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珈琲とギターの日々

横浜馬車道でカフェのマスターをやってた男の日記

「心を商品化する社会」から「世界に一つだけの花」

2007-06-26 23:13:09 | 
小沢君の最近の著書も気になる中、
近辺資料ということで、実母である小沢牧子さんの
著書を読んでみました。

小沢牧子・中島浩籌「心を商品化する社会

立脚点は「社会臨床雑誌」での小沢君の寄稿と一緒で、

< 政府、大企業によって「都合の良い、文句の言わない人間」を
  育む為に使われる「カウンセリング」。
  そして、その危険性 >

を説いています。

個人的になかなか面白かったのはSMAP(というか槙原敬之?)の
「世界に一つだけの花」の歌詞について言及している部分。

(以下、本文より引用)

 「いいメロディーだし、子どもたちはSMAPの歌だからっていう意味で
  よろこんで歌うけど、現実とのギャップがあまりにも大きい歌詞に、
  虚しくなってくるんですよ。」
 と、ある中学の音楽教師が言っていた。

 この歌に欠けているものは、人の横のつながりや共同性の発想と感覚だ。
 「僕ら人間はどうしてこうも比べたがる、一番になりたがる?」は
 そのとおりなのだが、それでは
 「みんなそんなに違わないよ、だから一緒に」となるのかと思うと、
 そうはならない。
 「頑張って咲いた花はどれもきれい」と、
 個別の自助努力や自己決定、自己責任の空気がただよう。

 そんなふうにこの曲は、自由に見えながら
 じつは競争と冷酷な切り捨てを強いる、市場万能主義社会の
 風潮とつながっているように感じられる。

 歌は世につれ、と言われるとおりなのだ。~


うおおおーー。なるほど。

散々世の中にこの曲が溢れ、この曲を聴かない日はない
と言うほどだった数年前。
僕がこの歌に対して「理由は分からないけど、何か嫌な感じ」がしたのは、
きっと、このせいかもしれない。
。。。
なんかモヤモヤがハッキリしてスッキリしました

小さなお店の経営哲学「ビーンズ!」

2007-06-25 23:17:29 | 
前々から気になっていた
「ビーンズ!」がたまたま書店にあったので、ゲットしました。

アメリカはシアトルと言えば、
スタバ、タリーズと大手エスプレッソチェーンが生まれた
所謂、本場であり、コーヒービジネスの激戦区。

そんな中、シアトルに実在する一軒のカフェ「エル・プレッソ」(仮名)
店舗規模は小さいものの、
「シアトル一美味しいお店」として、
数多くの常連さんと、スタッフに囲まれたお店。

では何故、そんなお店が人々に愛されるのか?
それは4つのPと「志」が有るからだと言います。

[1] Passion(情熱)
 ~珈琲への情熱、人々に喜びを与える情熱
[2] People(人)
 ~情熱が人を呼んで、良いスタッフとお客様が集まってくる
[3] Personal(商売を超えた温もり)
 ~ただ商品を売るだけでなく、お互いへの愛着を深める
[4] Product(商品)
 ~肝心の珈琲が不味ければ、お話にならない
[5] 志
 ~何事にもプランや目標が無ければならない

なかなか読んでいて納得出来る面も多いですし、
何にせよ、この本に書かれていることは、
ボクの目指す方向性にも近いんです

オーナーであるジャックの哲学。
彼の言葉に思わず共感。

(本文より引用)
~仕事で成功したら、途方もなく成功したら、
 もっとたくさんの人たちとそれを分かり合いたいと
 考えるものじゃないかな。
 それは別に難しいことじゃないように思える。
 それに当然、さして苦労せずに収入を増やせるだろう、
 という期待もある。だから経営者は、店を広げたり、
 店の数を増やしたりして、規模を拡大しようとするんだ。~

~でも僕は自分で汗水流していたい。
 毎日の仕事にじかに関わるのが大好きなんだ。
 それをやめることはできない。~


なかなか簡単に言える言葉じゃないと思います。ホント。
この本にはこんないい話が詰まっています

でも、この本、ビジネス書なんですよね。。。
「貴方のお店もこうしたら良いじゃないですか?」
「ジャックのお店に近づける為のチェックポイント」
みたいなのが巻末にあるのが、
経営カウンセリングみたいで、非常に冷めます

別に「問いかけ」なんていらんやろ。。。
読者は物語の中で十分方向性を考えることが出来るでしょ。。。
・・・ということで、チョット中途半端に思える一冊。
うーむ、なんだかなぁ。。。

「うさぎ!」

2007-06-13 22:36:41 | 
今日は上司連中の二連続引き留め作戦に
・あしらい:80%
・本音:20%
で付き合いながら、話を聞いていると
「この人達は何か大きな物にすっかり
 毒されているんじゃ無かろうか?」
なんて思ってしまう今日この頃の僕、ぎーにょです。

