徒然なる野鳥のままに悠々散歩

週末には近くの公園、丘陵や海岸を散歩しながら野鳥の撮影を楽しんでいます。

メダイチドリの目は名前ほど大きくない

2020-09-16 | 野鳥
メダイチドリは春と秋の渡りの時期に見られる渡り鳥です。
干潟や砂浜を好み、ゴカイやカニを食べたりします。

今週撮影したメダイチドリです。
立ち止まっては歩き、立ち止まっては歩きを繰り返しています。

メダイという名前はついていますが、目は名前ほど大きくはありません。
夏羽は頭と胸の鮮やかな橙色が特徴的ですが、今は夏羽から冬羽への換羽の時期なので、体の下面は白く上面は褐色です。
ただ、体の上面の羽縁が淡色で縁どられているので、おそらく幼鳥かと思われます。
ちなみにクチバシは太くて短いです。


姿形や仕草が幼鳥だけあって、とても可愛いです。

チドリ足で歩いています。
頭はごま粒模様です。







すぐれたバランス感覚の持ち主です。

魚を縦にして運ぶミサゴ

2020-09-15 | 野鳥
今週撮影したミサゴの追加写真をアップします。

ミサゴは器用にも捕らえた魚は頭が前にくるように縦に持ちかえて運びます。

その持ち方は手拭いを絞るようにと例えられます。

ミサゴの足趾は対趾足といって、前向きに2本、後ろ向きに2本ついていて魚をしっかりとつかみやすい構造になっています。他のタカ類にはない特別な構造のようです。





正面からみたところですが、魚の尾びれが分かれているのが見えます。どんな種類の魚なのかまでは遠すぎてよく判別できません。




魚鷹の異名を持つミサゴ

2020-09-14 | 野鳥
ミサゴはタカの仲間では珍しい魚食性の鳥です。
空中でホバリングをしながら水面を探り、獲物が見つかると急降下し、足から水中にダイビングして魚を捕らえます。


今週、河原で撮影したミサゴです。


猛禽類らしく精悍な顔つきをしています。
爪は長く鋭い鉤爪をしているので、獲物をがっちりとつかむことができます。



そのミサゴの飛翔シーンはこちら↓






頭と体の下面が白色で、体の上面がこげ茶色で、二色の対照的な色合いが特徴的です。







ミサゴの飛んでいる姿はとてもダイナミックです。

ケリは脚の長いチドリの仲間

2020-09-13 | 野鳥

ケリはチドリの仲間で、脚の長い鳥です。

主に田畑に生息していて、カエル、ミミズ、昆虫などを食べています。

鳴き声がケリッと聞こえるのが名前の由来だと言われています。

ケリは気性の荒い鳥で、繁殖期にはテリトリーに近づく敵に威嚇や攻撃をします。



頭部から体の上面は灰褐色をしています。


黄色のクチバシと黄色い長い足が特徴的です



ふだんは地味な感じのケリですが、羽を広げると一転して、翼の先端の黒色と翼下面から体下面にかけての白色とのコントラストがとても鮮やかでよく目立ちます。





背中の白斑模様が美しいタカブシギ

2020-09-13 | 野鳥
今週、水の少なくなった休耕田でタカブシギを撮影しました。
タカブシギは春と秋に水田や湿地などの淡水域に飛来する渡り鳥です。
タカブシギという名前は尾羽にタカ類特有の鷹斑(たかふ)と呼ばれる縞模様と似た模様があることに由来しているそうです。


見た目がとても似ているクサシギとの違いですが、タカブシギの背中にははっきりとした白斑が数多く見られます。また目の上の白い眉斑が後頭部まで伸びていることと、足はやや緑がかった黄色をしています。





タカブシギは泥の中のミミズや虫などを食べています。





いつもお尻を上下にフリフリして餌探しをしている姿がとても可愛いです。



コウノトリが二羽

2020-09-11 | 野鳥
先週末のコウノトリの追加写真をアップします。
足環なしのコウノトリ一羽がいるところへ、足環付きのコウノトリが飛来して、二羽一緒にいるところを撮影しました。
ちなみにコウノトリはペアになる相手は慎重に選ぶと言われているので、一緒に行動をともにしているからといって、この二羽がペアであるかどうかはわかりません。
ただ、とても仲良しそうにしています。









いつも一緒に同じ方向に歩きながら採食をしているのは面白いです。






カワセミの羽色は構造色

2020-09-11 | 野鳥
先週末に用水路で撮影したカワセミです。

カワセミのエメラルドグリーンやコバルトブルーと表現される背中の羽色は構造色といって光の反射の仕方によって見える色です。光輝く美しい色が特徴で、日常で目にする色素による色とは区別されます。





構造色は撮影時の光の加減、当たり方によっていろいろと変化するので、何度撮影していても飽きがくることはありません。
鳥でいうとクジャクやタゲリの羽色、マガモやヨシガモの頭の緑色なども構造色です。
鳥以外で言えば、タマムシやモルフォ蝶の羽色は構造色ですし、
いずれも光り輝く美しい色です。







この時、ちょうどトビが上空を低空飛行していたので警戒していたようです。


ちなみにカワセミはこの止まり木が大のお気に入りです。

クチバシの長いタシギ

2020-09-10 | 野鳥
先週末、タシギを撮影しました。
タシギは真っ直ぐで長いクチバシを持つシギ類の中のジシギというカテゴリーに属する鳥で泥地を好み、名前の由来のとおり水田などの湿地に生息します。
関東以南では越冬します。







