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池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

ラゾーナの丸善で東洋医学の本

2019-07-09 18:29:54 | 地域情報

朝の散歩で、モンシロチョウが惹かれるように、私も惹かれた花です。

画像検索では、ヒアシンス科ですが、違うでしょう。

類似画像では、Orchid(ラン科)が多くでてきますが、それも違いますね。

”紫”、”小さい花”、”ぶら下がっている”etc.で調べて、たどり着いたのはデュランタ(の品種でタカラヅカ

これっぽいけど。。。

濃紫色に白い縁取りが入る美しい品種。鉢物としてよく流通している。”

常緑性、開花期が長い、初心者でも育てやすい”

それに、植え付けの時期も長くて、まだ間に合うようだし、島忠で探してみようかな。

パクチーを収穫して、空いた大きめの鉢(土作り中)もあるし。

 

さて、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」で火が着いた”東洋医学”について、

もう少し勉強してみたいし、薬膳の考え方も自分の料理に活かしたいので、

専門書(しかし、初心者にもわかり易いもの)をamazonで物色していましたが、

”なか見!検索”では、この種の書籍は、目次や端書で終わってしまい、その書き振り(文章のわかりやすさ)までは確認できないんですよね。

それに、値段もちょっとしますから、失敗はしたくない。

なので、本屋で確認したいのですが、

何せ需要の限られた専門書ですから、蒲田の本屋には、薬膳は数冊あっても、東洋医学の本は皆無で、

ラゾーナ川崎丸善に行ってみることにしました。

店内を写した写真では、医学書も結構ありそうだったので。

で、実際に行くと、驚くほど広く、医学書に限らず専門書は超充実!

東洋医学関連の本も、一般向けから、本格的な勉強用まで、かなりありました。

amazonで目を付けていた、売れ筋の本もありましたが、

やはり、本文を読んでみるものですね。

文章が硬くて分かりにくかったり、専門用語のレファレンス的で、初心者が順を追って勉強するには難しかったり、

ちょっと時間をかけて、何冊か自分の知っている陰陽説や五行説の部分を読んでみて、

文章が頭に入りやすいものを選ぶことができました。

そして、今週から、丁寧に読み始めました。

おおた区民大学の講座では、東洋医学の考え方に触れたのは僅か数時間なので、

早速、新しい内容に当たっていますが、東洋医学は、やはり私の性に合っていると思いました。

(これまで、ICTの最先端でやってきましたが、情緒的なものが好きでしたし)

まず、これで東洋医学の全体像を理解して、薬膳(生薬も)に拡げていこうかな。

自分の虚血体質、虚気な状態を改善する切っ掛け、モチベーションにしたいので。

ではでは


「気張らず、無理せず、楽しく運動」おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第4回

2019-07-06 19:45:46 | 地域情報

梅雨っぽい天気が続きますね。

歩くか寝坊するか迷うところですが、犬の散歩習慣と同じで、歩かないと不安になるので、今朝も呑川上流へ。

途中見かけた、朝顔による緑のカーテンですが、規模が壮大です。凄いですね。象さんにも見えます(笑)

 

他所様の玄関先で栽培されているプチトマトです。

キッチンガーデン講座で習った、トマトの花芽は一列に並ぶ、というのを思い出しました。

実もキレイに並んでいます。

普通のトマトも大きくなっています。他所様の栽培ながら、赤く熟すのが楽しみです。

 

さて、木曜日に遡って、

おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第4回(最終回)、「気張らず、無理せず、楽しく運動」を受講して参りました。

一連の講座は、東洋医学への興味と共に、

ツボ、舌と歯、現代栄養学と薬膳などの健康を維持する方法(未病治)の勉強にもなり、

私としては非常に有意義なものでした。

通しで受講が当選できたのも大きかったです。

 

そして、最終回は「加齢による様々な身体の変化を知り、日常生活の中で取り入れられる簡単で安全に行える体操を学びましょう。」というものです。

講師は、東京衛生学園専門学校リハビリテーション科、理学療法士の山手千里さんです。

 

講座は、毎回の如く、大田区の生涯学習担当の方の、おおた区民大学の説明から始まりましたが、結局、4回目になっても、受講者の前で挨拶することへは慣れず、超緊張されていました。

なお、大田区の生涯学習担当では、この秋から専門雑誌を発行するとかで(これまでは区報の一部で紹介)、その取材業者が来ていました。(講義を撮影したり、講師にインタビューしたり、運動には自分も参加したり)

 

講義が始まりまして、まずはテーマであり注意事項でもある、

  • 「無理せず」が重要。自分のペースが大切で、頑張ると怪我をする。
  • 今回紹介する運動は、普段から運動を心がけている人には物足りなかもしれないが、継続して行う切っ掛けにして欲しい。

受講者の高齢者比率が高めですからね。そして、ご自身「理学療法士」について、

  • 病院のリハビリ科には「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」の3職種がある。
  • 理学療法士の仕事は、交通事故、スポーツ障害、パーキンソン病などのその他の障害、小児疾患(生まれた時からの精神運動発達障害)のリハビリとか、生活習慣病(脳卒中など)予防、高齢化社会対応のため、体操の指導などを行う。自分も学校の教員のほか、体操教室など積極的に参加している。
  • 働いている場所は、病院だけでなく、老人保健施設、デイケアセンター、訪問リハビリテーション、教育機関など多岐にわたる。
そして、本日のコンテキストですが、「老化」とは何か?その老化の速度を緩やかにするために運動が必要で、「実際の運動」はどのようなものか?です。


老化とは?

  • 高齢者の身体状況。運動をするしないで健康寿命が変わる。身体を動かさないと、筋肉が動かない。筋肉が動かないと血液循環が悪くなる。特に足。夕方に浮腫む。筋肉を動かさないとダメ。足首を回す、指でグーチョキパーするだけでも。

これまでの講座でも、老化=血管の老化、という話が毎々出ました。栄養学などでは、抗酸化物資の摂取とかでしたが、運動としては、血液の循環を良くするということですね。

  • 「老化」の定義:成熟期(二十歳)以降、加齢とともに各臓器の機能およびそれらを統合する機能が低下し、(外部環境の変化に)個体の恒常性を維持することが不可能になり、(寝たきりから)ついには死に至る過程。
  • 「老化」の特徴:①普遍性(老化したくなくても、誰にも起こる)、②内在性、③進行性、④有害性(精神的にも)
  • 様々な加齢変化(思い当たるものはありませんか?)。
    • 最大筋力の低下(イメージが湧きやすい)
    • 筋の持続力低下(持久力。長時間筋肉を使う)
    • 運動速度の低下(スピードを求められるもの)
    • 反応時間の延長(つまづいた時、とっさに足が出ずに、膝をつく)
    • 巧緻性の低下(繊細な動きが鈍る。箸で小豆をつまむとか。裁縫をする人は低下しにくい)
    • 姿勢反射の低下
    • 深部感覚の低下(目をつぶって、両肘を曲げた時の、拳の位置の違い、感覚のずれ)
    • 平衡機能低下(バランス感覚、平均台の上)
  • これらの変化を送らせるには運動が必要。
  • 筋力:①瞬発力(短距離走)と②筋持久力(持久走)の両方が大事。日常、意外と筋力は使っているが、運動量が落ちてくると、筋繊維の萎縮が起きる。骨折してギブスをすると、取った時すごく細くなっている。風邪でしばらく寝ていると、身体が動かしにくくなる。主に速筋線維(太ももの大腿四頭筋(だいたいしとうきん))が落ちる。膝を伸ばそうとして時に使う。動かさないと落ちやすいので、スクワットや膝の曲げ伸ばしを)
  • 柔軟性:身体が硬い、柔らかい。ストレッチで筋肉を伸ばして柔軟性を保つ。筋が短くなると伸ばすのが大変になる。
    • ハムストリング、太ももの裏側、硬くなりやすい。
    • 腸腰筋、股関節の前の部分、座った状態で足を持ち上げてみる。短くなると、骨盤が前に倒れて、視線が落ちるので、視線を上げようと胸を張ると、背骨が湾曲し、腰痛を発症する。
    • 下腿三頭筋、ふくらはぎの筋肉、アキレス腱はこの延長、歩く時の蹴り・推進力。アキレス腱を伸ばす時は、揺すってはだめ、じわじわ伸ばす。
  • バランス:真っ直ぐ立っていると、重心は真ん中。重心が真ん中から外れると、新しくバランスを取るために動く、足を出す、手を出す。転倒時の怪我は、打撲ではなく、手をついての骨折が多い。
  • 廃用症候群(はいようしょうこうぐん):ベッドに寝ていると、いろいろな機能が落ちてくる。高齢者に限らない。
  • ベッドレストの実験:若年成人を対象に20日間のベッドレスト(寝っぱなし。謝礼につられて)。
  • 結果は、筋力が膝進展で13.7%減少、股関節伸展で14.5%減少。若くても落ちる。バランスも低下し、転びやすくなる。
  • 身体的なものでだけでない。内省(ないせい)報告:実験開始当初は、寝かされていることが苦痛だったが、中盤から終了時には、寝ていることに慣れた、このまま寝ていても良いかなと意識変化が起きた。諦めが一番怖い。運動しなくていいや、と投げやりになる。

寝たきりって、身体の機能の低下に対する、許容というか諦めという、意識の変化から始まるんでしょうね。義父も、杖をついてでも歩いている時はしっかりしていたけど、電動カーに乗ったら、全く歩けなくなって、あっと言う間に認知症が進行したっけな。。。

  • ベッドレスト実験って結構行われている。NASAの無重力実験も同様。学生にいくらなら参加するか聞くと、1万円ではやらないが、5万円で数名、20万円でほぼ全員手を上げてしまう(笑)
  • 廃用症候群は、筋力が落ちる他、いろいろな問題が生じる。特に意識の問題は、認知症に繋がる。
  • 「加齢」のイメージは、運動してれば緩やかな坂道を下っているようだが、運動不足だと坂が急になって、病気だと急激に下る。「老化」は避けられないものだが、運動をして、身体を動かすことを意識すれば、ゆっくり下ることができる。

ここまでが、前段の講義でした。

筋力を使わないと、身体の機能が落ちて、老化の速度が早まるので、運動を習慣づけて、日常で筋肉を使いましょう。ただし、無理なく、楽しく。

ということですね。

 

後半は、指導を受けながら、実際に身体を動かしました。

文字で説明するのは難しいのですが、どれも一度はやったことがあるようなものなので、簡単に記述します。イメージはしやすいのではないかと思います。

運動の3つの柱

  • 筋力:瞬発力、持久力
  • 柔軟性:筋力だけが運動ではない。怪我をしないようストレッチ
  • バランス:身体の傾きを直す。片足立ち

運動(体操)の前にの注意事項

  • 水分補給しながら
  • 疲れた時は休憩
  • 痛みを感じる部位は、無理に動かし過ぎない
  • 数を数える時は、声に出して数える。黙ってやると、息を止めてしまうので、血圧が上がる。

運動の基本

  • 深呼吸:腕を大きく広げて深呼吸。ウォーミングとして、体幹を横を伸ばすようストレッチ、数え指も、脳も活性化される。
  • 頸の運動(座位):首だけ、前後、上下に回す。傾ける時、肩を動かさない。首はぐるんぐるん動かさない。大事な神経が通っているので。ゆっくりゆっくりストレッチする。
  • 手の運動(座位):肘も曲げ伸ばし、ゆっくりと負荷をかけて(速いと楽)
  • 足の運動(座位・立位):座った状態で、①踵をついたまま、つま先あげ。歩く時につま先が上がらない(脛の筋肉が良くない)と、つまずく。②踵上げで脹脛も鍛える。③膝下を上げる、つま先を天井に向けて、太腿を使う、自分の足だけで結構重い。④腕を振って、足踏み。⑤前後、横横にステップ(前前、後ろ後ろ、右右、左左のように)。⑥立ち上がって、つま先立ち、踵上げ、足踏み、ハーフスクワット。足の運動はパーキンソン病に効果がある(足が出やすくなる)
  • 道具を使った運動(タオル、ゴムバンド、ボールなど):肩の上げ下ろしなど上半身の運動。