「もう少し、よく考えて」と言われても
こっちは既に結論は出ている話なので、
「僕の為ではなく、その人達の気持ちの整理として
 必要な時間かしら?」
なーんて思いながら「やれやれ」と付き合う
今日この頃の僕、ぎーにょです。

さて、そんな僕に今日は嬉しいものが届きました。
書店で注文していた「子どもと昔話」が届いたというので、
早速、ゲット。
・・・・ううっ、25号から最新の31号までまとめて買ったので、
少し財布に響きます。。。

とはいえ、小沢健二君の連載「うさぎ!」が読めるのは
値段以上の喜びなので、やっぱり嬉しいです

で、家に帰るとポストに「社会臨床雑誌」が届いており、
かなりの驚き。いやー、嬉しいです

夕食もそこそこにビールを飲みながら
「うさぎ!」を一気に読んでしまいました。
いやー、素晴らしい。
「社会臨床雑誌」で書かれている内容よりは若干薄味ですが、
考えさせられることが多く
「絵本の国」日本に住む人間として、
「どうにかせねば」と思ってしまうことばかり

あと、この物語の中に「珈琲と本・あひる社」という
主人公達のたまり場が出てくるのですが、
こういうお店、良いですね

「マスメディア」や「作られた流行」とは無縁の世界。

物語に出てくる「灰色」の議論もそうですが、
僕は色々な人間の音楽やアートとかの文化も広げたいな。

・・・
どうやら「やるべき事」が更に明確になってきた気がする。
2007年は忙しいわ

※うさぎ!第一話はこのサイトで読めます
http://www.ecologyofeverydaylife.org/

小さなお店の作り方

2007-06-12 22:46:17 | 
僕の愛読雑誌「cafe sweets
今回は「小さな店の開業事例30」ということで、
先日紹介した「気流舎」とか、
10坪以下のカフェやベーカリーを紹介しています。

19店分の平面図がドバーっと描かれているのですが、
狭いながらも皆さん工夫されていますね
中には月商200万を売り上げるお店もあったりして
工夫次第でどうにでもなるんだなぁと感心させられました

でも、これは良い勉強材料になるなぁ。。。
うーん、僕のお店は15坪ぐらい欲しいかなぁ。。。

復活。dimance free paper

2007-05-12 21:50:40 | 
カフェ・ディモンシュのフリーペーパー
めでたく復活しました

昔のディモンシュの名物フリーペーパー。
コレが欲しくて今日は鎌倉までぶらり。
内容も昔同様に濃いですよ。しかもタダだし
しかも、紙質は昔のよりも良くなってます

ライターはこの6名。
イラストレータの原田治さん
インテリアデザイナーの中原慎一郎さん
フローリストの岩崎有加さん
Pookaなどで連載されている吉本宏さん
某出版社の編集者・岡本仁さん
そしてディモンシュマスターの堀内隆志さん
・・メンツを見るだけでも、なかなか濃そうでしょ

個人的には岡本仁さんの、ビオ・ワインの勧めが嬉しかったですね。
(ビオ・ワイン=有機栽培の葡萄で作られたワインのこと)
ワインは奥が深く、僕も分からない部分が多いけど、
それなりに知識が欲しい分野であったので、
ナイスタイミングです

ついでに、ディモンシュの堀内マスターも
ブラジルどっぷりからフランス回帰モードらしいので、
フランス好きの僕としてはそれもナイスです

・・・話が脱線しましたが、
このフリーペーパー、今週月曜から配布が始まっていますが、
どのぐらい余ってるのか不明なので、欲しい方は
お早めにどうぞ。
ディモンシュの珈琲もしくはオムライスのお供に如何ですか?

エスプリの教科書「ユダヤ・ジョーク集」

2007-04-24 23:12:09 | 
出来れば人生笑って過ごしたい。
だが、理解出来ない「笑い」に出会ったときは、悔しい。

別に、生理的に分からない「笑い」は理解出来なくていい。
だけど、自分の「知識の無さ」や「解釈の悪さ」で
理解出来ない「笑い」が出てくると本当に悔しい。

さて、そこでこんな本。
ユダヤ・ジョーク集

数百年前、世界の多くの一般人は文字が読めなかった。
(もちろん、日本人もね)
だが、そんななかユダヤ人は教育水準が高く、
殆どの一般人が文字を読めたそうだ。
また、20世紀最大の科学者、アインシュタインもユダヤ人だ。
そんな歴史的なことからも、ユダヤ人の知的レベルの高さは
世界トップレベルであることは間違いない。

