池上優游涵泳

「料理と散歩と仕事で海外」「ベトナム生活あらかると」改め、「池上優游涵泳」として日々を綴っています。

「長寿に活かす東洋医学の智慧」② おおた区民大学「地域でいきいきと暮らしていくための知恵」第1回

2019-06-15 09:46:38 | 地域情報

今朝は、iPhoneに大雨注意報が届いた音で目が覚めました。

午後は、おおた区民大学「健康維持に役立つ食の知識」の第2回があって(第1回のレポートはこちらこちら)、蒲田まで歩くこともあり、朝の散歩はお休みに。(その模様は、また別途紹介します)

ところで、先週のキッチンガーデン講座(レポートはこちらこちら)で貰ってきた、スポンジの培土に植えたベビーリーフミックスの芽が出ました。

半分(3個)から出ています。講師の言った通り、早い。他方、ナスタチウムは。。。

裏返してみて、まさか根毛は出ていないので、残りのスポンジから芽がでるのと、根が伸びるのを待ちます。

チャービルですが、これまで花芽は何度か摘んでいたのですが、

裾のあたりは、ハダニに結構やられているし(防虫剤は効いているようですが、その後、また現れる)、パクチー同様、もう花が咲くままにしようかと思っています。

最初のとう立ちしたパクチーは、随分と実(種)をつけていますが、緑色で、まだ熟していません。

ただ、伸び方が縦横無尽で、後から植えた芽の育つのを邪魔している感もあり、早く熟して、収穫して、鉢から取り除けないものかとも思います。

とう立ちを摘心できなかった自分が、ずいぶんと非情になったものだと(苦)

 

さて、前回に引き続き、「地域でいきいきと暮らしていくための知恵 第1回 長寿に活かす東洋医学の智慧」の後半、東洋医学の「老化」と「ツボ」の話です。

 

「老化」とは?

  • 西洋医学:からだの成熟が終了した後に起こる生理現象の衰退
    • 講師のネタなんでしょうね。「成熟が終了するのは何歳でしょう?皆さんは成熟が終了して、5年くらいですかね。だいたい25歳くらいです」会場笑。
    • 人体を構成している「細胞」の働きが低下することにより、様々な生理機能が衰退していく。細胞の数は、体重60kgの人で、60兆個。
    • 「細胞」の働きが低下する要因:細胞そのものの寿命、活性酸素(が身体の中で生じたり)、遺伝など
  • 東洋医学:人体の活力源である「精」の量的な不足や機能的な低下
    • 「精」は両親から受け継ぐ「先天の精」と、生後に獲得・補充していく「後天の精」とがある。
    • 例えば、生まれたばかりの赤ん坊で、髪の毛がフサフサしている子と、あまり髪の毛がない子がいるが、あまり髪がない子は、あまり両親から先天の精を受け継いでいないので、他に重要なところに「精」を回すことになるが、その後、後天の精としてミルクを飲むことで、追いつき、どの赤ん坊も同じような髪の毛の量になる。
    • 老化と関係の深い臓は「腎」
    • 「腎」は、「脾」が生成する「精」を蓄えておく臓
    • 「老化」で、ちょっとずつ穴が空いていく
    • 「腎」の働きが弱くなると(「精」が不足し)
      • 耳が遠くなる
      • 骨が弱くなる
      • 歯が弱くなる
      • 活力が低下する、など
先のアンケートで、「腎」の点数が高かった人が一番多かったので、講師の思い通りだった訳です。

そして、それを「未病治」するために、東洋医学では「ツボ」を使うわけですね。

  • 東洋医学的な治療法
    • 四診により、「気」「血」「津液」「精」の状態や「肝」「心」「脾」「肺」「腎」などの状態を診て、そのバランスを整えるために
      1. 「ツボ」に鍼やお灸、指圧などをする(鍼師、灸師、指圧師、あん摩マッサージ師)
      2. 「漢方薬」を処方する(医師しか処方できない)
漢方薬を医師が処方するイメージはありませんでした。

養命酒なんかは、太田胃散みたいなもので、処方箋は不要でしょうけど、

ちゃんとした漢方薬は、専門医の処方箋をもらって、薬局で買うものなんですね。

 

「ツボ」ってなあに?

