池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第3回

2019-06-29 11:07:00 | 地域情報

今朝は、小雨が降っていて、昨日梅雨が明けていたということはありませんでしたね。

水曜日に蒔いたベビーリーフのタネですが、2日で芽が出はじめ、3日目の今日、すでにこんな具合です。

キッチンガーデンスポンジ培土より、芽がでるのも早く、背丈も追い越してしまった感があります。

土の方がいいのでしょうね。光、水、酸素、栄養のそれぞれにおいて。

まあ、キッチンガーデンは観賞用ですから。

あまりに窮屈そうであれば間引くつもりですが、

今回は、ベビーリーフとして収穫するつもりなので、しばらくはこのまま見守ろうと思います。

 

さて、おおた区民大学地域でいきいきと暮らしていくための知恵」の第3回、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」の続きです。

生活習慣病、それに繋がる不健康な生活習慣(不適切な食生活など)は怖いが、予防は大変ではないということでしたが、

では、健康に良い食事とは?

  • 食事摂取基準2015(厚生労働省)
    • 目的:健康寿命の延伸:平均寿命が延びているが、健康寿命との差は7、8年ある。その間が”寝たきり”。それを短くする(ピンピンコロリ)
      • 健康の保持増進
      • 生活習慣病の発症予防:早期に習慣を改善
      • 生活習慣病の重症化予防:薬を飲んで、医者にコントロールされながら
  • 生活習慣病を予防する食事
    • 目的:血管の老化を防ぐ
      • 減塩:夏場でも塩を取り過ぎない
        • 運動でびっしょりかく汗は塩っぱい。この場合は補給するが、じわじわかく汗はしょっぱくない。体が再吸収する。普通の食事で摂る塩分(10g)で十分。
        • 減塩は日本で一番成功している。昭和25年から調査をしているが、昔は20g/日。現在は10g/日。これを男性は8g/日未満、女性は7g/日未満に減らしたい。(おおた健康プロジェクトの説明でもありましたね)
        • 年をとると、味覚の感覚が鈍くなり、濃い味になりがち。(これも、お年寄りに味蕾がない(未来がない)と、佐伯の校長さんが言っていましたね)しおみくん(塩分計)を使って客観的に塩分を測る。病院においてあるので、自分の味噌汁を持っていって測ってもらうと良い。
      • 肥満の予防・改善
        • お腹が空いて眠れない、というのは生物学的には勘違い。夜遅く食べたものが消化されず、睡眠に良くない。10時間以上は空腹が必要。ではないと(肝臓に悪く?)血糖値が上がる。お腹が空いた状態で起床して、朝ごはんを食べるのが良い。
      • お酒はほどほどに
      • 食後の血糖値が上がらない食事
      • バランスの良い食事を規則正しく
      • 年をとっても、タンパク質はたっぷりと
        • 消化する力が減ってくるが、食べる量を減らすと栄養不足になる。汁物で、溶け出したタンパク質を摂取。
      • 野菜や果物を積極的に食べる
        • 不足しがちだが、果物は果糖が多いので、食後に適量を。痩せないという患者が、毎食後、柿を5個食べていた、という事があった。1個にしたら、痩せて、血圧も下がった。
        • 食べた量と活動量のバランスが悪いと痩せない。体重が増えやすい人はいるが、減りにくい人はいない。
  • 生活習慣のポイントとしては
    • 自分の健康な体重の維持
    • 無理なダイエットは筋肉が減って不健康
      • 1ヶ月に5kgとかは良くない。500gから1kgは、食事量を減らして、運動を増やせば可能
    • 食事と運動でバランスよく
    • 1日10分の運動を増やす。5分2回、2分5回でOK
      • 家事でもウォーキングと同じ活動量
    • 身体の変化は健康診断で毎年チェック
      • 体重が増えた時、減った時の健康診断の検査数値を確認する
      • 日本人は皮下脂肪がつきにくく、内臓脂肪がつきやすいので、手足が細いまま、お腹がぼてっとでる。西洋人は逆なので、生活習慣病が少ない。同じBMIでも発症体重が異なる。