ここで、講師が受講者に聞きましたが、タオルは大小問わず、皆持っていましたが、中には数名、ゴムバンドを持参していました(驚)

  • 脳の体操:TVなどで観る、左右違う動きをする体操など。認知症を予防。

これらは、その場で実際に数セットやってみたものです。

場所はとりませんし、技術もいらないし、とりわけ座ってやれるものは、危なくないのでいいですね。

続いて、道具を使った運動の、タオルです。

  • 肩幅にタオルをとって、上下にゆっくり上げ下げ、横に重心移動してストレッチ、腹筋の介助もできる(頭を支える)。絞るのは握力、手首によい、握力弱くなるとできないことが増える(料理で、食器を壊すなど)。タオルを結ぶ、解くは、指先の巧緻性を鍛える。

パンパンには空気が入っていないボールを使って、

  • 握ることは握力の運動。片手でやれば、腕を伸ばす運動にもなる。空気の量で負荷が異なる。パンパンだと指先の握る力必要。
  • 両手で挟んで、押しつぶすのは胸の筋肉、バストアップに有効
  • 座って、足先で挟んで、上げ下げする、ボールに座って体幹を鍛える、ドリブルのように足でボールを扱うバランス向上にも使える。

ゴムバンド(運動専用のもの。色で硬さが違うらしい。ユートピアのではない)

  • 腸腰筋:座って、バンドで両腿を結んだ状態で、左右の腿上げを行う。足首を結んで、左右の膝を伸ばす。
  • 肩関節外旋筋:片手でゴムの片端を固定し、もう一方の手で、肘を固定した状態で、腕を広げるようにゴムを引っ張る(どうぞ、とやっている感じ)
 
(左下に写っているボールとゴムを使いました)

最後は、指を使ったゲームです。

  • まず、ウォーミングアップで、指回し。実は、薬指は難しい。二つの神経が通っているので、単純な動きがしにくと。
  • 指立てゲーム、両手を組んでぐるっと回す(左右逆になる)①指に触れないように指差し、その指を動かしてもらう。②同条件で、次は目を閉じてもらい指に触れ、その指を動かしてもらう。

お隣のおばあさんとペアでやってみましたが、①の視覚は難しく、②の触覚の方は簡単でしたね。これは、複雑な状況では、触覚の方が脳の反応が速い身体そうです。

これは、熱いものに触った時の反射とは別なのかな?

 

これで、実際の運動もおしまいです。

最後に、まとめとして、

運動を継続するには

  • 目標を持つ(今日は5回だけど、明日は6回とか)
  • 楽しむ
    • 道具を利用するのもひとつの方法、モチベーション維持に有効
    • 仲間と一緒に行う、日常生活に取り入れるなど

老化をめぐる3つの誤解

  • 老化は万人に等しく進行する
  • 要介護高齢者の身体機能は低下する一方である
  • 高齢者の運動機能低下は避けられないものであり、運動機能は改善できない

 

つもり、そのようなことはなく、

老化は避けられないが、運動によって、進行を遅らせる、身体機能を改善させることができる

ということですね。

気張らず、無理せず、楽しく、運動を継続しましょう!

ということで講座終了です。

最後にQAはなかったのですが、途中の休憩の時、講師が質問に答えているのが耳に入りました。

自分の状況に同じだったので、参考になりました。

  • 寝ている時に足が攣るのは?日中に歩き過ぎて、足が疲れている時、水分が不足している時起きる。

確かに、私は日中歩き過ぎの感はありますし、ビール飲んで寝て、というのは寝ている時に水分不足になっている可能性は高いです。

私の場合、ふくらはぎはもちろん、足の裏の土踏まずのところが両足攣ったりするので、歩き過ぎが主な原因かもしれませんね。

 

あと、講座中の体操で、決して無理をした覚えはないのですが、

数日前に長椅子の角にぶつけた背中がちょっと痛かったのですが、体操した夜から急激に痛み出し、咳をしても激痛が走る状態になりました。

無理はしていないつもりですが、ちょっとした非日常的な負荷で、閾値を超えてしまうような健康状態なのかもしれません。

これはいかんな。。。

 

ともあれ、先週終了したもうひとつのおおた区民大学の講座、健康維持に役立つ食の知識」も合わせて、

今シーズン勉強した、医学、衛生、栄養そして運動の知識、健康意識を日常生活に活かしていきたいですね。

 

以下、「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の記事のバックナンバーです。

「長寿に活かす東洋医学の智慧」① おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第1回(2019.6.14)

「長寿に活かす東洋医学の智慧」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第1回(2019.6.15)

「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」① おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第2回(2019.6.24)

「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第2回(2019.6.25)

「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」① おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回(2019.6.28)

「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回(2019.6.29)

「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」③ おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回(2019.6.30)

「気張らず、無理せず、楽しく運動」おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第4回(2019.7.6)

 

おおた区民大学の今年度、第二期は9月から募集するとことでした。

次期も気を惹かれるテーマで、受講が当選するといいのですが。

ではでは


「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」③ おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」第3回

2019-07-03 17:10:28 | 地域情報

久しぶりに日光を感じて、起床したので、今朝は久しぶりの多摩川です。

気温も湿度も高かったので、残念ながら富士山は見えず。

そう言えば、もう7月ですから、土手の草も随分背が高くなりましたね。

花が随分少なくなっているところ、

雑草の中に一株、綺麗な黄色を映している花がありました。

画像検索では、マツヨイグサ

当たらずも遠からじ、と言う感じなので、同属のものを調べてみると、メマツヨイグサ、これでは?

Wikiでは「道端や荒地などに生える雑草」という、ちょっと残念な言われようですが、緑の中に、明るい黄色が映えて、綺麗ですよね。

 

さて、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第3回(最終回)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」のレポート後編(ラスト)です。

前編のポイント

  • 日本は綺麗な水の土壌で、農耕を営み、たんぱく質は主に大豆から摂っていたため、大豆の食術が発達した。しかし、食料自給率が低い現代、海外からの食料輸入と同時に、食文化(肉食)も入ってきている。しかし、よく考えずに取り入れると、それは日本の風土に合わず危険である。
  • 地形上ヨーロッパの自然水は硬水が多く、適した使い方はあるが、飲料水としては不適当であったことが、ワイン文化のひとつの背景である。
中編のポイント
  • 古代から中世にかけて、ヨーロッパは水(川)の衛生状態が悪かったので、ワインを作って飲むようになった。
  • フランスの地形はワイン葡萄を栽培するのに適していたことも一因。ヨーロッパ中に広まったのは、キリスト教の影響も大きい。
なんとなく、示された事例からこう言い切るのは、論理的でないという気がしなくもないのですが。。。
 
そして、後編は、ヨーロッパはこうなんですが、日本はどうか?食の国際化は?食の安全は?です。
 
その前に休憩時間のおしゃべりから。
  • 大田市場に行ったことある人?お鮨安い。豊洲は観光客向けで高い。豊洲は温度管理のためにガラス張り。大田はオープン。7時からセリ。見学は無料。大森からバスか、モノレールの流通センター前から。膨大な量の食料を実感して欲しい。

そうですね、最近、築地に行きましたが、外国人だらけでしたね。

東南アジアにいる時は、市場に行くのが好きでした。オープンどころかバラックの。

その土地の生活感を感じるんですよね。

20年前のラオスのシェンクアンの市場、あんなの二度と見ることないだろうな。

あそこで売っていたものの、食べることができなかったハリネズミは、後にハノイで食べられました(Xuan Chu(ベビ料理)(2012.12.8))。

(当時、GEOCITIESにHPを作っていて、シンガポール生活とか近隣国への旅行記を掲載していたのですが、GEOなくなっちゃって、ご紹介できないのが残念です。そのうち、このブログで、20年前のHPの記事を再生したいと思っています)

  • (ワインを飲むと頭が痛くなるのは?の質問に)亜硝酸ナトリウムという防腐剤が入っている。ヨーロッパからコンテナに積んで、赤道を2回越えるので、2度沸騰してしまう。中国経由になると、税関で意地悪され、日本に着くまで2ヶ月かかる。
  • 日本の防腐剤の入っていないワインを飲めばいい。輸入物も高いのは大丈夫、高い理由は輸送コストだから。(空輸?)

こういう話はよく聞きますね。

昔は、お酢もそんな事言われていましたっけ。

日本から欧米に輸送する時、沸点が低いので赤道で沸騰するので、欧米の寿司は美味しくないとか。

 

さて、(講座)後半の始まりです。

  • それぞれの国に食文化がある。基本は水と酒。だから、ヨーロッパのワインを引き合いに出した。
  • 大田市場は、夜中に日本中から野菜、果物が集まる。その物量、活気、エネルギーをバルコニーから見て感じることができる。
  • 問題は、かなりの量が、輸入物。大井埠頭に近いところに建てた理由はそれか。
  • そして、ターレに乗っているのは外国人が多い。仲卸のところに外国人女性がたくさんいて、小分けに袋詰めしている。今、スーパーではやっていない。
  • レタスすら海外から輸入している。
  • 日本の食物自給率は低い。(カロリーベースで38%)

市場で多くの外国人が働いていることは、食の国際化に関係ないとは思うが、大量の輸入食物を扱っているのはわかります。

昔、ドバイに出張した時、スーパーで売られている野菜が、日本では福島県産とか書かれているのと同様に、オマーン産とか国名で書かれているのに意表を突かれましたね。それから10年、日本もそうなりつつあるのでしょう。

  • 飛鳥時代、天武天皇が獣肉忌避令(肉食禁止令)を出した。牛、馬、犬、猿、鶏の5種。仏教の、四つ足は食べないという考えなので、鶏は後にOKになった。ウサギも二本足だからいいという解釈。だから、ウサギは一羽、二羽と数える。(みんな、へえ〜)
  • スペイン、ポルトガルから渡ってきた、カステラ、ボーロは和洋折衷。現地のカステラはボロボロして不味い。しっとりと日本風に改良した。献上された信長がこれはなんという名前か?と聞いた指先が城の絵に向いていたので、宣教師が誤って”カッスル(キャッスル)”と答えたことから、カステラになった(そうなの?)
  • 江戸時代は日本食文化の最盛期。
  • (歌川広重の「日本橋」を映して)活気があった。みんな笑顔と、ルイス・フロイスが報告した。(フロイスは、江戸時代ではないと思うが、、、)
  • (天ぷら蕎麦の屋台の絵を映して)外食が多かった。天ぷらは菜種油で揚げていた。
  • 江戸は、男性人口が圧倒的に多かった。三下り半は女性から。子連れ出勤は男が。大工は、子供を連れて行くと、見習いの若者がゴザを広げて、先輩たちの子供の面倒をみていた。
男性人口が多いのは、よく時代物の小説にもでてくる江戸時代の社会背景ですね。男は、地方から流入するんですけど、女性は簡単(安全)に移動(移住)できる世の中ではありませんでしたし。
  • (北斎の富嶽三十六景の神奈川沖浪裏を映して)八艘船は、初鰹を急いで築地に届けるため。1匹300両ともいうから、すしざんまいのマグロみたいな話。初物食いが流行っていた。
  • 幕末から明治にかけては、明治天皇が肉を食べたと報道されるに至って、今半のすき焼きなどが流行って、現在も当時の原型を保っている。

 

あまり、まとまり(流れ)のある話ではなかったのですが、

  • 現在の日本は海外からの食料に頼っている。

歴史的には、

  • 日本は元来、肉食ではない。
  • 安土桃山時代に、外国からの食文化が入り始め、日本で和洋折衷。(それまでも中国からは色々伝わっていると思いますが、”洋”というのはこの時代からかな)
  • 日本の食文化は、江戸時代に色濃く出ている。
  • 幕末から明治に、外国の食文化が再び入り始める。

てことが言いたかったのかな。。。

 

そして、

  • 食文化は良い悪いではない。取り入れられるかどうか。
  • 取り入れるには食の安全性が大前提。鶏肉でも、唐揚げで火の通りが悪いと危ない。人が亡くなったら、唐揚げ好きとか関係ない。
大原麗子が鶏肉で死んだと話されていたので、WEBで調べると、大原麗子はギランバレー症候群にかかったことはありますが、死因には関係ないのですが、鶏の生肉でギランバレー症候群は発症することから、繋げてしまったのでは。あるいは繋いでしまった記事を読んだのかも。
  • 輸入食材は、生産者の顔が見えない。
昔、火の通りの悪いポパイズ・チキン食べて、バンコク・クリスチャン・ホスピタルで生死をさまよったことがあったな〜。回復した直後の、病院食がフライドチキンだったっけな〜
  • 貧しい国では現在も飢餓がある。国民が飢えているのに、日本に売って、現金収入を得る、飢餓輸出が問題になっている。日本も、海外から買えるから良いというわけではない。
  • にも関わらず、どれほどフード・ロスしていることか。
  • 海外から帰る経済力がいつまで続くかもわからない。

では、どうするのか?

