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珈琲とギターの日々

横浜馬車道でカフェのマスターをやってた男の日記

「ジョン・レノン 120の言葉」

2006-03-14 22:51:40 | 
本の紹介。
所謂、有名人の台詞をチョイスしたお言葉本。

ジョン・レノン 120の言葉

ジョンレノンはボーカリストとしてもギタリストとしても
僕の一番好みであることは間違いない。

ただ、一般的なジョンのイメージである「愛と平和の人」
ということについては、正直、僕にとってはどうでも良い。

とにかく、この人は「チョット皮肉屋」で
「自分の気持ちに素直な人間」であることが何よりも魅力的なのだ。
ある意味、何かセルジュ・ゲンズブールと同じような匂いを感じるし。

不安定で、やんちゃで、時に鋭く、冷静な彼の姿は
「一人の男」として、あまりに魅力的すぎる。

I'm a Loser
I'm God Almighty
~自分は負け犬かもしれないと思う僕がいる。
 いっぽうで、自分を全能の神だと信じる僕がいる。
~john lennon

domingo~music for sunday lovers

2006-02-18 13:00:50 | 
水曜のポル語教室の時にディモンシュでゲットした一冊。

マスター曰く、できたてホヤホヤで、
本屋さんでは未だ出ていなくて、湯気が出てますよ、
とのこと(笑)

前にこのブログでも書いたけど、
ガル・コスタ&カエターノ・ヴェローゾの
「domingo」は「無人島に持っていきたい一枚」なので
それがフューチャーされている本というだけでも、
僕には「買いの一冊」だったわけです。

この本は「relax for GIRLS」に連載されていた
「日曜日の音楽」を追記編集した一冊で
カエターノはもちろん、マルコス・ヴァーリ、ナラ・レオン、
ジョアン・ジルベルトetcと、(僕的には)一番ブラジル音楽が
輝いていた時期のアーティストとディスクを詰め込んでて、
リファレンスにもってこいの一冊なわけです。

そんなこんなで、気怠い休日に、
"domingo"をかけながらこのブログを書いていますが、
この音楽に似合う「低血圧気味な女の子」が隣に居ないことが、
ちょっと悲しいわけです(笑)

ガキの頃の愛読書「銀河鉄道の夜」

2006-01-31 23:44:56 | 
僕は基本的にあまり本を読まない子供でした。
ま、今はそれが普通なのかもしれませんけど。

書は好きですが、小説とかを読むのは非常に疲れるんです。
それは今も同じで、ついついエッセイとか、
短編的な物ばかり読んでしまうわけです。

そんな僕が、何故か小学校時代に繰り返し読んだ本。
銀河鉄道の夜

宇宙空間の中を走る汽車の行き先も分からない不安感。
同じ汽車に乗る透明な人たち。
友人の死という現実と幻想が広がる宇宙。

異常なまでに「空虚感」と「幻想世界」を描ききっていて、
その部分に惹かれてしまったわけです、小学生の僕も。

今思うと、ここまでの「感覚の凄い」作品を描ける宮沢賢治は
ドラッグでもやっていたんじゃないかと疑ってしまうんですが(笑)、
そうではなくて、ストイックに仏教と農業に献身していたから
このような作風が生まれたようですね。

確かに、今読み返すと宗教的な感じもしなくはないですが、
描き方はやっぱり芸術的。

寺院や教会の建築、キリストやブッダが描かれた名画など、
「宗教が美」に結びついた古典はたくさんありますが、
この「銀河鉄道の夜」はその「宗教と美」が
結びついた最後の作品かもしれません。


~「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
 ジョバンニは云いました。
 「僕わからない。」
 カムパネルラはぼんやり云いました。~

カヒミさんと行く鎌倉小旅行

2005-12-19 22:26:15 | 
・・・・
もちろん、一緒に旅行したわけじゃないですよ

「日経01EZ」という雑誌の
「一緒に旅するデジカメ」という特集の中に
カヒミさんの撮った鎌倉が取り上げられています。
(見開き2ページ)

鎌倉もカヒミさんも好きなので、僕にとっては好物×2な感じです
(マーキーも鎌倉のカヒミさんでしたね、奇遇???)

