なんとなく平穏

ありふれた日常の独り言をつづります

mission終了

2006-05-23 00:23:41 | 仕事
ここ数ヶ月抱えていたmissionがようやく終了@写真のテーマパークが近くにある異国の地にて。

submitしたのが1月中旬、採用が決まってからじゃ遅いと思って万が一に備えて語学の勉強を始めたのが2月の頭、採用通知が来たのが3月中旬。
そこから苦手の外国語と格闘し、ようやく先週末にpresentationが終了。長い道のりだった。

海外でのデビュー戦は、問題がなかったとは言わないけど、デビュー戦にしては上出来だと周りの方々には褒めて頂いた。
とにかく終わってほっとした。

missionの当日は朝から下痢と腹痛に襲われ、
過敏性腸炎?私、意外とナイーヴ、と思ったのだけど、
後から聞いたら前日に一緒に食事をした方の一人もおなかを壊していたらしいので、ただ単に食事のせいだったのかもしれない。
壇上にあがったら緊張のあまり覚えていたスクリプトもお空の彼方へふっとび、原稿を必死で読み上げた、という感じだった。
保護者の先生はいつもは結構厳しいことも言う人なのだけど、発表後はgood job!よくやった、デビューにしては完璧、120点、と手放しで褒めてくれて、その優しい心遣いに涙が出そうになった。
全然完璧じゃなかった、ってことぐらい、自分でもよくわかってるから。
でも私の努力(?)をねぎらってくれたんだと思う。それが本当に嬉しかった。

他の施設の日本の方々も(みんな私よりずーーーっと偉い人たち)、みなさん良かったよーと口々に暖かい言葉をかけてくれて、
知らない外国の方々も、あなたの発表よかったよ、質問にも良く答えていたと思うよ、とわざわざ声をかけてくれたりして(1つ目の質問に答える時、最初に、ちょっと考えさせて下さい、英語が上手く喋れないから、と言い訳したのでみんな同情してくれたんだと思う、そして私、すんごいコドモに見えたと思うから、なんかちっちゃい子が頑張ってたなーと思って不憫がられたのかも)、
みんな優しいなあ・・・とじーんと感動した。

すんごい疲れたし、しばらく外国語なんて聞きたくも喋りたくもない、おなかいっぱい!!という気分だけど、でもいい経験だったし、色んな意味で勉強になった。
行って良かったなと思う。
外国人があんなに優しいとも知らなかった。
だって、逆の立場だったら、私、わざわざ知らない人に頑張ってたね、なんて声かけてあげられるか?と思ったら、無理じゃないかと思うもの。

心残りは、片道10時間もかけて地球の反対側まで行ったのに、スケジュールがタイトであまり時間がなく、ゆっくり観光できなかったこと。
もったいないーーーー。3泊5日なんて!!
でも、短い自由時間の中で、現地に留学中の先輩に連絡をとってドライブに連れて行ってもらっていっぱいおしゃべりできたりして、それはとても楽しかった。
今まで彼の国にはほとんど興味がなくて、15ヵ国以上旅行してるのにあんなメジャーな国に行ったことがなかったし、今回のことがなければ行かなかったかもしれないとも思うんだけど、行ってみたら悪くなかったな。
先輩が留学してる間にならもう一度遊びに行ってみたい、と思った。

ま、ひとことで感想をまとめるなら、
あーーーーーーーーーー疲れたーーーーーーーーーーーー!!!
というところ。

そして通常業務に復帰した今日(月曜)は、昼食も取る暇もなく23時まで仕事ですよ。あほか。死ぬ。昨日帰国したばかりとは思えない。
今日はホントに忙しくて、最後はみんなテンションおかしくなってた。
ああ疲れた。

6日目・その2 -ビルケナウ-

2006-05-07 23:27:13 | 中欧旅行記2005
お久しぶりです。またもやだいぶさぼっていました。
「もう(日記)やめたの?」
「早く続きを書け。マジで1年経つんちゃうんけ」
と多方面からのご指摘を受けましたので、そろそろ書かないとね、とさすがに思いました。
やめたわけじゃないので、もう少しお付き合い下さい。
もう少しでマジで1年経ちます、ハイ。すんません。

