上が「姫様、お好きな物を御一つお選び下さいまし」と述べると
姫様は手に届く範囲で即座に3つも選び出し、抱えているではありませんか
しかも、それだけでは満足で無いらしく、姫様の手の届かない
下から4段目の棚にあるお菓子を指差し
「ありぇもいるぅ」などとおっしゃる始末
「そんなに買いません１つだけです」
といくら母上が注意しても「かう」「かう」
と喚いて、ゆずりません。

お菓子売り場で10分近く
「買う！！」
「買わない！！」
と、ちび姫様母上の攻防が続いたころ
姫様がついに
「ママちゃん！買うって言えぇぇぇぇ」と大絶叫。
なんと、まあ・・・母上に対して命令形・・・

あきれ果てた母上は「もう知りません。母上は一人で帰ります」
と、姫様に言い残し、お菓子売り場から離れ、物陰から姫様を見守っておりました
「きっと一人残された姫様は不安になり、心を入れ替え、母上を追ってくる」
そう思っていた（イヤ、期待していた）のでございます。

しかし・・・
やはりちび姫様は強かった・・・

母上の居なくなったお菓子売り場で、自分の欲しい物を手に入れるため
なんと、お菓子の棚をガシガシと上り始めたのでございます

あぁ・・・
日頃ジャングルジムで鍛えた素晴らしき手足の筋力・・・さすがです。
姫様は、止める間も無い程素早くお菓子の棚によじ登り、尚も移動を続けておいでです。
その後ろ姿、まるで猿のごとし。でございます。

姫様のあまりの気迫に力尽きてしまった母上さまは、
結局、お菓子を3個（それでも姫様に少しは減らしていただいた）
お買い上げとあいなりました

明日はちび姫様に勝てますように・・・