そして、その「賢い」ユダヤ人は
何より「ジョーク」を大事にしていたそうだ。
知的レベルを評価する材料に「ジョーク」を尺度としていたようだ。

・・・・いやー、なんて素晴らしいんでしょう
ジョークは「暗記力」と「計算力」だけでは、決して生み出せないもので、
「情報を応用する力」と「聞く側を魅了する力」が試されます。

シャレの効かないお偉い人、くだらないジョークで自己満足する人よりも、
スマートに人を笑わせる人の方が、
僕は断然、魅力的に感じますもん

さて、そのジョークが多く集められた本書。
もちろん入門書的に、ジョークの背景も描いているので、
とにかく勉強になります。

ちょっとブラックで、エスプリが効いて、
コドモには分からない笑い、ユダヤ・ジョーク。
ヘタな文学作品よりもレベルは高いです。間違いなく

より濃くなりました「珈琲どりーむ2」

2007-04-09 22:30:11 | 
以前、「珈琲どりーむ」というマンガを紹介しましたが、
いつの間にか第2巻が出ました。

珈琲どりーむ2

驚いたのは2巻になって内容がより濃くなっていたこと。
ペーパードリップの基本、
コーヒープレスでの淹れ方、
ベトナムコーヒーの淹れ方、
お酒を入れた珈琲、
珈琲豆の焙煎、、、、

内容が濃くなって読み応えもあります
これは一巻よりもいいね。
でも、一巻を見ていない珈琲好きな方は
是非、最初から見て欲しい所。

主人公を巡る気になる三角関係も出てきたりして、
いやはや、この先、どうなることやら

細野晴臣「対談の本」

2007-03-31 20:56:27 | 
僕の敬愛する細野さんの本がまた出ました。
細野晴臣「対談の本」

ムッシュかまやつさん、大瀧詠一さん、
ジム・ジャームッシュ、忌野清志郎さん・・・
多種多様なお相手と共に細野さんが対談している一冊です。

個人的には特にムッシュとの対談と大瀧さんとの対談から
「旧知の仲」という空気感が、活字といえども伝わってくるのが
読んでいて気持ちいいです

日本人のロックの生き字引とも言える方々ですから、
言うことも一癖も二癖もあり、味わい深いんですよ

ついでに大瀧さんとのオヤジトークの後、
(swing slowの頃の相棒)コシミハルさんとも
対談をしているのですが、
細野さんがコシさんにコテンパンにされているのも、
また楽しかったりして

病床から復活したばかりの清志郎さんとの対談も
熱いモノがあったり、

なかなか楽しい一冊ですね。オマケのCDも良い雰囲気ですし、
最近のオススメです

BRUTUS「おいしいコーヒーの教科書」

2007-03-05 22:23:36 | 
BRUTUSの最新号を本屋で発見。
うわ、オレの弱い特集だわ
「おいしいコーヒーの教科書」だなんて

中には珈琲のお店が沢山。
おいしい珈琲の飲める店もだし、
おいしい珈琲豆が買える店もだし。

最近、いろんなお店で豆を買って
比べている僕にとってはちょうどビンゴ!

今の所の僕のフェバリットは
ディモンシュで扱っている、北海道の斎藤珈琲の焙煎豆
そして、京都に行く度に飲んで買っている六曜社地下店の焙煎豆。

どちらも丁寧ないい仕事している珈琲豆なんです

この本に紹介しているお店で、それに迫れるフェイバリットが
発見出来ると嬉しいですね

あ、あと本当に美味いエスプレッソが飲みたいのよ、最近

cafe sweets

2007-02-09 23:18:17 | 
珈琲やカフェネタの時には欠かさず買っている
CAFE SWEETS

今月の特集は
「田舎でカフェを開きました」
ということで、郊外にあるカフェが数多く紹介されてました。

一般的にカフェといえば、都会のオアシスとしての役割が普通ですが、
田舎にあるカフェは、その周囲の「のどかな空気」を生かした、
お店自体が「観光地」になるような印象です

カフェの開き方として、これも一つの「解」なんですよねー。
みていて微笑ましくなりました

個人的にふと思ったのですが、
「本当の観光地」や「温泉街」なんかに
「本物の珈琲」を飲ませてくれる場所があると
嬉しいんですが、なかなかそれは無いですねぇ

・・・
あと、特集以外で、パラパラーと本をめくると、
僕の地元のお店が!
なんと、僕が通ってた中学校の近くの自家焙煎屋さんが載ってました。
coffee work shop ネルソン

中高生の時によくココで珈琲豆買ってドリップしていたのを
思い出します
・・・いつの間にか店舗増えてますね。すごいなぁ

そんな発見だらけのCAFE SWEETSでした

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