なんか生活のペースが変わって、そんなに忙しいってわけでもないんだけどなんだか疲れちゃってねえ。って誰に言い訳してるのか。
ここで愚痴ってもしょうがない。

さて、アウシュビッツを見学した後は、お昼休憩もなにもなく、そのままバスでアウシュビッツ収容所から2km離れたビルケナウというところに行く。
第二のアウシュビッツと呼ばれるところで、アウシュビッツよりもさらに広い。
知らなかったんだけど、アウシュビッツとビルケナウと2つで1つみたいな感じなんだね。
で、このビルケナウこそがドラマ白い巨塔に出てきた舞台だった。
トップの写真。
ほら、財前先生が、案内のお姉さんに連れてこられた、あそこだよ。
線路が2本あって、「どっちの道を選んでも地獄だ」ってやつ。
実物を見て、おおーここだったのかーと感慨ひとしお。
しかし、さすがに不謹慎だと思ったので「白い巨塔ごっこ」はできなかった。

余談だけど、風の噂ではあそこを撮影のために借りるのって、ものすごく大変だったらしいよ。
実際、アウシュビッツを借り切って撮影したのって、あのドラマだけらしい。
世界的な観光地だし、歴史的意義も深いし、負の遺産だし、そういうところに色々なしがらみと人々の思いがあって、今までドラマや映画の撮影なんて許可されなかったらしい。
で、白い巨塔があそこで撮影したことに対しても、「日本のテレビが金に物を言わせて!」とか「歴史に敬意を払ってない」とかって批判も多くあるみたい。
まあ、実際のところどうだったかもわからないし、その批判も一理あると思うけど、でも私はあそこをドラマに登場させたのは悪いことばかりだとは思わない。
実際、場面としては「命の重さについて考えてください」っていう非常に重みのあるシーンだったし、
それに、あれを見て私みたいに実際に行ってみたいな、と思った人だってたくさんいたと思うから。
そして実際に行ってみたら、絶対何かを感じると思うから。
行ってみたら、命について、戦争について、考えないわけにいかないような場所だし、行って良かったと思うから。

さて、話を戻します。
ビルケナウ行きのシャトルバスの乗り場で、偶然にもはぐれたガイドのおばさんをキャッチ。
なので、ビルケナウではちゃんとガイド付きで見られた。良かった。
でも、思ったのは、やっぱり日本語ガイドさんがいてくれたらもっと良かったのになーってこと。
英語もガイドさんの発音はクリアーだし、だいたいわかるんだけど、でも聞いてるだけで疲れちゃうし、聞き取れないところとかキャッチアップしきれないところとかもあって、やっぱりちょっと消化不良なんだよね。
英語が堪能な人はいいかもしれないけど。
日本語で聞いてたら、もっと理解も深まって、もっと色々感じられたんじゃないかなーとつくづく思った。質問もできるしね。

ではビルケナウの写真をいくつか。

財前先生も登った展望台。てか、もともとは管理棟。ビルケナウの入り口にある。
ここの真ん中の展望台から線路を見下ろすと、トップの写真になります。



建物(収容所)はほとんどが壊されちゃってて残ってない。でも、跡だけ見てもどんだけたくさんの建物が建ってたのかがよくわかる。
すんごい数の人が連れてこられて押し込められていたのね。



残っている建物の一部。中の写真はまた今度。とても粗末なもので、映画とかに出てくる通りだった。
敷地の周囲は鉄線の柵が張り巡らされていて、高圧電流が流れていたらしい。
看守の人たちは、ユダヤ人に「お前たちがここから出て行く方法は一つしかない。それはあの(焼却炉の)煙になることだ。それが嫌なら、今すぐその柵に飛び込め」と言ってたらしい。
酷い。。。なんて理不尽な。どっちもやだよ、そりゃ。