アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

繁忙の効用

2014-11-21 | Weblog


 「ただいま」


 「おはよう」


 (んっ? おはよう?)  

 仕事を終えて帰宅すると、息子があいさつを返してくる。が、仕事ばかりしている父親に対する軽い嫌味を含んでいる。


 この1カ月ほど、朝は息子が起きる前に出かけていた。早い日で午前3時半、遅い時でも午前5時には家を出ていた。


 息子が起きるのは午前6時過ぎ。食卓に「おはよう」という書き置きは残して出かけるが、息子にとっては私の帰宅時が一日で最初の挨拶ということになる。


 9月半ばから、この繁忙が続いた。急な雑務がない、自分だけの業務ができる早朝に仕事をすることにしていた。


 大半の日は午前3時半ごろ起床。寝ている息子に小声であいさつして午前4時ごろに出勤していた。


 仕事が忙しいのは苦痛でもあるが、いろいろな気付きもあった。


 郡山の未明の空が想像以上に美しいことを知った。日が出るまでは、西の空にはオリオン座が見える。


 自宅前の公園は午前4時過ぎにもう散歩をしている人の姿が結構目立つ。まだ真っ暗なので、車のヘッドライトに人の姿が唐突に浮かんでくるとちょっと驚いてしまう。


 会社までの行程、信号機はすべて点滅。なので、日中は10分ほどかかると道のりを5分ほどで通れる。


 で、会社に着くと新聞受けを見るが、いま話題のA新聞だけ来ていない。会社の変調が配達にも影響しているのか、などと訝る。


 で、一仕事をして午前6時半から東向きの窓に向かってラジオ体操をする。


 ここで、この生活になって一番の気付きがあった。


 10月下旬から11月初旬にかけては、午前6時半ごろに日が昇りきっている。太陽に向かってラジオ体操をしていると、少し離れたやや南側の窓にもう一つ太陽がある。


 実は、南側の太陽は実際のもので、私が最初に太陽だと思って向かっていたのはビッグアイの南のガラス壁に反射した太陽の光。


 郡山では、11月初旬ごろの早朝だけ、2つの太陽を見ながらのラジオ体操が経験できるのである。


 11月14日、金曜日の夜の仕事を終えてようやく長く続いていた繁忙が一段落した。


 息子に嫌味を放たれることはなくなった。それに、2か月前に比べて、体重が随分落ちた。繁忙に反比例して飲酒量が落ちたことが要因だろう。


 繁忙もしばしば良し、という気分である。終わったからこそ言えることだけど…。
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