これは、なるほど、と思いました。日本人って、マッチョになるの大変ですもんね。もちろん、肥満の西洋人の、肥満っぷりはアジア系の比ではありませんが、腕も太くなっていますね。足はどうかな、西洋人って、太っても足は細いから、太ると膝を痛める感がありますけど(お相撲さんとかね)。

    • 主菜(タンパク質)、副菜(野菜、海藻など)、主食のそろった食事
      • 最近、糖質制限など流行っているが、タンパク質の分解ができなくなり、老廃物が増えて腎臓に負担がかかり、血管老化に繋がる

低糖質ダイエットは、管理栄養士の下でないと効果がない、と佐伯の校長も言っていましたが、専門家からすると、体重は減るかもしれませんが、健康の観点ではよくないのかもしれませんね。

  •  太りやすい食事とバランスの良い食事の違い
    • 300kcalの菓子パン(あんぱん1個ぐらい)は、体内で不燃焼、エネルギーが少なく、老廃物が多く、脂肪が残りやすい
    • 800kcalの栄養バランスの良い食事は、体内で燃焼され、エネルギーが多く、少しの老廃物、脂肪が残らない
期せずして、先日、自分の体重の増減の話をしましたが、このイメージは体感します。

まあ、自分の場合、活動量が多いので、脂肪で体重が増えてはいないものの、バランスが良くない(麺類だけとか)と、老廃物が多く溜まるのかもしれません。

  • バランスの良い食事とは=>食事バランスガイド(厚労省・農水省)こちらの絵の説明。
    • 農水省の資料でもあるので、主食(第一次産業の作るもの)が多くなっているが、主食はちょっと減らして。
    • コマ を回すには”ヒモ(菓子、嗜好飲料)”が必要だが、あくまで楽しみであって、主食ではない。お酒は、低糖質なので、〆が欲しくなる。

  •  血糖値を上げない食事
    • まず野菜から食べる、のは、血糖値の上昇が緩やかになる。血糖値の時間的な変動に山と谷ができなくなる。
    • 甘い飲み物は、たまにだけ。果糖ブドウ糖質が含まれている。ノンカロリーのものを。
    • あめやチョコをちょこっと食べない。なめている間、高血糖の状態が続いてしまう。
  • 高齢になってもタンパク質はしっかりと
    • 消化機能が低下するので、栄養不足になりがち、要介護の確率高まる。体力の維持、臓器の機能維持には若い頃と同じくらいの栄養が必要。
    • 脂肪の少ない肉を上手に食事に取り入れる
      • 代わりに植物性タンパク質
      • 卵2個。4個以上からでないとコレステロールは上がらない。コレステロールは細胞壁を作るので、少し高めくらいが、栄養のある食事を摂っている証拠。
  • 適量のお酒は「百薬の長」
    • 適切な量は、純アルコールにして1日20〜25g(ビール中瓶1本、日本酒1合など)

耳が痛いな。。。

    • カロリーOFF、糖質カット、プリン体ゼロ=>アルコールが入っていれば同じ。
      • 痛風の原因になる高尿酸血症の悪化に関わるのは、プリン体ではなく、アルコール。
      • 糖質の量は、普通のビールで1本10gくらい(なので、糖質カットの量は知れている?)。少なめにするには、美味しいビールを1本、とする。

これは難しいな。美味しいビールはもっと飲んでしまう。。。糖質の観点では、ビールでカットするより、主食でカットする方が効率的だけど、それでは不健康過ぎますね。

  • 健康食品、サプリメントに、これさえ飲めば間違いなし、というものはない。
  • 本当の効果、副作用を、独立行政法人 国立健康・栄養研究所のサイトで確認しましょう。
    • CMなどでアピールされる効果は、500人程度のモニターから。こちらは千人から一万人のモニター。現代栄養学の問題は、ここで分かる。
以上、講座前半の、現代栄養学から見た健康な食事でした。

おおた区民大学のもう一つ受講している健康維持に役立つ食の知識」の内容も思い出しながら聞いていると、相互に理解が深まります。

(今日の午後、その第3回(最終回)「食の国際化について〜世界の国々の食文化への理解と食の安全について〜」を受講してきます。内容は別途紹介します)

後半は、東洋医学の知恵を利用した健康な食事についてです。

ではでは 



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