それにしてもカヒミさんの写す鎌倉の風景は
とても「光」が印象的。
柔らかい光や、鮮やかな光が、写真を印象的にしています

僕が写真を撮るときは、
ついつい「構図至上主義」になってしまうので、
このカヒミさんの写真を見て、チト反省
勉強になりますね

生協の白石さん

2005-10-27 12:41:22 | 
(...会社の昼休みに一気に書いちゃいました)

「貴方の最終学歴はなんでしょう?」

地味ぃーな大学を出た人間からすると
チョット気持ちが痛い言葉ですね。

なんせ僕がその大学に入ったのは
高専(高校+短大みたいな5年制工学系学校)から
「推薦」で「国立大学3年次に編入」できる
という単純な理由。

そんな感じなので、母校に対する思い入れなんて
殆どありません。正直

でも、そんな地味ぃーな大学にも
ようやく有名人が生まれました。

それは先生でもなく、卒業生でもなく、
「大学生協」の白石さんという謎の職員さんです。。

学生の要望や商品の感想を生協に伝える投書「一言カード」に
時々寄せられる、場違いな投書にも誠実に回答しています。

たとえば。。。


★(生協への質問・意見、要望をお書きください)
 中間テストがやばかったので、単位があぶないです、、、。
 生協で単位を売ってください!!
(17年7月12日/所属 M/お名前 うめつ)

☆(生協からのお答え)
 中間テスト、お疲れさまです。当店へのリクエストの多い順
 TOP3として何故か 1文具 2菓子 3単位 と、
 存外にも単位が健闘しているのですが、
 当生協ではというより他の生協でも、単位の販売は致しかねます。
 次のテストで挽回して下さい!
(05年7月12日/担当 白石)


なんとも誠実な回答で、素敵じゃないですか
人生相談でも立派に食べていけそうな白石さんが
大学生協で働いているのは、正直勿体無くもあり、
逆にそれがかえって楽しくもあります。

そんな白石さん。ネットで大旋風。
「白石さんのファン」的なブログも出来ました。

で、白石さん旋風はとどまる事を知らず、
ニュースサイトやテレビのワイドショーにも取り上げられ、
とうとう書籍化されるらしいです。

おおっ、卒業生としては買いますわよ

細野晴臣 "THE ENDLESS TALKING"

2005-10-23 15:06:11 | 
最近の愛読書。
細野晴臣さんの半生をインタビュー形式で綴った
細野晴臣インタビュー "THE ENDLESS TALKING"」。

もとは13年前に出た本なのだけど、
今年9月に文庫化されて再リリース。

昔の本なので、最近の活動(スケッチショウとか)は書かれてませんが、
エイプリルフール、はっぴいえんど、
キャラメルママ、ティンパンアレー
そしてYMO、、、
と多岐に渡る細野さんの活動の歴史が綴られています。

日本語ロックの創始者、
世界のテクノサウンドのカリスマ、
エキゾチックサウンドの魔術師、
はたまた、松田聖子、中森明菜、イモ金トリオらに曲を提供した
80年代歌謡曲界のヒットメーカー。。。

最近では映画「ロスト・イン・トランスレーション」に
はっぴいえんどの「風をあつめて」が使われて、
30年以上前の細野さんのヴォーカルが世界中の映画館で響き渡ったり、
今年上映された(まだ上映してる所もあるかな?)
「メゾン・ド・ヒミコ」では音楽を担当し、
まだまだ現役の凄い人。

この本のボリュームも凄いけど、
これでもホソノワールドの「ほんの一部」なんでしょうね。

ちなみに最近の通勤のお供は細野さんのソロ2nd
TROPICAL DANDY
トロピカルを発見したての細野さんの
「子供のようなやんちゃさ」が心地良い名作です。

ゆるくたのしむ一冊 ~ 「はなのWalkie-Talkie」

2005-09-30 22:29:52 | 
夏の京都大阪旅行のお供にした一冊。

「はなのWalkie-Talkie」

モデルのはなさんのエッセイなんですが、
ゆる~くもあり、アクティブな彼女の姿が垣間見れます。

ベネズエラ、上海、スペイン、鹿児島、広島、、、、
色々な土地で色々な事を教えてくれます。
でも押しつけがましくもなく、あくまで、彼女のペースで描かれています。

旅行中に、電車やバスに揺られているときに
読むと心地良いです
もしくは通勤中に、気持ちだけでも何処かに行きたいとき
そんな場合でも、この本は救済してくれると思います

天才はかく語りき~「赤塚不二夫のお言葉」

2005-09-27 22:38:50 | 
世の中に「天才」という人間は稀にいる。
その「天才」の中でも
適度に狂気じみて、色気を持つひとに僕は惹かれてしまう。

その一人、赤塚不二夫先生。

漫画家の大御所だと世間的には
手塚治虫、石森章太郎、藤子不二雄・・・・となるが、
僕には赤塚不二夫が一番である。

連載中の天才バカボンで
「足でバカボンを描いた」
「真っ白なページを載せた」
「実物大漫画を描いた」
等数々の実験を行った彼は
まさに狂気の天才というに相応しい。