  • 肉食を見直す。

安全性から、話がぶっ飛びましたね。。。

  • 畜産物には、飼料(餌の穀物)が必要。飼料のトウモロコシは途上国の人の食料。
  • 一食、肉をやめると飢餓が減る。
  • 先進国で少し制限する、捨てる分を減らす。(先進国と途上国が)お互いに食べるには、肉食を減らす、捨てない、それでWin Win

わからなくもないが、、、元々肉食ではないから、日本はそれができる、と言いたいのかな?

  • 食文化は、その国の背景を背負っているので、良い悪いではない(again)
  • 韓国料理のユッケ、レバ刺し、安全から言えば、食べない方が良い。安全という物差しを持つことが重要。
  • 安土桃山時代のように、日本風にアレンジするとか。
  • 菜食主義になれとは言っていない。過激菜食主義者のヴィーガンが、動物の着ぐるみで、レストランに入る客を妨害しているのをみたが、強制はよくない。強制は良くないが、肉食をもう一度考えてみる。

まあ、わからなくもないが、食の安全から肉食の話だったのに、肉食を制限して飢餓をなくそうというのは、、、

肉食自体が減ると、生焼けの肉で食中毒にかかる危険性、というか確率が下がる?とでも言いたいのかな???

  • 曹洞宗の開祖、道元の教えに「典座教訓」というものがある。典座は道元が修行していた天台宗の最高位。食物には全て命がある。食べることは命をいただいていると理解しなくてはならない。従って、それを理解して、徳を積んだ典座でなければ料理をしてはいけない。
  • 命を頂いているのは、どの国も一緒で、その命をかき集めて日本に送っている。いつまでそれが回っていけるか。典座の考えを持たなければならない。
  • 食料が世界から来ていることを実感するために大田市場へ。

で、日本の食文化、安全性の部分は終わりです。

最後は、急に、食べ物を大切に。になりましたね。。。

なんとかポイントをまとめると、、、

  • 食文化は良い悪いではないが、安全性という物差しを持つ必要がある。
  • 日本は60%以上の食物を輸入に頼っていて、フードロスも問題だが、世界には飢餓が存在する。(元々日本になかった)肉食を見直すことで、飢餓を防ぐことができるかもしれない。
  • 命が宿っている食べ物を大切に。

かなあ。。。

肉食=外来文化=危険=飢餓の原因、みたいで何だかよくわからない、というかテーマなんだったけ?という最終回でした。

硬水やワインの話も、何だったのかな?

硬水やワインも通して、個々のトピックは面白かったけどね。

そして、最後は、また唐突に、、、

  • 美味しいワインの飲み方教えます。
  • みんなで飲む、食べながら飲む、おしゃべりな人と飲む、空気の良いところで飲む(アルコールの分解には酸素が必要)、お酒でオープンマインドになる。
  • アルコールの分解が遺伝的にできない人(講師)もいるので、飲めない人には飲ますな。
  • アセトアルデヒドを分解するには、甘いもの、チョコレート、デザート
  • ちゃんぽんはしない。ビールならビール。深呼吸しながら飲む(アルコールの分解には酸素が必要だから)
  • 急な運動でアルデヒドが出るので、(終電に向かって)階段を走るのは良くない。
  • 酔いたい時は、逆のことをすればいい。でも、美味しく楽しく。

さらに、

  • 一回きりの人生を楽しむには、学ぶこと。今日参加の皆さんは学んで人生が豊かになりました。

そうですか。ありがとうございました(苦)

 

そして、QAですが、

  • (コントレックスがミネラル補給にいいと(ハンドアウト)に書かれてあるので、ポカリと混ぜたらいいスポーツ飲料になる、という意見に、)いいと思うが、オーボ(?)という酸素の入った水もスポーツにはよい。
  • (水道水を飲まずに、外国産の水をわざわざ買うのはファッションか?)日本の水道水は活性炭で濾過され、ピカイチ。輸出されるくらい。水道の本管からはOK。4Fまでは直結式なのでいいが、受水槽を介していると、先日泳いだ馬鹿がいたように、安全性は、ビルの管理者に依存することになるので、赤ん坊のミルクなど、用心のために水を買うのもいいかと思う。
  • (日本産のワインでも頭痛くなるが)日本のワインでも防腐剤が入っているもの、入っていないものがある。入っていないと味が軽くなる。3000円くらいする。輸入品でもちゃんとしたものはある。コンテナの一番下は、船底に置かれれば、下は海水なので温度変化は緩やか。ただ、そういう手間をかけると、輸送コストで値段が上がる。防腐剤の量は決まっているし、動物実験で安全は保障されている。

でした。

 

まあ、なんと言いますか、個々のトピックは面白かったのですし、個々のメッセージもわからなくもないのですが、文脈と結論は、、、でしたね。

これで、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」全3回終了です。

それぞれ面白かったですし、健康、栄養、食の安全に対する認識が上がり、知識が深まったと思います。

一応、本ブログの関連バックナンバーです。

第1回 認知症と食事①(2019.6.3)

第1回 認知症と食事②(2019.6.4)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸①(2019.6.18)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸②(2019.6.19)

第2回 おおた健康プロジェクトと健康寿命の延伸③(2019.6.20)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜①(2019.7.1)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜②(2019.7.2)

第3回 食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜③(2019.7.3)

 

明日は、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の最終回(第4回)行ってきます!

ではでは


「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」② おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」第3回

2019-07-02 16:58:19 | 地域情報

ここしばらく、昼に外出する用事があったり(どうせ歩くから)、雨が続いていることもあり、朝歩いていないので、なんとなく調子が良くない今日この頃(実際は、まだ保険証が来ないので病院に行けず、睡眠薬が切れてしまって寝不足気味)

今日も昼に出かける用事があったのですが、その帰り道、

何かとイベントっ気の多い、養源寺を通りかかったところ

(昨年の夏は、盆踊りの櫓が組まれていましたし、正月の池上七福神巡りで獅子舞を呼んだり、紫陽花まつりで移動動物園を呼んだりと)

パンフレットが置いてあったので手に取ると、

やるな〜。

自分は買わないけどね。

それより、目をひいいたのが、蓮。

(蓮の実にピントが合っていなくて、ちょっとピンボケですが)

ハノイにいた頃、市内の西湖や郊外の工業団地の外周とかに、たくさんの蓮を見ました。

蓮茶はもちろん有名ですが、社員がよく「社長の好物だから」と蓮の実を買ってきてくれました。

白い、しっとりした、あっさりした味の実で、仕事中につまんでもいいのですが、

持って帰って、ビールのお供にも良かったな〜

ちょっとセンチに思い出しました。。。

 

さて、おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第3回(最終回)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」のレポート中編です。

前編のポイントは、

  • 佐伯栄養専門学校の卒業生=栄養士だったので、卒業生は無試験で栄養士資格が得られる。
  • 日本は綺麗な水の土壌で、農耕を営み、たんぱく質は主に大豆から摂っていたため、大豆の食術が発達した。しかし、食料自給率が低い現代、海外からの食料輸入と同時に、食文化(肉食)も入ってきている。しかし、よく考えずに取り入れると、それは日本の風土に合わず危険である。
  • 地形上ヨーロッパの自然水は硬水が多く、適した使い方はあるが、飲料水としては不適当であったことが、ワイン文化のひとつの背景である。
という感じでした。

国には国の食文化があって、基本は水なので、日本を語るとき、硬水、ワイン文化のヨーロッパを比較するとわかりやすいからと、

ヨーロッパの硬水、続いて、ワイン文化の背景の説明がありましたが、

でも、それで1時間使いましたからね。

本人も言っていましたが、対比先の方が説明のボリュームが多い。

去年も同じような講座を開いたらしいのですが、質問がワインに関してばかりだったので、こういう構成にしたそうです。

休憩時間や最後のQAもワインに関することばかりでしたし。

講座のテーマは、それじゃないんですけど(苦)

まあ、ワイン好きな人は、いろいろ喋りたい、語りたい人が多いですからね。。。

 

さてさて、ワイン文化の背景です。ん?と思う内容も多かったのですが、、、

フランスに残るローマ水道の水道橋、ポン・デュ・ガールの写真を映して、

  • 川の水は汚染されている、感染者が出る。古代ローマでは安全な水を求めて、ここまでやらねばならなかった。
  • 古代ローマのトイレは水洗式だが、そのまま川に流すので、コレラ、赤痢が発生する。

なので、ワインで飲むしかなかった、言い切るのとのはどうなのかな?

ワインの樽とか瓶とか洗う水はどうだったのかな?

フランスのアンリ2世に嫁いだフィレンツエ、メディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスを映して、

  • 輿入れの時、たくさんの料理人を引き連れて行ったので、フランスの食文化が、当時最先端のイタリア風になった。アイスクリームもその時フランスに伝わった。
  • 食べ物をナイフで刺して食べていたのを、カトラリー(ナイフ、スプーン、フォーク)で食べる、テーブルマナーも伝わった。
  • ヒ素を使う毒殺が流行っていた。白い砂糖に混ぜると分からなくなるの。銀のスプーンを使うと、黒く変色するので分かる。センサー代わりになった。
  • ワインは金属のゴブレットで飲んだ。グラスを使うのは近年。

それでワインが広まった、と言われましたが、このくだり、ワイン関係ないのでは。。。

  • カトリーヌが嫁いだ時、アンリ2世には、すでにポワチエという愛人がいて、城まで作ってあげていた(城の写真を映して「自慢していいですか、これ撮ったの私です」って、何の自慢?以降、ちょいちょい自分が撮影したと言うのですが、、、)。
  • 毒殺しようとしても、ガードが固くて、そうしているうちにアンリ2世が落馬で死んで・・・

っても、もうワイン関係ないな。

  • 水は危険なので、ワインを。テーブルでワインを開ける。

そこですか。毒殺されないためにワイン、につながるのか。しかし、それもどうかな。。。

 

話は飛んで、イギリスの産業革命です。 

  • 1770年から1826年の産業革命は、ジェームスワットが蒸気を使うことを発明したのが原点のエネルギー革命。
  • イギリスでは地主が小作人を使って、農作物を収穫していたが、羊を飼った方がお金になると、小作人を解雇した。解雇された小作人は仕方がないので、安い賃金で紡績工場で働くしかなかった。
  • (小作人が住んでいる部屋の絵に”おまる”というか瓶が描かれているのを映して)問題は、トイレがないので、”おまる”にして、外に投げ捨てていた。(その写真は、WEBで見つかりませんでした)
  • 糞尿は、石畳からテムズ川に流れ込み、川が汚染されていた。
  • (当時のロンドンの異常な衛生状態を描いた絵を映して)川の水が飲めないので、ジンを飲んでいた。

つまり、川の異常な汚染がワインの背景。えっ?ジンを飲んでいたのは?どこからワインが?

