チョウチョウ王の備忘録

趣味の海水魚と銭湯巡り、邦画とJ-POPの話題

ろ過槽掃除6-6

2005-06-24 22:37:30 | 海水魚
ろ材をろ過槽に戻したら、溶かして置いた人工海水を入れます。
海水を入れ終えたら停めてあった揚水ポンプを動かすのですが、その前に注意せねばいけないことがあります。

ろ材を掃除したと言っても、濁りがまったく出ないわけではありません。
むしろそこまできれいにろ材を洗浄してしまっては、ろ過バクテリアもかなりの数が流れ落ちてしまうことになります。
結論を言えば、ろ過槽掃除の後は、海水が濁ってしまうのは必然なのです。
その濁りを飼育槽に流し込んでしまえば、魚の呼吸は速くなり、またろ材に付いていた病原菌に罹病する可能性も高くなります。

ここで出てくるテクニックが「ろ過槽の空まわし」です。
つまり、配管途中にあるバルブを、ろ過槽の海水が飼育槽に流れ込まずにろ過槽内だけで循環するように切り替えてやるのです。
これは飼育槽とろ過槽が完全に分かれたオーバーフロー式ならではの利点です。
底面式ろ過や上部式ろ過ではこんな芸当は不可能です。
わざわざ高いお金を払ってオーバーフロー式にしたのは、「空回しができるから」といっても過言ではありません。
こうして30分くらい空回しをしてから飼育槽に繋がるバルブを開いてやれば、ろ過槽の濁りは出ないはずです。

ろ過槽掃除のコツは、
1) ろ材を洗いすぎない。
2) 海水に舞っている汚れが落ち着くまで、十分に空回しをする。
この2点に注意してください。

ろ過槽掃除6-5

2005-06-24 22:21:07 | 海水魚
ろ過槽内を水道水で何度か洗い、ヘドロを除去できたら、元通りにスノコを敷いてろ材を戻します。
底には真水が溜まっているでしょうが、オーバーフロー式水槽のろ過槽の場合、スノコの高さは10cmくらいあるはずなので、ろ材に真水が触れることはないので安心してください。

僕は20年近く海水魚を飼育してきたので、色々な業者の作った様々なろ過槽を見たり使ったりしてきており、中にはかなりひどいものもありました。
オーバーフロー式水槽のろ過槽に関して言えば、スノコの脚がろ過槽の底面に直づけしてあるものは絶対に避けなければいけません。
ヘドロを吸い出す際に、脚が邪魔になって掃除が行き届かないからです。
また、最悪な例のひとつとしては、スノコが分割されておらず、ろ過槽から取り出せないものもありました。
これらは明らかに、「作った業者は実際に使用して魚を飼育していないな」と太鼓判を押せるものです。

ろ過槽掃除6-4

2005-06-24 21:59:57 | 海水魚
ろ材をすべて取り出してしまったら、ろ過槽の中には濁った海水が残っているはず。
底面のスノコを外して底に溜まったヘドロと共に、サイホンで吸い出してしまいましょう。

オーバーフロー式水槽のろ過槽は床面に置いてあるケースが大部分でしょう。
当然、排水口との高低差はあまりないでしょうから、濁った海水もヘドロも一度では吸い出せないことと思います。
遠慮なく水道水をろ過槽に注ぎ、徹底的にきれいにしてしまいましょう。
「真水を入れたらろ過バクテリアは死んでしまうのでは?」と心配することはありません。
大部分のろ過バクテリアが生息しているろ材は、すでに取り出してしまったのです。
もちろん、ろ過槽の壁面にもろ過バクテリアは生息していますが、それは気にする必要はありません。
それよりも、一度かき回して濁った海水やヘドロが残留してしまうことのほうが後々問題が出るのです。

ろ過槽掃除6-3

2005-06-24 21:48:03 | 海水魚
揚水ポンプとヒーター、クーラー、殺菌灯の電源を落とし、ろ材をろ過槽から出します。
水作のジャリスコップと、100均のザルを使って、海水をきりながらすくい出すのですが、かなりの重労働。

すくい出したろ材を入れるのに、矢崎化工のポリテナーを使っています。
衣裳ケースのほうが格段に安価なのですが、ろ材を入れた状態で引っ張って移動などさせると、簡単に壊れてしまい使い物になりません。

「ろ過槽掃除をした後に、魚の調子が悪くなった」というのは、ろ材の洗いすぎが原因の場合が多いのです。
つまり、「汚れを取るのだ」という使命感(?)のために、ごしごしやりすぎて大事なろ過バクテリアまで洗い流してしまっているというわけです。
ろ材はろ過槽から出すだけで十分で、わざわざろ材をかき回したりする必要はありません。
これだけでろ材の目詰まりは解消します。

また、「ろ材に湧いたろ過バクテリアが乾燥して死なないように」と、海水に浸しておくのは意に反して悪影響があります。
ろ材の間を海水が抜けないため酸欠になり、好気性バクテリアは死滅してしまうのです。
海水をきった状態でも数日おいても、ろ材が湿っていればろ過バクテリアにはほとんど影響はないでしょう。

ろ過槽掃除6-2

2005-06-24 17:43:01 | 海水魚
まずは人工海水作りから。
水槽の背後の物干し台に置いてある250リットルのポリタンクに水道水を溜め、シーライフを溶かします。
これは畑に潅水するためのタンクで、今から15年前に自宅から100km離れたとある田舎の農協でみつけ購入しました。
20,000円近くしたんだよね。
そんなに苦労して手に入れた溶解タンクだが、今や近所のホームセンターで10,000円を切る価格で売っているのです。
愚痴は言うまい、こぼすまい。

水道水の水温を測ってみるとちょうど25℃なので、そのまま使うことにします。

ろ過槽掃除6-1

2005-06-24 17:30:14 | 海水魚
水槽をセットしてから3ヶ月が経ちました。
今日は天気が良い。

一般にオーバーフロー式水槽のろ過槽は、半年に一度の掃除でよいとされています。
しかし、与える餌の量や飼育している魚の数などからそれが一律であるわけがないはず。
3ヶ月でどれくらい汚れるのかという目安をつける意味で、はじめてのろ過槽掃除をしてみることにしました。