まだ九州にいた芸人「タモリ」を発掘し、
東京に呼んだのもこの赤塚先生。
先生が居なければ、きっと「いいとも」は
生まれなかったかもしれない。。。。

また酒癖と女癖の悪さでは、日本屈指
それでも愛される人柄というのも素晴らしい。

そして、そんな先生の名言集がこの本。
内容もまさにクレイジー。

「ウンウンうなって生み出したマンガより、
 ヒラメキでさっと仕上げたマンガの方が
 出来がいいのが、僕のギャグマンガだ。」

ちなみに先生が意図したのかどうか知らないが、
「バカボン」という言葉は
サンスクリット語(古代インド語)に当てると
「婆伽梵」または「薄伽梵」と書き、
意味は「煩悩を超越した徳のある人」となり、
ポルトガル語に当てると
「vagabundo」で「放浪者」という意味になるという、
かなり深ーーーい、お言葉

とにかく、なんか狂っててサイコーです。
バカ塚先生

そういえばサイン会行くなんて珍しいかも

2005-09-19 16:14:23 | 
昨日、渋谷のタワレコに
菊地成孔さんのサイン会に行って来ました。

別に狙ってた訳じゃなくて、前にたまたま行った渋谷のタワレコで、
偶然に「サイン会参加券」を配布していたのにぶち当たったので。
ま、これも運命でしょうかねぇ。。。

菊地さんのことは過去にブログに書いているので
ここでは省略しますけど、今回は
CDは株券ではない
の発売を記念してのサイン会でしたので、
簡単にこの本についてご紹介。

この本は、凄くシンプルで、
「今売れ線のCDシングルが何枚売れるか?」を
菊地さんが予想するという、ただそれだけの本です。

ただコレがかなり面白い
J-POPのアイドル(モー娘。とか)、大御所(長渕とか)、良く知らない人達を、
全く差別付けないで、真面目に解析したり、時に子供のように茶化したり

・・・とりあえず本屋さんで見つけたら、
立ち読みしてみてください。
結構笑えると思います。

さて、サイン会ですが、本当に普通に執り行われました。
渋谷タワレコ7Fでの実施とあって、人が列ぶにはチョット
辛かったのも事実
また、菊地さんは15分遅刻。

まぁ、それを告げる店員さんのアナウンスは
チョット笑えたので許しますけど。
だって、
「今しばらく店内で立ち読みなどしてお待ちください」
ですもん。
「立ち読みの正当化!」(なんて画期的!)

ま、それはさておき、菊地さん登場。
一時期、彼が帯びていた殺気みたいな物が確実に無くなっていました。
かなり穏やかになった印象です。

やっぱりネットで日記止めたのが良かったのかなぁ。
あんな「ド素人達と真剣勝負」をまき散らしてちゃ、
精神的にも良くないもの。

で、僕はと言えば、普通にサイン貰ってきました。
「僕はカヒミさんのサイトをどうのこうの」とか、
なんとか言った方がいいのかなぁとか
しばらく悩んだけど、やっぱ止めときました。

そんな僕に、菊地さんはサインの後、
愛用の「ミュグレー」の香水を本にかけてくれました
(・・・ま、全員にですけどね

帰りはカバンの中がミュグレーの香り
。。。うーん、香水臭い女と付き合った気分だわ


で、サイン会行く前に「サヨナラCOLOR」を観て、
今朝は「サマータイムマシーンブルース」を観てきたので、
そのレビューは次回書きます。
もう最近、おすぎ並みに映画観てるわね、私。

美意識と数字 ~「世にも美しい数学入門」

2005-09-03 13:03:47 | 
この前の旅行でお供にしていった本のご紹介。
「世にも美しい数学入門」

数学者でエッセイスト、お茶の水女子大教授の
藤原正彦さんと
「博士の愛した数式」等数々の作品を発表している作家、
小川洋子さん
二人の対談形式で、
「数学の魅力」を語っています。

本書を読めば、学生時代数学が苦手だった方も、
目からウロコが落ちるはず。

とにかく「数学の美しさ」に焦点を当てた作品。

例えば、
「全ての三角形の内角の和は180度になる」
事は「永遠に侵されない真理」であったり、
「友愛数」の美しさであったり。

※友愛数:
 たとえば、220と284の組み合わせ。
 220の自分を除いた約数(1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,110)
 を全て足すと284になり、
 284の自分を除いた約数(1,2,4,71,142)
 を全て足すと220になるという
 まさに「運命的な数値のペア」のこと

そんな感じで、いろいろな数字のマジックや、
歴代の数学者のエピソードが読みやすく描かれています。

芸術視点で数学を描いているので、
芸術好きで数学嫌いな方には是非見て貰いたい一冊です。

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