 

話は、フランスに戻ったものの、

  • (自分が撮ったという写真を見せて)ナポレオン3世がパリに下水道を作った。その当時から観光名所。自分も行ったが、3日間臭いが取れない。スリが寄ってこなかった。
なんか、逸れましたね。
 
次は、ワインとキリスト教の兼ね合いという話でしたが、、、
  • 新約聖書にワインが出てくる。
  • ルーブル美術館で一番大きな絵画「カナの婚礼」で、絵画の右下、壺に水を入れたら、ワインが出てきたのがキリスト最初の奇跡。
  • 最後の晩餐」にもワイングラスが描かれている。この聖杯は所在不明で、それを手にしたら世界が手に入ると、歴史家が探しに行くのが、インディージョーンズ。
  • キリストが、ワインを私の血と思って飲めと言った。
ので、赤ワインがヨーロッパ中に広まった。というのはあながち否定はできませんが、なんか一点決めつけなんですよね。。。
 
 

続いては、なんだか自分で撮影した写真で綴る、フランスのワイン産地の旅行記みたいな感じなのですが、、、

  • ワイン葡萄は、教会の敷地で栽培されていた。
  • 第二次世界大戦中、アメリカからフィロキセラという害虫が持ち込まれ、大打撃を被った。意図的に持ち込んだと言われる。
  • ワイン畑の隣に小麦畑を作った(食いつないだ?)

ベトナムの枯葉剤のような意図かな?ドイツ軍が水の代わりにワインを飲めないように?

  • アメリカでフィロキセラに強い、フランス原産の品種が作られて、フランスの葡萄畑が復活。
  • 最高なのは、南傾斜地のブルゴーニュ地方、ロマネコンティ。
  • ちょっと落ちるが、ボルドーのボージョレーヌーボー。
って、講師殿、体質(遺伝)的にお酒が飲めず、ワインもやっとグラス一杯と言っていてこの台詞(苦)
  • シャンパーニュ地方の、炭酸の入ったものをシャンパンと呼ぶが、ナンシーはガラス細工で有名。ガレ、ラリック、ティファニー(当時は、ステンドグラス)。圧力をかけても割れない瓶を作ることができた。
  • ボーヌのオテル・デューは葡萄で潤ったので、世界初の病院を作った。
  • シャンパンは、樽ではなく、瓶で熟成(斜めに立てかけた板に穴を開けて、口を下に、斜めに差し込んで保存している写真)
  • 7月に小さなメゾンが集まって、シャンパン祭りを開催するので是非。
広い意味ではワインですが、シャンパンの話になりました。
  • シャンパンに合う、パリのショコラティエ、ドゥボーヴ・エ・ガレ。日本にないと思っていたら、今度出店するんですよ。
と言ってましたが、HP見ると、三越日本橋店にいますね。

ここで、ヨーロッパにワインが広まった背景のお話はおしまいです。

個別にも興味深いネタでしたが、背景にしては、風が吹けば桶屋が儲かる的な(苦)

それでも、ヨーロッパはワインを選択したが、日本は水がよかったので日本酒。

スコットランドはいい軟水なのでモルトをとっていいウイスキーを作った、と。

まとめると、

古代から中世にかけて、ヨーロッパは水(川)の衛生状態が悪かったので、ワインを作って飲むようになった。(と言い切るには疑問が残るが)

フランスの地形はワイン葡萄を栽培するのに適していたことも一因。ヨーロッパ中に広まったのは、キリスト教の影響も大きい。

という感じですかね。

では、日本はどうか?というのが、休憩明けからの話になります。

本人も自嘲的ではありましたが、ヨーロッパのワインの話にこんな時間使う必要はあったのか?しかも、それほど、直接的な理由にはなっていないような。。。加えて、身も蓋もなく言うと、ワインの話なくても、日本の食文化と国際化の課題は、 話せたのではないかと。。。

次回、日本の食の国際化と食の安全についてです。

ではでは。


「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」① おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」第3回

2019-07-01 19:13:10 | 地域情報

先週の金曜日に、梅雨が明けていたりして、と語り入れたところでしたが、

今週ずっと雨のようです。

今日はファーストデイで映画がお安いので、何か観に行きたいところですが、雨模様の中、品川か川崎まで足を運ぶのは、健脚とは関係なく躊躇します。

 

ベランダ菜園でが、気を揉んでいた鷹の爪が実をつけていました。

獅子唐も伏見甘長も、実はぶら下がっているのですが、鷹の爪は上に向いているんですね。

確かに、枝ごと乾燥させて売っているのは、そんな感じですね。

パクチーも、最初の一本は、だいたい枯れて実も茎も茶色くなっているので

タネを収穫した時点で、残りのパクチーの育ち具合を見るとしてですが(諦めるか、伸ばすか)、

近々、本格的なヤムウンセンを作れそうな期待が高まります。

 

さて、先週末の土曜日、雨の中、蒲田駅前の佐伯栄養専門学校へ

おおた区民大学健康維持に役立つ食の知識」の第3回(最終回)[食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について」を受講してきました。

講師は、佐伯栄養専門学校専任講師の伊東秀子さん。

概要は「食の国際化時代を迎えて、食文化の多様化、相対性を踏まえ、かつ安全な食卓をどのように作り上げていくかを考える」です。

もうひとつ受講している、東京衛生学園専門学校での「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」も含めてですが、

一番、メッセージ性の強い講義でした。

ただ、そのシンプルなメッセージのための、これほどの説明が要るのか?と、講義の構成としては、ちょっと疑問を感じましたけど、、、

今回、2時間でメモった量は、過去最大です。

大量のショートトピックと余談の繰り返しなのと、

根底のテーマは合っていると思うのですが、それぞれのトピック間ではそうでもなく、えっ?それ何のつながり?という感じを受け、

各トピックは、それはそれで面白いのですが、詳述すると、話の流れは見えなくなるかも。

しかし、逆に、結論だけ話せば、結構短くまとめられちゃうと。。。(笑)

 

当人も、導入部分のためだけに、1時間も話したのかと、休憩に入る前に自ら言っていましたけどね(苦)。

 

このブログは、自らの講座の振り返り、メモの清書を兼ねていますので、一応、大量のショートトピックも簡潔に紹介したいとは思います。

ただ、量が量なので、いつものように、個々に調べ直したり、リンクを貼ったりはちょっと辛いかな。。。

 

しかしまあ、この方は、よう喋りました。

開始時間の前から話し始めて、休憩時間もしゃべりっぱなしでした。

早口なので、板書する生徒は大変でしょうね。(私の大変でした。お隣の方は、最初メモっていましたが、早々に諦めた風でしたね)

今回もハンドアウトが配られましたが、パワポではなく数ページの文書で、それに沿って話をする訳ではなく、サマリーとも言えないな〜。

本業の授業でもパワポのコピーは、配らないのかもしれません。

授業で、スクリーンやホワイトボードを携帯で撮らさない、と言っていましたし。

資料を作った人の努力を、とか言われていましたが、授業で学生が学ぶためのものですから、先生がそれ言っては。。。

 

さてさて、講義の内容に入ります。

今回、3回に分けます。(これまでのように、ハンドアウトからの転記が多くて長くなるものではなく、メモからだけなのですが、メモの量も多いので)

私の第1回は、講義の時間前から喋っていた内容(自己紹介、学校紹介)、日本の食文化の背景、水の種類あたりを。

第2回はヨーロッパのワイン文化、第3回、最後は日本の食の国際化、そして我々はどうする?

 

ただ、話はあっちこっち飛んだり、繰り返したりしていたので、厳密にこういう章立てではありませんでしたが、

だいたい、そんな感じで構成しようと思います。

 

注:細かいトピックの内容が唐突で、よくわからない場合、すっ飛ばして、私のまとめだけ読んでもらっても大丈夫です(苦)

 

講義の時間前30分から、早く受付した人相手に、会場を歩きながら話し始めました、、、

  • 今日は来ていない山崎校長から、佐伯栄養専門学校の宣伝をしろと言われたので。

と、私にとっては3度目の、佐伯矩氏が95年前に創立した話を。ただ、次の情報は初めてでした。

  • 佐伯栄養専門学校の卒業生を”栄養士”と呼ぶようになった。佐伯がオリジナルで、他の栄養専門学校のお手本。
  • 佐伯の卒業生は、試験なしで栄養士の資格が取れる。卒業生の求人率は300%。栄養士のコースは2年間(調理師は1年間)。
  • 再チャレンジの時代なので、社会人の方が学生より多い。社会経験ありなしでクラスを分けており、高校を出たばかりの子供と一緒という事はない(ので安心して)。現在の最高齢は60歳。去年、70歳で卒業して、すぐ就職した。
  • 刑務所など色々な施設で栄養士の配置が必須になっており、被災地の炊き出しには栄養士の資格が必要なので、自衛官が入学してくる。

ちょっと驚きでした。栄養士の需要って高いんですね。それと栄養士=佐伯だったので、現在も試験免除なんて、信用があるんだなあ。被災地の炊き出しも言われてみれば、そうですね。石原軍団にも栄養士がいる(同行している)のかな?

区役所の方のイントロから、本チャンの講義が始まり、

  • 自分(講師)の名前は、ハトヤの伊東、ハムの伊藤ではない(ややウケ)。生徒はキャサリンと呼ぶ。ベネチアで運河に落ちて、新聞に載ったことがある。映画「旅情」でキャサリン・ヘップバーンも運河に落ちたから(スベったような。1955年の映画なんて、親すら生まれていない学生からそう呼ぶかな?)
  • 今日は、世界の食文化を見て、日本ではどうするか?日本の食料はどうなのか?を話していく。

 

  • 日本の食文化は和洋折衷。(取り入れたがり、取り入れ上手ってことかな?)
  • 江戸時代、たんぱく質と言えば、大豆と魚。
  • 玉川上水から綺麗な水が引かれていた。
  • 肉は食べない。ヨーロッパは狩猟民族で日本は農耕民族。狭い棚田を耕作するのに、農作家畜を入れられないので、全て人力で行っていた。(家畜がいなかった、だから食べなかったということか?)
  • 大豆を工夫して食べる、食術(しょくじゅつ)が発達した。
  • 海外からの取り入れすぎ、考えなく取り入れることは良くない。肉を生で食べるのは食中毒のもと。日本の風土に合わない。イギリスでお寿司が流行。寄生虫のトラブル。
  • 身土不二(しんどふじ、地のものを食べる。
  • 国際化の根底にあるのは、日本の自給率が38%、大半を海外から輸入。
  • 1945年、ひとつのおにぎりが原因で歌舞伎役者が殺される事件があった。食料配給の頃、買い出しに来た女性が多数殺害される事件があり、犯人の女性への誘いは「さつまいもが帰る農家を紹介する」だった。そんな「飢餓」の時代が日本にもあった。そして「飽食」の時代。風土にあった食文化の見直しを。

つまり、日本は綺麗な水の土壌で、農耕を営み、たんぱく質は主に大豆から摂っていたため、大豆の食術が発達した。しかし、食料自給率が低い現代、海外からの食料輸入と同時に、食文化(肉食)も入ってきている。しかし、よく考えずに取り入れると、それは日本の風土に合わず危険である。

  • 食文化の基本は「水」。硬水と軟水の2種類。
  • ヨーロッパは、高い山脈と、たくさんの長い川。アルプスに降った雨が浸透して、川に流れて、カルシウム、マグネシウムの多い硬水になる。
  • 地表も影響し、窪んだ地形のところはボルビック、軟水だったりするが、隣接地域はエビアン。
  • フランス、スイス、スペインなど、硬水はそのまま飲めないので、ワインを飲むようになった。(極論のような気もしますがね〜)
  • ワインは植物の実を発酵さる、発酵酒。赤は皮つきのまま、タネごと。皮の薄いところにポリフェノールを含む。お酒が飲めない人にはチョコレート。カカオにポリフェノールが含まれる。飲んで食べてばっかの印象のあるフランスは心臓病が少ない。フレンチパラドックスと呼ぶ。
  • カルシウム、マグネシウムをたくさん含む水を硬水と呼ぶ。コントレックスは1500mg/L以上!飲んだらオエってなるでしょ。ドイツは軟水、硬水入り混じっている。エビアンは中硬水。エビアンを長年飲み続けると、足の血管に石灰が溜まってくる。
  • 硬水を煮沸すると沈殿する。硬水で選択するとYシャツの襟が黒っぽくなるので、スペインでは雨の日に洗濯をする。雨は軟水なので。洗濯機も高い温度で洗えるモデルが多い(高温水で洗う理由は、何でだろう?)。塩を入れると、カルシウム、マグネシウムが塩に付着する(からいいのかな?)。
  • 日本は、100mg/L以下の軟水。軟水は出汁が取れる。
  • フランスで日本食が流行。パリの日本通りにレストラン多数。硬水では出汁が取れないので、カルシウム、マグネシウムを除去する装置を入れなければならない。ウォシュレットも硬水だと詰まってしまうので、ヨーロッパ仕様。
  • 硬水が悪いということではない。スープストック、エスプレッソに適している。肉を煮ると灰汁がカルシウム、マグネシウムに付着するので、肉が柔らかくなる。カレーにエビアンを使うと肉が柔らかくなる。
  • 各国、硬水を上手く使っている。その国、その国に食文化がある。
  • カエサルのクレメンティア(寛容性)は、食文化にも通ずる。