  • 「気」(血)がからだを巡行するルートを経絡(経脈)という。

私の世代だと、北斗の拳を思いだなさない人はいませんね。「経絡秘孔の◯◯を突いた。お前はもう死んでいる」

  • この経絡(経脈)上のある種の反応点がツボ(経穴)である。刺激を与えることで反応が出やすいポイント。線路と駅に例えられ、診断・治療のポイントになる。
    • 身体の状態に応じて反応が出る点
    • どこに異常があるかを診断する点
    • 症状を改善する時に治療する点
  • 東洋医学的治療は、バランスを取ること。症状は同じでもアンバランスの加減は一人一人違うので、本来「ツボ」は症状に対してではなく、その人の状態に応じて選んでいきます。
    • 肩こりに効くツボを教えて欲しい、とよく聞かれるが、人によって凝り方が違うので、ツボも異なる。この症状にこのツボ、というのはない。
  • 「ツボ」を刺激すると
    • 固いものが柔らかくなる
    • 「気」「血」の流れが良くなる(どこかで滞っている)
    • 臓腑のバランスが整う
      • 経絡毎に関係が深い臓腑があるので、その経絡のツボを刺激して、対象の臓腑に良い影響を与える。
  • 「ツボ」にも色々とあるので、様々な取り方がある。
    • 目印になるところにあるツボ
    • 目印からある距離離れているところにあるツボ
    • ただし、どちらも基本的には経絡というライン上にある

ここで、実際にツボを取ってみる演習です。

簡単なのは、パーを開いた親指のくぼみ、これが”目印になるところにあるツボ”です。

さらに、肘を曲げてできた皺の端と、先のツボを結ぶ線が、経絡。

そして、先のツボから、三寸下が、別のツボになります。

ツボの距離の測り方の説明がありました。

尺貫法で測りますが、一寸が3cmではなく、

一寸は、親指の幅

二寸は、人差し指、中指、薬指の三本の指をくっつけた第一関節の幅

三寸は、親指以外の四本の指をくっつけた第二関節の幅

という具合に独特です。

  • ツボの押し方
    • 「ツボ」の位置に指を当て、息を吐きながらゆっくりと押し、息を吸いながらゆっくり戻す。これを3〜5回繰り返して行う。
そして、長寿に活かせるツボの紹介があり、それぞれ、各自やってみました。 

詳細は省略しますが、

手では、合谷(ごうこく)、養老(ようろう)

お腹では、関元(かんげん)、中脘(ちゅうかん)

足は、足三里(あしさんり)、太渓(たいけい)

(参考 せんねん灸のホームページから)

それぞれ、「ツボ」の取り方を教わり、自分でそれぞれやってみました。

「ツボ」を取るのって、なかなか難しいのですが、中脘と足三里は、ビビットきましたね。

手足は左右あるので、合計10個のツボを毎日試してみるとと、老化が抑えられる、かもしれません、と(そうですね)

なお、自分の指よりは、鍼がいいそうです。刺激量が多いので、高い効果が期待できると。学校付属の鍼灸院があるので、是非、とPRされていました。「背中にも、いいツボがあるんですけど、自分では押せませんからね」(笑)

というところで、講座は終了です。

私以外の参加者は、割と高齢ゆえ、ツボがモチベーションだったと思うのですが(講座の後のQAから考えても)

私は、東洋医学に惹かれましたね。

緑のカーテン講習会(2019.4.21)の後半、薬膳を切り口にした料理の話がありましたが、

「五性(寒、熱、温、涼、平)」で、「五臓(肝、心、脾、肺、腎)」のバランスを整えることなんか、東洋医学ですね。

これを機に、もう少し深く勉強してみようかな。

このコースの第3回は、「元気に暮らす食事術〜現代栄養学と薬膳から〜」なので期待しています。

ではでは



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