お久しぶりです。またもやだいぶさぼっていました。
「もう(日記)やめたの?」
「早く続きを書け。マジで1年経つんちゃうんけ」
と多方面からのご指摘を受けましたので、そろそろ書かないとね、とさすがに思いました。
やめたわけじゃないので、もう少しお付き合い下さい。
もう少しでマジで1年経ちます、ハイ。すんません。
なんか生活のペースが変わって、そんなに忙しいってわけでもないんだけどなんだか疲れちゃってねえ。って誰に言い訳してるのか。
ここで愚痴ってもしょうがない。
さて、アウシュビッツを見学した後は、お昼休憩もなにもなく、そのままバスでアウシュビッツ収容所から2km離れた
ビルケナウというところに行く。
第二のアウシュビッツと呼ばれるところで、アウシュビッツよりもさらに広い。
知らなかったんだけど、アウシュビッツとビルケナウと2つで1つみたいな感じなんだね。
で、このビルケナウこそがドラマ白い巨塔に出てきた舞台だった。
トップの写真。
ほら、財前先生が、案内のお姉さんに連れてこられた、あそこだよ。
線路が2本あって、「どっちの道を選んでも地獄だ」ってやつ。
実物を見て、おおーここだったのかーと感慨ひとしお。
しかし、さすがに不謹慎だと思ったので「白い巨塔ごっこ」はできなかった。
余談だけど、風の噂ではあそこを撮影のために借りるのって、ものすごく大変だったらしいよ。
実際、アウシュビッツを借り切って撮影したのって、あのドラマだけらしい。
世界的な観光地だし、歴史的意義も深いし、負の遺産だし、そういうところに色々なしがらみと人々の思いがあって、今までドラマや映画の撮影なんて許可されなかったらしい。
で、白い巨塔があそこで撮影したことに対しても、「日本のテレビが金に物を言わせて!」とか「歴史に敬意を払ってない」とかって批判も多くあるみたい。
まあ、実際のところどうだったかもわからないし、その批判も一理あると思うけど、でも私はあそこをドラマに登場させたのは悪いことばかりだとは思わない。
実際、場面としては「命の重さについて考えてください」っていう非常に重みのあるシーンだったし、
それに、あれを見て私みたいに実際に行ってみたいな、と思った人だってたくさんいたと思うから。
そして実際に行ってみたら、絶対何かを感じると思うから。
行ってみたら、命について、戦争について、考えないわけにいかないような場所だし、行って良かったと思うから。
さて、話を戻します。
ビルケナウ行きのシャトルバスの乗り場で、偶然にもはぐれたガイドのおばさんをキャッチ。
なので、ビルケナウではちゃんとガイド付きで見られた。良かった。
でも、思ったのは、やっぱり日本語ガイドさんがいてくれたらもっと良かったのになーってこと。
英語もガイドさんの発音はクリアーだし、だいたいわかるんだけど、でも聞いてるだけで疲れちゃうし、聞き取れないところとかキャッチアップしきれないところとかもあって、やっぱりちょっと消化不良なんだよね。
英語が堪能な人はいいかもしれないけど。
日本語で聞いてたら、もっと理解も深まって、もっと色々感じられたんじゃないかなーとつくづく思った。質問もできるしね。
ではビルケナウの写真をいくつか。

財前先生も登った展望台。てか、もともとは管理棟。ビルケナウの入り口にある。
ここの真ん中の展望台から線路を見下ろすと、トップの写真になります。

建物(収容所)はほとんどが壊されちゃってて残ってない。でも、跡だけ見てもどんだけたくさんの建物が建ってたのかがよくわかる。
すんごい数の人が連れてこられて押し込められていたのね。

残っている建物の一部。中の写真はまた今度。とても粗末なもので、映画とかに出てくる通りだった。
敷地の周囲は鉄線の柵が張り巡らされていて、高圧電流が流れていたらしい。
看守の人たちは、ユダヤ人に「お前たちがここから出て行く方法は一つしかない。それはあの(焼却炉の)煙になることだ。それが嫌なら、今すぐその柵に飛び込め」と言ってたらしい。
酷い。。。なんて理不尽な。どっちもやだよ、そりゃ。