つまり、地形上ヨーロッパの自然水は硬水が多く、適した使い方はあるが、飲料水としては不適当であったことが、ワイン文化のひとつの背景である。

子供の頃、中東では、原油が一番安く、次にコーラ、一番高いのが水という話がまことしやかに話されていましたが、これだけだと、それに近い話ですね。

古代や中世の話とは言え、ワイン作るより、蒸留する方が簡単でしょうから。

まあ、硬水だから、だけではないという話は次回。

ではでは


「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」③ おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回

2019-06-30 16:40:39 | 地域情報

天気予報では終日雨でしたが、今朝、起きて、外を見ると降っていなそう。

iPhoneの天気アプリでも大田区は雨予報ではなくなっていたので、散歩に出かけたところ、、、

急に強く降り出して、あえなく、途中で引き返すことに。。。

 

でも、昼過ぎには空模様は怪しいものの、雨が上がっていたので、目標歩数は達成してきました。

毎度の呑川沿いですが、随分と葉っぱの大きな緑のカーテンが。

黄色い花が咲いていますが、ゴーヤとは葉の形が違います。

それになんとも、花と葉っぱの大きさがアンバランスですね。

これが、上に伸びているのか、とも思ったのですが、

こっちは、(裏から見ると)幹化している植物なので、違いますね。

一体、何の植物なんでしょうかね。

花をもっと大きく撮影してくればよかった。次の機会は是非とも。

 

さて、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第3回、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」の後半です。

前半は、現代栄養学から見た健康な食事でしたが、後半は、東洋医学の知恵を利用した健康な食事についてです。

キーポイントは「体質」と「個別性」とのことです。

中国の伝統医学(中医学)とは?

  • 中国に古くからある伝統医学で、体全体のバランスを整えることで、病気を治すことや健康回復、病気予防を行うことが基本。漢方医学とは、中医学を日本で発展させたもの。

基本は、第1回(前半)で学んだ未病の状態で、陰陽、虚実、寒熱のバランスを診て、バランスを調整する未病治ですね。

  • 中医学の治療法
    • 生薬を使った薬物療法
    • 鍼・灸、マッサージ、気功などによる治療

こちらは、第1回(後半)で学んだツボや経絡ですね。

ちなみに、とあるポッドキャストの番組で、セラピストの卵が「マッサージをして・・・」と言うのを、先輩に「あはき法で定められているから、医療行為はやってはいけない」と窘められているのを聞きました。

按摩マッサージ(あ)、鍼(は)、灸(き)は医療行為なので、東京衛生学園専門学校で学んで、国家資格として取得するんですよね。

    • 飲食による治療や治療補助、病気の予防。-> これを薬膳と呼ぶ(中医栄養学)

中医学の考え方

  • 病気や体質をタイプ別に考える
    • 陰陽:陰は体を潤し、余分な熱を冷ます。陽は体を温める。
    • 寒熱:体温ではなく。自分が体に感じる熱感と冷感
  • 扶正去邪(ふせいきょじゃ):邪を取り除くことが治療方針
    • 扶正:体の治癒力、抵抗力、体力、免疫
    • 去邪:病気の原因になるもの。微生物など。

第2回(前半)でも、体内で正と邪が戦うので発熱する、後半でも、歯肉炎の炎症はこの戦いであると説明がありました。

タイプ分けの実際

  • 風邪の弁証(弁証とはタイプ分けのこと)
  • 風邪には葛根湯、というのは西洋医学的(症状で薬を処方)。
  • 中医学では、風邪にもタイプがある。
    • 「熱」のタイプ:風熱感冒証、熱邪が強い(熱が高い、黄色い鼻水、喉が腫れる、舌が赤い)
    • 「寒」のタイプ:風寒感冒証、寒邪が強い(寒気がする、白い鼻水、喉が痒い)
  • こういうものを伴う、「邪」悪いものが体に入ってきたと考える。
  • 証(しょう)が違えば治療方針が違う。
    • 「熱」のタイプ:冷まして邪気を追い出す(銀翹散(ぎんぎょうさん)、薄荷、菊花、桑葉。ペパーミントのお茶なども)
    • 「寒」のタイプ:温めて邪気を追い出す(葛根湯、桂枝湯、生姜、紫蘇。シナモンなども)
      • 温めて飲むタイプ。常温以上でないと効果はない。カコナールを冷蔵庫で保存してはいけない。
      • じわじわ汗をかいて風邪を引きづらくする。生姜をお湯に溶いて飲んで布団に包まる。
中医薬膳の基本的な考え方
  • 全体理論に基づく栄養観:体全体のバランスを取るために、何をどう食べるか
  • 体内の陰陽バランスを調節する
    • 治療原則:冷え体質(陽の不足)は、体を温める陽の食べ物を、ほてり体質(陰の不足)は、余分な熱を冷まし、潤い成分を増やす陰の食べ物を摂る
  • 薬食同源:必ずしも生薬を使うものではない
  • 食物の陰陽(寒熱)
    • 温熱性の食物
      • にら、にんにく、ねぎ、生姜、唐辛子、みかん、桃、さくらんぼ、栗、松の実、
      • 鶏肉、羊肉、なまこ、えび、アワビ
    • 寒性の食物:野菜に多い。夏バテに効果的。
      • もやし、たけのこ、じゅん菜、苦瓜、トマト、バナナ、柿、西瓜、梨、セロリ、ほうれん草、レタス、大根、冬瓜、茄子など
      • 兎肉、蟹
    • 牛肉、豚肉は、平性(へいせい)と言って、寒熱に偏らない
  • バランスのとれた食事と審因用膳
    • 「五穀は養と為し、五果は助と為し、五畜は益と為し、五菜は充と為す、気味合わせて之を而た服し、以って精を補い気を益する」(黄帝内経
4000年前の一番古い医学書で、薬膳の起源とのこと。
    • 審因用膳(しんいんようぜん):自分の身体の状態を見極めて、食事を摂る。一人一人の体質や環境、習慣などにあった食事を考えること。
次は、食事指導の実際として、7つの体質別に、その体質の特徴、食事の原則、適する食材、食べてはいけないもの(禁忌)、メニュー例の紹介がありました。

かなり、細かいのですが、タイプするのも大変なので、ここでは講師のコメント中心に、ざっくりと紹介します。

詳細には、クラシエのサイトを見ていただくのがいいかと思います。(講座のスライドの絵が、このサイトの絵と一緒なので、多分、ここを参照していると思われます)

セルフチェックもできます。ちなみに、私は”血虚体質”でした。まあ、そうでしょうね(納得)。

  • 陽虚体質(冷え体質)
    • 体を温める「陽」のエネルギーが足りないため、体が冷えやすく、温まりにくい(下痢しやすい、寒がり、手足が冷える、疲れやすいなど)
    • 熱を冷ます性質の食物を控えて、体を温める、温熱性の食物、気を補う作用のある食物を多く摂る(ニラ、生姜、ニンニク、エビ、羊肉、鶏肉など)
    • 禁忌は、生物、冷たい飲食物。胃腸が弱めなので、余計胃腸を悪くする
    • メニュー例として、ニラとエビのスープ、鶏肉とくるみの炒め物など。羊肉はカレーにすると食べやすい。杜仲茶は腰痛にも効く。
  • 陰虚体質(ほてり体質)
    • 体を潤したり、余分な熱を冷ます陰のエネルギーが不足するので、ほてりや乾燥が起こる。男性に多い。(口や喉が乾く、イライラする、寝汗をかく、手足のほてりなど)
    • 温熱性の食物を控えて、寒涼性の食べ物、清熱作用、滋陰潤燥の作用のある食べ物を多く摂る(梨、白菜、百合根、蟹、イカ、クラゲなど)
    • 禁忌は、温燥作用の強い食物(唐辛子、香辛料、ニンニクなど)、温熱性の強い食物(羊肉、エビなど)

栄養ドリンク、酒、タバコも良くないようですが、酒でも日本酒、焼酎、ウイスキーは体が温まって良くないが、ビールは冷えていいんじゃないかな(苦)

    • メニュー例として、百合根入り茶碗蒸し、クラゲときゅうりの和え物など。酢の物はいいが、お酢の飲み物はよくない。
  • 気虚体質(疲労体質)
    • 陽のエネルギーの一つ「気」、体の表面を覆う抵抗力や元気の素、が不足した状態。(疲れやすい、根気が弱い、食欲がない、胃腸が弱いなど)
    • 補気作用のある食物を多く摂る(うるち米、もち米、山芋、椎茸(きのこ全般)、なつめ、人参(朝鮮人参も)、鶏肉、豚肉、牛肉など)
    • 禁忌は、生もの、冷たい飲食物、硬くて消化の悪いもの、揚げ物など脂っこいもの
    • メニュー例としては、牛肉粥、参鶏湯、筑前煮など。消化に良い調理法(スープ、煮物、蒸し物)。
  • 血虚体質(貧血体質)
    • 「血」が不足した状態。中医学では、貧血だけでなく、精神の不安や不眠の原因になる(貧血、不安・不眠、心臓がどきどきする、便秘ぎみ、生理不順など)
    • 補血、補気作用のある食物を多く摂る(ほうれん草、人参、ライチ、なつめ、落花生、レバーなど。ピーナッツの外側の皮は貧血に効く)
    • 禁忌は、生もの、冷たい飲食物、脂っこいもの、味の濃いもの、血の消耗を助長する食物(唐辛子など辛いものは血を失う)
    • メニュー例としては、ほうれん草の胡麻和え、レバーの甘辛煮など。
  • 気滞血瘀体質(つまり体質)
    • 気滞とは、体をめぐることで健康を保つ「気」がストレスや病気によって滞っている状態(げっぷやため息、イライラ・怒りやすい、のぼせるが手足は冷たい、憂鬱(うつ状態)など)
    • 血滞とは、「血」が滞っている状態。気の不足や気の滞りがあると、血瘀が起きやすく、気滞と瘀血は同時に起こることが多い(腰や肩こり、顔にくすみ、しみ・そばかす、目の下にクマなど)
    • 気血の流れを良くする食物
      • 行気:そば、大根、みかん(陳皮も)、ジャスミン、ライチの種(干して、砕いてお茶にすると、イライラ、顔のむくみに効く)
      • 活血:油菜、にんにく、ニラ、紅花、酒、酢など
      • 補気:疲労、貧血タイプの食物
    • 禁忌は、気血の流れを乱す恐れのある唐辛子や香辛料の強いもの。カレーも辛すぎないように。
    • メニュー例としては、大根おろしそば、合鴨のオレンジソース煮(鶏肉で良い。マーマレードを使えば簡単に作れる)など。
  • 湿熱体質(暑がり・メタボ体質)
    • 食べ過ぎ、飲み過ぎなどで体に余分な水が溜まっており、熱が体の中にこもっている状態(胃のあたりのつかえ感、暑がり、体が重くてだるい、喉は乾くがあまり飲まない、残便感など)
    • 熱を冷ます性質または平性の食物で、身体の余分な湿気と熱を取り除く食物(ハトムギ、小豆、緑豆、スイカ、冬瓜、大豆もやし、鯉、どじょうなど)。東岸は、痩せたくない人は食べるな、と中国で言われる。
    • 禁忌は、甘いもの、脂っこいもの
    • メニュー例としては、小豆粥、冬瓜のそぼろ煮(ちょっと冷えるので、鶏のそぼろで温める)、どじょう汁(メタボ系によい)など。
  • 脾虚湿困体質(むくみ体質)
    • 脾虚湿困(ひきょしつこん)とは、胃腸が弱く、身体の水分代謝が悪いことから、身体に余分な水分が溜まっている状態(顔色が悪く浮腫む、お腹が張って食欲がない、喉が乾かずあまり飲まない、舌の苔が白くべったりなど)
第2回の前半のQAで、胃腸が悪いと舌に苔が溜まるのは?という質問に、津液の調節がうまく出来ていないからでは、という回答がありましたが、この状態・体質かもしれませんね。
    • 気を増やす食物に加え、身体の余分な水を取り除く食物。消化の良い調理法。
      • 気を増やす:うるち米、もち米、山芋、人参、なつめなど
      • 水を取り除く:ハトムギ、小豆、緑豆、えんどう豆、そら豆、インゲン豆、もやし。あんこは身体の中に湿を呼ぶので、あまり甘くしない。小豆粥は良い。
    • 禁忌は、生もの、消化しにくいもの、冷たい飲食物、脂っこいもの、味の濃いもの
    • メニュー例としては、山芋のポタージュ(陰陽どちらも補う。すり下ろし汁で)、冬瓜の豚そぼろあんかけ(豚は冷やしも温めもしないので、ほてる場合に。冷える場合は、鶏を)
が、7体質の概要です。