頭の長さの2倍以上もある長いクチバシをしているのが特徴的です。
目の位置が他の鳥たちより頭頂に近くて、なんだかアンバランスな感じがするところが可愛いです。

背中は茶褐色、白色などの細かい模様が保護色となって、枯れ草の中にいるとなかなか見つけれないこともよくあります。
羽模様はとても複雑できれいです。

餌を探し回っているところです。


長いクチバシを土の中に突き立てて、せわしなく頭を上下させながら、ミミズや昆虫を探して食べています。ちなみにタシギのクチバシの先端は2cm程度、柔らかくなっているので、クチバシの根もとは閉じたまま先端だけを開閉して虫を食べたりできるそうです。



コウノトリのクラッタリング

2020-09-08 | 野鳥
先週末、休耕田に足環のついていないコウノトリがいるところを撮影しました。

正面を向いたり


真横を向いたり


右後ろを振り向いたり


左後ろを振り向いたりして、周りをキョロキョロ見回しています。きっともう一羽の仲間を探しているのかもしれません。


コウノトリは鳴き声は出さず、クチバシを上に向け、叩きあわせてカタカタカタという音を出しますが、これはクラッタリングと呼ばれ、コミュニケーションの手段になっていますこのクラッタリングで求愛や威嚇も行っているそうです。


一本足で微妙なバランスをとりながら、体を前かがみにして、足で首を掻いています。


そして、頭も同様に掻いています。かゆいところに足が届くといった感じでしょうか。
ユーモラスな姿です。


水辺を歩くコウノトリ

2020-09-08 | 野鳥
先日、コウノトリが獲物を探しながら、水辺を歩き回っていました。
前にアップしたコウノトリとはまた別の個体で足環は付いていません。


コウノトリの獲物となるのは魚類のほか、カエルなどの両生類、ザリガニなどの甲殻類、貝類、ネズミなどです。
ちなみに魚は丸呑みするようです。


何か獲物を狙っているところです。



飛び立ちのシーンはコチラ↓


羽を広げた時の黒と白のコントラストはとてもきれいです。


離陸したところです。


ミユビシギの群れの中にハマシギ

2020-09-07 | 野鳥
ハマシギは日本のシギ類の中では比較的に見る機会の多い種類ですが、近年減少傾向にあり準絶滅危惧種に指定されています。
ミユビシギの群れの中にトウネンの他、ハマシギが一羽紛れ込んでいました。
ハマシギはミユビシギとよく似ているのでよく注意していないと見過ごしてしまうほどです。


白い眉斑があり、クチバシは頭の大きさの割に若干長く、下の方に微妙に湾曲しています。

この時期は夏羽から冬羽への換羽の時期なので、体下面の黒斑がまだ残っています。






左がトウネン、右がハマシギです。
体の大きさは、トウネンよりは明らかに大きく、ミユビシギよりはやや大きい感じです。

シギの仲間はどれも姿形がよく似ているので、野鳥に興味のない方にはみな同じように見えるかもしれません。

アオサギの日光浴

2020-09-06 | 野鳥
先日海岸の岩場で日光浴をしているアオサギを見かけました。

翼を三角形に折り畳むようにして太陽のほうを向いているスタイルはとてもユニークで、なんともいえないユーモラスさを感じます。
鳥らしくないこの姿をはじめて見た時には驚きました。


炎天下の中、ピクリとも動きません。

このポーズは羽を乾かすためというよりは、きっと虫干しをしているのでしょうか。

ちなみに、この時、少し口は開け気味にしていますが、毛で全身を覆われている鳥は暑いときには口を開いて体温を下げているようです。


大型チドリのムナグロ

2020-09-05 | 野鳥
ムナグロは春と秋に日本に飛来する渡り鳥でチドリの仲間です。日本で観察できるのはおおよそ3週間のようです。
また、ムナグロはアラスカからハワイまでノンストップで飛ぶことでも知られており驚きの鳥です。
日本では海岸よりは水田、湿地など内陸部でみられることの多い鳥ですが、今回、十数羽の群れで海岸に飛来したところを撮影しました。


今は夏羽から冬羽への換羽の時期ですが、夏羽は胸からお腹にかけて真っ黒なので、ムナグロの名前の由来にもなっています。
チドリの仲間なので、お目々も大きくクリクリした感じで可愛いです。
ちなみに夏羽、冬羽ともに姿がとても似ているダイゼンとの違いですが、ムナグロはダイゼンより小さく、背中に黄色味がありますがダイゼンには黄色味はありません。



また、クチバシはダイゼンに比べ、やや細めです。
さらにムナグロには後指がありませんが、ダイゼンには短い後指が存在します。
シギやチドリの仲間は似ている鳥が多くて、見分けるのはなかなかやっかいです。

妙技 ダイゼンのゴカイ抜き

2020-09-04 | 野鳥

ダイゼンはチドリ足で波打ち際を歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まりして大好物のゴカイを探しています。




どうやら餌のゴカイを見つけ出したようです。

ゴカイがちぎれたりしないように微妙な力加減で引き抜き抜いているところです。


また、別のシーンです。ゴカイの先の部分をクチバシでしっかりとつまんで、


途中でちぎれないように上手に引き抜いています。これはダイゼンのすぐれた技ですね。
このような光景は注意深く観察していると、よく目にします。



大型のチドリ ダイゼン

2020-09-03 | 野鳥

ダイゼンは春と秋に海岸や干潟に飛来する渡り鳥で、大型のチドリ類です。水田などの淡水域で見られることはまれです。



夏羽は顔から胸、腹まで真っ黒ですが、この時期は冬羽への換羽の時期なのでお腹にまだ黒さが残っています。








ダイゼンは典型的なチドリ足で歩きます。




羽繕いしているところです。

ちなみにダイゼンという名前は平安時代の宮中の調理担当役を大膳職といい、その食材に本種が使われていたことに由来していると言われています。


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