私は野菜が好きである。
と言いながら、お肉もお魚も好きで、基本的に嫌いな食べ物がない。
小さい頃から唯一苦手だった鮭の皮と千切りキャベツも
新鮮な鮭を焼き、焼きたてを食べれば美味しいし、
キャベツも新鮮なものを切れば美味しい。
大人になって自分で料理をするようになってから、意外なほど簡単に克服した。
野菜が好きなのは、小さい頃からの食生活が影響していると思う。
もう父は亡くなってしまったが、
両親ともに野菜が好きである。
特に母は食卓に野菜がないとソワソワする。
私も、聞かれてもいないのに「もし、人生で野菜か肉だけしか食べられないとしたら…
焼肉は捨てがたいが、やっぱり野菜!」と、時々思う。
そして、私も親になった。
そもそも自分が食べることが好きなのと、素材の味が好きなので
離乳食作りは手間がかかったけれど、好きだった。
茹でた野菜をつぶしても子供の食がすすまない時は、
「たしかに、茹でると野菜が水っぽくなる。自分だったら…蒸した方が美味しい」
作ってみたら、野菜の甘味が出て、味も生きている。
子供は0歳から、つるむらさきも、モロヘイヤも、よく食べ、
1歳では春菊の胡麻和えを好んだ。しぶい。
そして、昨夜は「野菜スープ作ってー」とリクエスト。
ちょうどカボチャとニンジンと玉ねぎと牛乳でポタージュを作っていたので、すぐ出すと
スイスイ飲んで、元気よく「おかわり!」
一緒に笑顔になる。
つねづね、個人的に思っているのだが、
嫌いな食べ物が多い人は、人や周りに対しての好き嫌いも多いような気がする。
こだわりがあると言えば、そうなのだろうが、
1度嫌いと思ってしまうと、見方や考え方が一方的になってしまうのではないだろうか。
我が家では、見た目でイヤ!となっても「1回食べてみる」がルールである。
すると、「あれ?おいしい!」ということも多い。
1度や2度接しただけでは、意外とその良さはわからないのである。
まあ、そういう私も、蜂の子は無理である…。ごめんなさい。