なお、適したものだけを食べるのではなく、ちょっと多めに食べることを心がければいいとのことです。

冷えとほてりの両方という場合、どちらの適した食物もバランスよく、温めすぎず、冷やしすぎず、その日の体調に合わせて身体の状態を立て直す。

どれにも当てはまらない(と、わざわざ発言する受講者がいて)、バランスのいい人(平和体質)は、これまで通り、バランスの良いものを食べれば良い。

それから、季節による飲食の違いもあり、予防医学的には、四季の変化に身体を適応させやすくするもの。その季節(旬)の食物は、その季節にすくすく育っているものなので(身体にも良い)

ちなみに、これからの夏場は、きゅうり、冬瓜、苦瓜など熱を冷ますもの、夏バテに効果的。湿気、水分を取り除くには、緑豆、小豆などの豆類、豆腐などの大豆食品を。

そして、いくつか具体的な料理メニューの説明があり、

最後に、薬膳は、生薬を使わなくても、身近なもので、自分に合ったものでよい。と言う締めの言葉で講義は終わりました。

QAもいくつかありましたので、紹介します。

  • 夫婦で体質が異なる場合は?平性の食材を多めに使うとか、冷やす食材を、シナモン、丁子など温めるスパイスで調味するとか。
  • 骨密度に良いのは?骨を作るのはカルシウムだが、食べるだけなく、足踏みで踵に力がかかると、脳に骨を作れと信号が送られる。階段を降りるのが効果的。顔がたるむと、骨粗しょう症になりやすい。
  • 血圧が高いが、何を食べれば?トマトを毎朝1個食べる、と古い本によく書かれている。ナトリウムの排泄促すので良い。

佐伯の山崎校長も、トマトを1個食べると言っていましたっけね。

  • 血糖値を上げないためには?繊維質の多い野菜を食べる。根菜、海藻、納豆もOK。腸内に繊維があると、糖の吸収を邪魔する。味噌汁にワカメ多めで良い。
  • フリーズドドライの味噌汁は?繊維質は変わらないが、製造過程でビタミンは落ちていると思う。CMではビタミン豊富と言うが、、、
  • 梨は消化の悪い食べ物の代表のように言われるが?火を通すと大丈夫、その後冷蔵保存も可。すり下ろした汁だけでも良い。
  • 甘い梅干しって?塩分を減らしているが、保存のため甘くしている。(だから何だったけ?)
  • おかずから食べるようにしたら体重が減り続けて。。。血糖値が低くて、栄養吸収ができていない恐れがあるので、食後2時間の血糖値を病院で測ってもらってはどうか。

長くなりましたが、

おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第3回、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」は以上です。

 

東洋医学(中医学)のところを、ざっくりまとめると、

  • 身体の陰陽・寒熱を診て、食物の陰陽・寒熱でバランスを調節する。
  • 体調もみつつ、体質に応じて、食物で改善を図る。
  • 気血の流れをよくする食物、脾(胃腸)に優しい食物が基本(身体を温めるにしても辛いもの、身体を冷やすにしても冷たいものはNG)
  • それと、水分調節(豆類がいい)
と言う感じ。

西洋医学の、この症状にはこの薬というものではなく、この症状にはこの食材と、単純明快にはいかないものですが、まあ、最初に光畑さんが説明された、東洋医学は哲学、ですからね。

私的には、現代栄養学だけでなく、東洋医学(中医学、薬膳)のこういう事を気にかけながら、バランスの良い食事をとるという〆かな。

ではでは


「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回

2019-06-29 11:07:00 | 地域情報

今朝は、小雨が降っていて、昨日梅雨が明けていたということはありませんでしたね。

水曜日に蒔いたベビーリーフのタネですが、2日で芽が出はじめ、3日目の今日、すでにこんな具合です。

キッチンガーデンスポンジ培土より、芽がでるのも早く、背丈も追い越してしまった感があります。

土の方がいいのでしょうね。光、水、酸素、栄養のそれぞれにおいて。

まあ、キッチンガーデンは観賞用ですから。

あまりに窮屈そうであれば間引くつもりですが、

今回は、ベビーリーフとして収穫するつもりなので、しばらくはこのまま見守ろうと思います。

 

さて、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第3回、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」の続きです。

生活習慣病、それに繋がる不健康な生活習慣(不適切な食生活など)は怖いが、予防は大変ではないということでしたが、

では、健康に良い食事とは?

  • 食事摂取基準2015(厚生労働省)
    • 目的:健康寿命の延伸:平均寿命が延びているが、健康寿命との差は7、8年ある。その間が”寝たきり”。それを短くする(ピンピンコロリ)
      • 健康の保持増進
      • 生活習慣病の発症予防:早期に習慣を改善
      • 生活習慣病の重症化予防:薬を飲んで、医者にコントロールされながら
  • 生活習慣病を予防する食事
    • 目的:血管の老化を防ぐ
      • 減塩:夏場でも塩を取り過ぎない
        • 運動でびっしょりかく汗は塩っぱい。この場合は補給するが、じわじわかく汗はしょっぱくない。体が再吸収する。普通の食事で摂る塩分(10g)で十分。
        • 減塩は日本で一番成功している。昭和25年から調査をしているが、昔は20g/日。現在は10g/日。これを男性は8g/日未満、女性は7g/日未満に減らしたい。(おおた健康プロジェクトの説明でもありましたね)
        • 年をとると、味覚の感覚が鈍くなり、濃い味になりがち。(これも、お年寄りに味蕾がない(未来がない)と、佐伯の校長さんが言っていましたね)しおみくん(塩分計)を使って客観的に塩分を測る。病院においてあるので、自分の味噌汁を持っていって測ってもらうと良い。
      • 肥満の予防・改善
        • お腹が空いて眠れない、というのは生物学的には勘違い。夜遅く食べたものが消化されず、睡眠に良くない。10時間以上は空腹が必要。ではないと(肝臓に悪く?)血糖値が上がる。お腹が空いた状態で起床して、朝ごはんを食べるのが良い。
      • お酒はほどほどに
      • 食後の血糖値が上がらない食事
      • バランスの良い食事を規則正しく
      • 年をとっても、タンパク質はたっぷりと
        • 消化する力が減ってくるが、食べる量を減らすと栄養不足になる。汁物で、溶け出したタンパク質を摂取。
      • 野菜や果物を積極的に食べる
        • 不足しがちだが、果物は果糖が多いので、食後に適量を。痩せないという患者が、毎食後、柿を5個食べていた、という事があった。1個にしたら、痩せて、血圧も下がった。
        • 食べた量と活動量のバランスが悪いと痩せない。体重が増えやすい人はいるが、減りにくい人はいない。
  • 生活習慣のポイントとしては
    • 自分の健康な体重の維持
    • 無理なダイエットは筋肉が減って不健康
      • 1ヶ月に5kgとかは良くない。500gから1kgは、食事量を減らして、運動を増やせば可能
    • 食事と運動でバランスよく
    • 1日10分の運動を増やす。5分2回、2分5回でOK
      • 家事でもウォーキングと同じ活動量
    • 身体の変化は健康診断で毎年チェック
      • 体重が増えた時、減った時の健康診断の検査数値を確認する
      • 日本人は皮下脂肪がつきにくく、内臓脂肪がつきやすいので、手足が細いまま、お腹がぼてっとでる。西洋人は逆なので、生活習慣病が少ない。同じBMIでも発症体重が異なる。

これは、なるほど、と思いました。日本人って、マッチョになるの大変ですもんね。もちろん、肥満の西洋人の、肥満っぷりはアジア系の比ではありませんが、腕も太くなっていますね。足はどうかな、西洋人って、太っても足は細いから、太ると膝を痛める感がありますけど(お相撲さんとかね)。

    • 主菜(タンパク質)、副菜(野菜、海藻など)、主食のそろった食事
      • 最近、糖質制限など流行っているが、タンパク質の分解ができなくなり、老廃物が増えて腎臓に負担がかかり、血管老化に繋がる

低糖質ダイエットは、管理栄養士の下でないと効果がない、と佐伯の校長も言っていましたが、専門家からすると、体重は減るかもしれませんが、健康の観点ではよくないのかもしれませんね。

  •  太りやすい食事とバランスの良い食事の違い
    • 300kcalの菓子パン(あんぱん1個ぐらい)は、体内で不燃焼、エネルギーが少なく、老廃物が多く、脂肪が残りやすい
    • 800kcalの栄養バランスの良い食事は、体内で燃焼され、エネルギーが多く、少しの老廃物、脂肪が残らない
期せずして、先日、自分の体重の増減の話をしましたが、このイメージは体感します。

まあ、自分の場合、活動量が多いので、脂肪で体重が増えてはいないものの、バランスが良くない(麺類だけとか)と、老廃物が多く溜まるのかもしれません。

  • バランスの良い食事とは=>食事バランスガイド(厚労省・農水省)こちらの絵の説明。
    • 農水省の資料でもあるので、主食(第一次産業の作るもの)が多くなっているが、主食はちょっと減らして。
    • コマ を回すには”ヒモ(菓子、嗜好飲料)”が必要だが、あくまで楽しみであって、主食ではない。お酒は、低糖質なので、〆が欲しくなる。

  •  血糖値を上げない食事
    • まず野菜から食べる、のは、血糖値の上昇が緩やかになる。血糖値の時間的な変動に山と谷ができなくなる。
    • 甘い飲み物は、たまにだけ。果糖ブドウ糖質が含まれている。ノンカロリーのものを。
    • あめやチョコをちょこっと食べない。なめている間、高血糖の状態が続いてしまう。
  • 高齢になってもタンパク質はしっかりと
    • 消化機能が低下するので、栄養不足になりがち、要介護の確率高まる。体力の維持、臓器の機能維持には若い頃と同じくらいの栄養が必要。
    • 脂肪の少ない肉を上手に食事に取り入れる
      • 代わりに植物性タンパク質
      • 卵2個。4個以上からでないとコレステロールは上がらない。コレステロールは細胞壁を作るので、少し高めくらいが、栄養のある食事を摂っている証拠。
  • 適量のお酒は「百薬の長」
    • 適切な量は、純アルコールにして1日20〜25g(ビール中瓶1本、日本酒1合など)

耳が痛いな。。。

    • カロリーOFF、糖質カット、プリン体ゼロ=>アルコールが入っていれば同じ。
      • 痛風の原因になる高尿酸血症の悪化に関わるのは、プリン体ではなく、アルコール。
      • 糖質の量は、普通のビールで1本10gくらい(なので、糖質カットの量は知れている?)。少なめにするには、美味しいビールを1本、とする。

