過去すべての「鍼灸学」を変革し、
新たな「ハリ医学」を築く。⑮
「正しく指して」を、過去のすべての「鍼灸学」では
「指を”ツボ”に正しく当てて刺す」と読んでいる。
これは、すぐ後の文「直刺す」を、縦に刺すとつながり、
ツボに当てた手と反対の手で針先やハリの柄をつまんで
縦に刺しこむ、としか読めない。
「その次の文”ハリを左右するなかれ”はどうするのか
私にはイメージが浮かばない。
わが師・丸山昌朗先生は
「直刺」の誤読を明快に指摘されて
次のように解釈された。
「指を正しく穴に当て、目標に向かって正しく素直に刺入し
ハリをふらふらさせてはいけない」
これは「ハリを左右するなかれ」も生きている。
さすがである。
しかし私はこれも「誤読」であると、今は確信している。
「指をあてる」のは、ツボではなく「針先」であると読む。
「目標に向かって」とは何か、これも「誤読」である。
そしてこの解明から、新しい本当の
「ハリ医学」建設が始まり、
確固とした学問を打ち立てる
ことができるのである。
(次へ続く。)
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