これは難しいな。美味しいビールはもっと飲んでしまう。。。糖質の観点では、ビールでカットするより、主食でカットする方が効率的だけど、それでは不健康過ぎますね。

  • 健康食品、サプリメントに、これさえ飲めば間違いなし、というものはない。
  • 本当の効果、副作用を、独立行政法人 国立健康・栄養研究所のサイトで確認しましょう。
    • CMなどでアピールされる効果は、500人程度のモニターから。こちらは千人から一万人のモニター。現代栄養学の問題は、ここで分かる。
以上、講座前半の、現代栄養学から見た健康な食事でした。

おおた区民大学のもう一つ受講している健康維持に役立つ食の知識」の内容も思い出しながら聞いていると、相互に理解が深まります。

(今日の午後、その第3回(最終回)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜」を受講してきます。内容は別途紹介します)

後半は、東洋医学の知恵を利用した健康な食事についてです。

ではでは 


「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」① おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回

2019-06-28 17:41:13 | 地域情報

朝方は、昨夜の雨で地面は濡れていましたし、曇っていましたが、

午後からは、梅雨明けてた、んじゃないですかね。

外出していましたが、暑かった。。。

道すがら、一株でこんないい感じにゴーヤの緑のカーテンができるんだな、というお手本を見ました。

見事に、一株から。素晴らしい。

 

さて、昨日ですが、

おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第3回、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」を受講して参りました。

過去2回の講師であった、東京衛生学園専門学校の光畑さんの東洋医学の話はとても興味深かったですし、緑のカーテン講習会の後半、薬膳の話は、食物の持つ「五性」で(先週習った)「寒熱」を調節するとか、「五味」で(先々週習った)「五臓」の働きを促進するなど、東洋医学と密接に関わっているものなので、第3回もとても期待していました。

 

場所は変わらず、東京衛生学園専門学校ですが、講師は鍼灸按摩マッサージの光畑さんから替わって、東京衛生学園専門学校の看護師、稲田恵子さん。

(人間の骨格標本が移動されていました)

概要は「東洋医学と西洋医学(現代医学)の両面から食生活を見直します。食事と各種生活習慣病との関係を知り、体質別の食事指導の考え方からバランスのとれた健康によい食事について学びましょう。」です。

今回は、生涯学習担当の方の挨拶もそこそこに講座スタートです。

稲田さんは看護科で、准看護師を正看護師にする授業を行っていて、中国に留学して薬膳を勉強したことがあり、以前はメタボ予防の保健指導を行なっていたので、今回、現代栄養学と薬膳の両面から健康をお話します、と。

前半は、現代栄養学から見た健康な食事で、後半は中医学での体質別の食事指導です。

 

現代栄養学から見た健康な食事

健康によい食事とは?

  • 以前は、肥満防止を謳っていたが、最近は、痩せ過ぎも良くないと、「バランスの良い食事」がよいとされている。
  • 血管の老化が進む、高い血糖値は良くない言うが、従来、日本は長寿国なので(ご飯が)全く悪い訳ではない。ただ、バランスが悪いと、60代、70代で身体が衰弱して死んでします。90、100歳でも元気な人は、食欲があるし、バランスよく動物性たんぱく質を摂って、健康寿命も長い。
  • BMIで適正体重の維持。18.5で痩せ、25で肥満、30で高度肥満。25を超えると、血糖値と血圧が上がる。脂肪の割合が多くならないよう、エクササイズを。病院の実習生には階段を使わせる。人間の筋肉の70%は下半身。痩せている人は、美味しいものを食べてください。
先日、175cmで55kgは痩せ過ぎと書きましたが、BMIが18未満ですからね。美味しいものを(作って)食べているつもりなんですがね。
  • BMIとその後10年間における死亡率との関係を見ると、少しぽっちゃりしている方が、高齢でも身体の調子が良い。歳をとって食欲がなく、あっさりしたものを食べがちな人は栄養不足に陥りがち。
  • 肥満が身体に良くない理由は、
    • 肥満になる食生活、運動(活動)不足が、将来寝たきりになる病気の原因
    • 肥満は認知症の発生リスクを高める
    • 膝や腰に負担がかかり、活動できなくなって生活に支障が出やすい
    • TV番組で、女性の漫才コンビの日常が紹介されていたが、同じものを同じ量食べているのに、片方痩せていて、片方太っている(ハリセンボン?アジアン?)。ただ、痩せている方が、食べ終わったら直ぐに片ずけて、お茶を入れるとか世話を焼いていた。つまり、活動量に差がある。食後10分以内に片付けをすると血糖値が下がる。
  • では、生活習慣病が怖いのは、不健康な生活習慣(不規則な食生活、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒など)から、生活習慣病(肥満症、糖尿病、高血圧症など)が、自覚なくゆっくり進んで、重症化・合併症を起こす(虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病の合併症(失明、人工透析)など)
  • しかし、予防はできる。生活の状況をちょっと変えるだけでも。
    • お酒を飲むと喉が乾くので、さらに飲んでしまうところ、水かお茶を一杯挟むことで飲み過ぎを防ぐ。
    • おやつはつい食べ過ぎてしまう(袋を開けたら、全部)が、一皿出したら、残りの袋は閉じてしまってしまう。お菓子はカロリーが高いが、何日かに分けて食べればそれほどではない。
で、次は具体的に健康に良い食事、生活習慣病を予防する食事とは?

なんですが、全体的に長くなりそうなのと、本日、ブログを書くのが時間切れで、ここで一旦切って、多分、全3回としたいと思います。

ではでは


「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第2回

2019-06-25 16:54:25 | 地域情報

朝方は曇っていましたが、

ラジオの天気予報で「現在、曇っていますが、日中晴れます」というのを聞いて、ほんと?と疑っていたのですが、ほんとに晴れて、数日ぶりに日光の暑さを感じました。

さて、三日に一度くらいの割合で散歩に行く洗足池ですが、

マップアプリを見ていて、この青い線なんだ?と思ったところ、

その洗足池を水源とした用水路があって、呑川に合流していることを、今更気づきました。

洗足流れ(池上用水)というのですね。

洗足池駅の裏手の道沿いに流れていて、これまで私は商店街の方を通って帰っていたので気が付きませんでした。

遊歩道が整備されています。

途中から、住宅街の狭い歩道に逸れますが、

そこから一層、草花が綺麗です。

綺麗な水で、鯉も泳いでいたりします。

この用水が玄関先を流れる、沿岸のお宅はお得ですね。

今後、呑川を上って、洗足池を周って、洗足流れを下ってくる、という散歩コースが良さそうです。

 

さて、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第2回、「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」の後編です。

講師は替わって、大田区健康づくり課の歯科衛生士、監物 真砂美さんです。

今回、各自に手鏡が渡され(貰えるものではない)、前半でも自分の舌を見ながら、説明を聞いていたのですが、

  • 大きな鏡とは異なり、じっくりと見て、変化がわかるので、ぜひ手鏡で見て欲しい。明るいところで色を確認する。触ることもあるので、手は清潔に。
歯の健康に関するパンフをいろいろ配布されました、その内ひとつを使って、歯の状態についての説明です。

  • 健康な歯は、付け根が緩いカーブで、歯茎はVの字。歯と歯の間が、ちょっとポテッとしたら、歯肉炎。
  • 歯茎は淡いピンクで引き締まっているのがよい。赤みを帯びて、腫れているところがないか、歯磨きの時に探す。
  • 歯肉炎は、その原因を取り除けば治るが、1ヶ月くらいかかる。
  • 何故腫れるのか?歯垢は細菌の塊で、歯茎に毒素を送っている。歯茎は血管、血脈が多い。前半で光畑さんが話したように、細菌の毒素と戦っている状態が、炎症。毎日みがいて歯垢をとる。

次に磨き方です。

  • 強く磨きすぎると、歯茎が抵抗して厚みを持ってくる。力加減は、毛先が動くくらいでよい。歯垢はそれで落ちる。強さではなく、こする回数。毛先が開いたら、強い。(上の写真の、右ページ左上)
  • 歯の表面は硬いが、根っこは柔らかい。強く磨きすぎると、自分で歯を削ることになる。(右上)
  • 汚れがついたままにすると虫歯になる。大人に多い。詰め物も周りが危ない。(右中)
  • 内側に、歯垢が固まると歯石になる。歯医者で定期的にとってもらう。(左下)

前半、東洋医学的には、舌苔は取らなくてよいと言っていましたが、、、

  • (歯科衛生的には)苔は見た後でとって結構。普通の歯ブラシで舌をこすると傷つけるので、専用のものを使う。
  • 奥から前に掻き出す。普通の歯ブラシで上下させたりしないように。
  • 苔は口臭の原因。

前半でも、細菌が繁殖すると言ってましたしね。

このタイミング、丁度、光畑さんはOHP、スクリーンの片付けで部屋にいなかったのですが、ひょっとして言うタイミングを計っていたいたかな(苦)

  • 苔は、舌を動かさないと付く。筋肉なので、動かすことが大事。
  • 何も食べなくてもつく(寝たきりで、点滴で栄養をとっている人も、舌に苔がつく)。食べるとむしろ擦れてとれる。
  • 口腔が乾燥しているとつきやすい。年齢と共に唾液が出にくくなるので、マッサージで口の中を潤す。

ここで、実際に唾液線マッサージをしてみます。

  • 両手を頬に当て、エラを抑えるようにして、親指で耳の後ろをグリグリする。
  • そこから、エラの下を、親指で押しながら、顎先に向かう。
  • 顎の裏から、舌を押し上げる。舌下管(ぜっかかん)と言う。

確かに唾液が湧いてきます。続いて、舌の運動。筋肉ですからエクササイズしないといけませんね。

  • 舌は口の中で大きく回す。反対にも回す。出したり引っ込めたり。
  • 乾燥気味と感じたら、口内を潤し、舌を動かす。

口内炎について、

  • 口内炎にこれと言う原因はない。胃腸の具合、噛んでしまった場合など。新陳代謝で2、3週間で治る。
  • 治らなければ、口腔外科、耳鼻咽頭科に行くこと。
  • 癌かどうかは、しこりがあるかどうか。白く筋ができる。舌の内側(裏側)も見る。舌の横を触ればわかる。

ここで、配布資料のセルフチェックをしてみます。東京都福祉保健局のサイトにありました。

私は”ちょっと問題あり”でした。

そして「満足度をあげるための7か条」と言うものがあり。

  1. かかりつけ歯科を持ちましょう。
  2. 年に1回は歯科医院で定期健診を受けましょう。(歯周病の進行は自分でわからない。自分に見えない虫歯もある)
  3. 専門家による歯磨き指導を受けましょう。(自分のクセがあるので)
  4. 歯間清掃器具(デンタルフロス、歯間ブラシ)を使いましょう。(歯周病は歯と歯の間から。自分の歯の隙間のサイズに合ったものを。分からなければ歯医者で聞く。フロスで隙間が広がることはない。スースーするのは汚れが取れた証拠)
  5. 週に1回はお口の中を観察しましょう。
  6. ゆっくりよく噛み、味わって食事をしましょう。(よく噛むと唾液が出る。舌の表面はひだ状で、唾液と混じって、ひだの底で味を感じるので、唾液が多いと味をよく感じる)
  7. タバコを吸っている人は、禁煙支援・禁煙治療を受けましょう。(血流が悪くなるので、歯周病になっても歯茎が腫れない。前半で話があったように、身体が戦うところまで来ないので、燻されて、口内が乾燥する)

そう言う説明があった訳ではないのですが、歯科衛生的に、唾液がたくさん出るといいのは、乾燥しないようにと言うのは間接的で、直接的には、舌苔から細菌が繁殖するの防ぐ、細菌の塊である歯垢をつけない、唾液酵素(アミラーゼ)をいつもふくんでおけると言うことですかね。

そして、

  • 防災袋には歯ブラシを入れましょう。阪神淡路、東日本の時、必要物資のリストに歯ブラシが書かれた。数日ならともかく、1週間くらい経つと、歯ブラシが必要なことがわかる。
  • (災害つながりの話)震度6以上で区内に、救護所が設置される。
  • (歯の話に戻って)7/17に講演会がある。
  • (おおた区民大学の別コースで詳細を聞いた)「おおた健康プロジェクト」の4つのアクション+健診、そして、名称募集中。

でプレゼンが終わりました。

QAでは、こちらも、自分の症状を話して、「歯医者さんに聞いてもらわないと・・・」と講師を困らせていましたが、一般的なものだけ書き出すと、

  • 歯ブラシの硬さは?”普通”でよい。腫れていたら”柔らかめ”を。”固め”は歯と歯茎を傷つける。そして、肢の部分は弾力が必要。コシがなくなったら替え時。汚れ落ちが違う。
  • 電動歯ブラシって?当てるだけだし、短時間で満遍なく磨ける。パッケージに書かれた使用法で。
  • 歯ブラシの使い方は?歯の面に対して垂直に優しく当てる。裏はもっと優しく。歯の裏側は窪みなので、押し付けると、歯ブラシを動かしても、毛先は窪みにはまって動いていない。
  • 何分ぐらい?自分(講師)が完璧にやろうとすると40分かかる(驚きの声)。あっさりなら5分、丁寧なら10分、夜だけは、時間に余裕を持って、鏡を見ながら丁寧に磨くとか。まずは、自分でどれくらいかかるかを測ってみる。
  • 磨き過ぎで歯は薄くなるのか?エナメル質がとれることはないが、傷がつく。
  • ブクブクするやつは?殺菌作用があるので良いが、アルコールフリーのものを。アルコールで口が乾燥しないよう。
  • ホワイトニンングをしたい。歯医者で磨いてもらうだけでも茶渋ぐらいはとれる。自分(講師)も4ヶ月に1回、歯医者で磨いてもらう。
という具合でした。

私は、そんなにマメに歯磨きをせず、奥さんによく怒られているのですが(苦)、

一応、歯磨きモチベーションが上がりました。

磨き方も、専門家に言われると、頭に入りますしね。

それにしても、前半の東洋医学の、虚実、寒熱は、やはり興味深いですね。

今の私にとって、病とは、メンタル的に感じることが多く、「津液が上がってくる」「気が滞る」などの表現が、むしろ実感としてしっくりくるんですよね。

講座が終わった後、光畑さんが受講者に捕まっていたので、オススメを聞くことができませんでしたが、分かり易そうな東洋医学の本をamazonで物色中です。(週末は、ラゾーナ川崎の大きい丸善に探しに行こうかな)

今週木曜日の第3回は、現代栄養学と薬膳なので、こちらも楽しみです。

なお、休憩時間、講座が終わってから、何名かの第2回受講者が、区役所の方に対して、

第1回を落選したので、資料だけもらえないか?

第3回を落選したけど、来週空きはないのか?

と聞いていましたので、

通しで4回当選(もうひとつの講座も3回全部当選)した私は、なんか枠がある訳でなく、単に運がよかったのかな???

おかしいな、どう振り返っても運の悪い人生なんだが。

その見返りが、これだったら安く上がっているような(笑)

ではでは


「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」① おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第2回

2019-06-24 18:05:53 | 地域情報

流石に、この雨では、、、と、朝は歩きませんでした。

大田区で警報出ていましたし、大きな地震もありましたしね。

ただ、ウォーキングアプリの目標達成が途切れるの嫌だな、、、と思っていたら

昼に雨が上がったので、夕方、近所を散歩して(天気雨にはやられましたが)、一応、連続達成記録は続いています(苦)

 

ところで、dポイントって、ローソン、ファミマ、マツキヨでも使えるのですが、

できれば、割高な支払いはしなくないので、

(最近はPayPayやLINE Payのキャンペーンがあって、そっちで買わないと損した気分)

dポイントならではのところで使いたいと思っているうちに期限切れが迫るのですが、

そういう時、マックでハンバーガー(100円)を買って、

テイクアウトして、家でレタス、茹で卵、マヨ、チリソース(東南アジアでは基本)でグレードアップすると、

なんだか、”うまくやった感”があります。

(マックの包み紙があると、ポロポロ崩れず食べやすいし)

 

さて、先週の木曜日、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第2回、「口の中から見えるサイン〜歯と口の健康〜」を受講してきました。

(第1回の時の写真と同じアングルですが、スライドがちゃんと第2回になっていますよ)

前半は、第1回の講師でもあった、東京衛生学園専門学校の(自称、珍しい苗字の)光畑 昇さんが、東洋医学をベースに、口の中からどうやって自分の健康状態を見るかを、

後半は、大田区健康づくり課の職員で、歯科衛生士の監物 真砂美さんが、歯の健康のためにどうすればいいか(学校などで指導している内容だそうです)を話して下さいました。

 

まず、前回同様、生涯学習担当の方が、おおた区立大学の趣旨を説明してから、講師のプレゼンに移りました。

(前回も、担当の方がめっちゃ緊張されていましたが、今回も、原稿を読むだけなのに、まだ緊張されていました)

 

光畑さんのプレゼンは、まず、前回詳述した東洋医学の考え方(陰陽論、五行論)、身体感(健康とは、「気」「血」「津液」「精」が、①不足する事なく存在、②円滑に循環している状態で、そのためには五臓六腑がバランスよく、きちんと働く必要がある)を、ざっと振り返る事から始まりました。

ただ、前回と今回で、参加者は一致していないので、前回受講していない参加者には、東洋医学は”哲学”なので、イントロだけでは、理解できなかったかもしれません。

 

次からが、今回のニューコンテンツです。

東洋医学的な病の考え方

  • 虚実(きょじつ)
    • 虚証(きょしょう):「気」「血」「津液」「精」の量が不足している、または量的にはあるが機能が低下している状態
    • 実証(じっしょう):それらの量が多く滞っている、または機能が亢進(こうしん、働き過ぎ)している状態
  • 寒熱(かんねつ)
    • 寒証(かんしょう):相対的に冷えている陰陽のバランス失調
    • 熱証(ねっしょう):相対的に熱い陰陽のバランス失調
    • 熱証は、必ずしも体温が上がっている訳ではなく、体温が普通でも、例えば、「皆さんは、未だでしょうが、更年期障害で手足が熱るとか」(高齢の受講者大ウケ)、逆に冷え性は寒証。寒熱は温度的な感覚の問題。
  • 虚実、寒熱のバランスが大事。
東洋医学の診察法
  • 四診(ししん)
    • 望診(ぼうしん):身体の色々なところを”見て”診察。生活の中で、相手が虚している、または実している状況を見る事で、例えば、「皆さんは、毎朝病院に集合されていると思いますが」(大ウケ)、あなた元気ないじゃない?と言ったとすると、相手に「気」が不足しているんじゃないか、と望診している。
    • 聞診(ぶんしん):音を”聞いたり”、臭いを”かいだり”して診察。「高熱でうなされている時、オナラが臭くないですか?」(ややウケ)、これは”熱”がこもっている状態。
    • 問診(もんしん):患者さんの話を聞いて診察
    • 切診(せつしん):身体の色々なところを”触って”診察。例えば、手首の脈をとること。
    • 四診は、トータルで、「気」が不足していないかを診ること。

そして、メインコンテンツの口の中の診察についてですが、

舌診(ぜつしん)

  • 舌の状態を診る事で、全身の状態を診ることができる。舌は筋肉のかたまり。色や苔をみる。
    • 「気」「血」の量は充分か?「寒」「熱」があるかどうか?など
    • 病気の症状を感じていなくても舌に現れる。例えば、色みが青っぽければ「寒」、赤っぽければ「熱」
ここから、各自、都度、手鏡で自分の舌を確認しながら進めます。
  • 形をみる
    • 大・厚:ぼてっと大きいのは、代謝がうまくいかず、津液の多く、停滞している。足が浮腫むイメージ。胖大舌(はんだいぜつ)といい、増えた水分を(筋肉である舌が)押し返す力がない。歯痕がつくことがある。舌は歯の内側にあるので、歯痕はつくものだが、戻らない状態。
    • 小・薄:気、血の不足。痩薄舌(そうはくぜつ)といい、舌の筋肉が使われず、痩せてしまっている状態。
  • 苔(舌苔(ぜつたい))をみる(厚さ)
    • 厚:津液の停滞。水の代謝がうまく行っていないと、表面が白くべたっとなる。
    • 薄:津液の不足。水の量が少ない。または、熱。ヤカンでお湯を沸かしていて、消し忘れて水が蒸発し、ヤカンを炙ってしまうイメージ。
  • 苔をみる(色)
    • 苔は無色だが、溜まってくると大体は白っぽくなる
    • 熱の量に応じて、黄色(熱を出した時の小水は黄色い)、そして黒くなる。熱で炙られ、焦げた状態(炭、焦げは黒い)。付け根が黒くなる。病の進行がひどい状態だが、自分(講師)は、一人しか見たことがない。前日飲みすぎた友人。現在、ピンピンしている。
  • 色を見る(舌の)
    • 通常は薄い赤。寒の方向へは、白っぽい色から青へ。熱の方向へは、薄いピンクから赤々とした濃い赤。
  • 舌診のポイント
    • 朝一番に見るのが良い:苔が取れてしまうので、歯を磨く前に、本来の身体の状態を確認する
    • 「状態が悪い=病気」ではない:バランスは誰でも何処かしら崩れているもの。その崩れた状態が現れているだけで病気ではない。
前回、習った未病ですね。そして未病のうちに、バランスを戻す未病治を行う、と。
    • 毎日観察してみる:色み、苔が厚い/薄い。今日はちょっと違う、と言うことに気づく。
以上が、講師の光畑さんのお話でした。

そして、QAですが、医療セミナーにありがちな、みんなの前で、自分の症状を話して、これは大丈夫なのか的な質問が多く、講師もコメントに窮しつつも、さすが専門学校の先生、東洋医学ではこう言う状態かと思います、と回答されていました。

参考になったものを紹介します。

  • 昔から苔が多いと胃腸が悪いのは?胃腸が悪いと言うのは便秘か下痢。便秘は腸が水分を吸収し過ぎで、下痢は取らなさ過ぎている。つまり、身体の水分の調節に関係があり、津液の調節がうまく行っていないので、苔が厚くなると考えられる。
  • 歯痕が残るのは、足が浮腫むと、押しても戻らないのと同じ状態。水で膨らんでいて、筋力が弱まって、歯の当たった痕を押し戻す力がない。なお、左右対称ではない。舌、歯の元々の形の問題もある。昔からと言うのは、体質的に「気」が少ないことも考えられる。病気ではないが、何か「気」に問題が起きた時、他人より耐性がないかもしれない。
  • 苔は、東洋医学的には取らなくてもよい。取るのは雑菌の繁殖を抑えるためだが、雑菌の繁殖も、その状態が現れているものと考え、自分の指標とするなら取らなくてよい。
  • 肌の色と舌の色は関係ない。肌の色はメラニン色素の量。舌は筋肉なので血液の量で色が変わる。
  • 口内炎と舌癌は関係ない。口内炎が舌癌になるのでは、と言うのは勘違い。
  • 身体に悪いものを「邪」というが、「邪」が身体に入ると「精気」が戦う(ここで言う「精気」は白血球みたいなイメージかな)。そして戦いが激しいと高熱を発する。自分(講師)は、30歳を越した辺りから高熱が出なくなった。歳をとって「精気」が少なくなり「邪」にやられっぱなしの状態。
  • 血が滞っている状態を瘀血(おけつ)といい、舌に筋状の痕が出ることがある。東洋医学の血は血液ではないので、血管が詰まっているのではないが、イメージは近い。ちょっとした傷が治らないのも瘀血の状態。
  • なお、気が滞っているのは気滞(きたい)という。詰まっているのはなく、身体の何処かで滞っているイメージ。解消しようとすると”ため息”が出る。オナラも気滞のサイン。同じような概念で、瘀血を理解して欲しい。
ここで講座は休憩に入りましたので、

私も、東洋医学の舌診で一旦切ります

後編は、歯科衛生士の監物さんよる歯の話です。

ではでは


現在までの変遷

「料理と散歩と仕事で海外」として、タイトルの通り、趣味の料理と散歩、そして出張する海外の情報を掲載していましたが、ハノイ赴任となり「ベトナム生活あらかると」でベトナム生活、近隣の国への旅行模様などを掲載するようになり、一時、仕事が忙しく更新が滞りましたが、2017年末に帰任し、2019年から改めて「池上優游涵泳」として、知識探求、スローライフを紹介しています。

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