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珈琲とギターの日々

横浜馬車道でカフェのマスターをやってた男の日記

自宅でリマスタリングしてみた

2012-02-25 22:53:26 | 音楽
寒くて雨も降ってて、やる気出ず、
ダラダラ過ごす。
とはいえ、何かしようかと、思い立ったのが、
「自宅リマスタリング」。

今のCDと比べて、80年代から90年代のCDは
音圧も低くて、眠い音が多いので、
最近はリマスターCDも沢山出ております。
特にビートルズのモノラルリマスターは本当に良かった。
派手じゃなく、しっかり良くなっていたから。

でも、著作権云々でリマスター出せなかったり、
アーティストさんのポリシーによって、リマスター出なかったり、
そういうCDも多いので、今回は自宅でリマスタリングしてみる。

今回の課題CDは
小沢健二「犬は吠えるがキャラバンは進む」。


まだ、王子様全開ではなくインテリ兄ちゃんの言葉攻めの頃である。
きっと、あのオザケン様の性格からして
リマスターしないんだろうなぁ。。

ああ、この頃は良かったなぁ。。。なんて思いながら、再聴すると、

「ベースがキツすぎる。。。ギターや鍵盤が良く聴こえない」

ということで、使用ソフトはwindowsのフリーソフト
「Sound Engine」
で音質と音圧を調整。

普段はMac使いなんだけど、このソフト使いやすいので、
Bootcampでwindowsからこのアプリを愛用してます。

音楽をwavファイルにして、sound engineに取込んで、
音を聴きながらイコライザでベースの低域をチョコチョコ調整。
あんまり弄るのも却って良く無いかなと思い、
イコライザーを掛けたあとに、音圧を上げて完成。

ステレオで元盤と聴き比べると、、、、
おお、ボーカルやギターが良く聴こえる。
ベースで隠されてた音が、明瞭になって分離が良くなった。

理屈的にいえば、荒いデジタル信号を元に
イコライザーでデータを弄ったり、音圧を変えているので、
情報量が減っているはずで、音の要素的には
悪くなっているんだけどね。

とはいえ、「今発売されているようなCD」の音の感触には
十分近づけたんで、個人的には満足。

引き続き、フリッパーズギターの「ヘッド博士の世界塔」も
弄りました。
これはサンプリングの版権からリマスター販売不可のシロモノですね。
エキサイターを掛けて、音圧上げたら結構カッコ良くなった。


まぁ、「個人的な好みの世界」の話ですし、
素人が遊びでやるリマスタリングなんて、
プロが使う機材や時間やテクニックを考えたら、
全く持って足下にも及ばない話ですが、
結構、これはこれで楽しいですよ、ホント。

ざぶとん亭 風流企画「細野晴臣&春風亭昇太」

2012-02-17 23:03:59 | 音楽
ちょっと時間が経ってしまったけど、
13日の月曜日に


ざぶとん亭 風流企画
落語と音楽風流tokyo堂 #1
「細野晴臣&春風亭昇太」

に行って参りました。
平日とはいえ、この組み合わせが見れる事も滅多に無いので。
(最初で最後かも)

まずは掃除のオバちゃんに扮したダンサー康本雅子さんの
オープニングアクト。ノンクレジットでした。
僕は良く知らなかったのですが、色々PVの振り付けなどを
されている方なのですね。

その後、昇太師匠の落語「崇徳院」。
マクラは立川志の輔師匠の話(笑)。チョット長めで飽きたけど、
本筋に入ってからはスッカリ昇太ペースでした。
やっぱり、この人は凄いなぁ。
52歳には見えないのに、話術は歳取ってる風格だ(笑

つづいては、スタンダップコミックの寒空はだかさん。
この方も、僕、よく知りません(汗
でも、笑いました。とっても下町臭い雰囲気で。
皇族ネタを、故「いとしこいし」師匠風の
アレンジに持って行ったのには驚愕。

つづいては何故か、昇太師匠の歌です。
ムード歌謡「城好きの人」。
(元)ムーンライダーズの岡田徹さんの作曲だそうで、
岡田さんも駆けつけて演奏していました。

この歌の後に、本イベントで唯一撮影許可が出ました。
幕を下ろせば、撮影可能なシステムは吉本でも同じですが、、、、
ノリノリでしたね(笑


撮影会が終わって、休憩を挟んで第二部。
細野さんのライブです。
まずはsmileを中心に外国の曲のカヴァーが続きますが。。。
前半はあまり細野さんの声が滑らかで無かったなぁ。。
後半になるにつれ、段々調子が出て来て良い感じになったのですが。

でも、今回の細野さんのMCは異常に面白かったですね(笑
間と言い、トーンと言い、昇太師匠やはだかさんにつられたのかな。

MCの中で、この間亡くなられた川勝さんの「お別れ会」の
話も出て来たんで、「ああ、ここは泣ける展開かな?」と思ってたら、
「お別れ会の、隣の席が松本隆だったんだけど、
 彼、プチ隠居してるんだって。いいなぁ、お金持ちって」
とギャグに転嫁したのには笑ってしまいました。

ライブで特筆すべきは、ゲストの木津茂理さんを迎えてからの展開です。
「香港BLUES」や「PISTOL PACKIN' MAMA」を
三味線中心にやられてしまったので、無国籍だけど、
ビートは民謡?風の、不思議な音空間が広がりました。
これには参ったなぁ。。

アンコールは、昇太さん、はだかさん、岡田徹さんら
メンバー全員で「幸せハッピー」を。
アンコールの定番なんだけど、忌野清志郎さんの作詞なのよね、この曲。
最近、RCサクセションを聴いている事が多いんで、
なんかグッと来るものがあったんですよね。。

。。。
ということで、羅列するとこんな長文です。
うーん、貴重なイベントでございました、ホント。

音楽環境を幸せに

2012-02-11 17:44:48 | 音楽
お店時代に使ってた真空管アンプが死んでしまったので、
CDプレイヤーも欲しいし、でも安いのが良いなぁと、
色々とネット上で情報を仕入れたり、ヨドバシカメラに散々通ってたけど、
結局はオークションで調達した。

ONKYOの95年製のCDレシーバー、INTEC CR-185。
出品者によりベルト交換済み。約6,000円なり。


使ってみると、ネット上の評判通り、滑らかで奇麗な音だ。
アンプの出力がそれほど高く無いので、
大型スピーカーなんかはドライブできないだろうけど、
店でずっと使ってた、JBLのControl1との相性が良いのか、
中低音がアナログっぽく鳴ってくれています。

音の分離や解像度は、最近のデジタルアンプに負けるだろうけど、
音が寝ぼけている訳でもないので、艶っぽかったり、聴きやすい。
17年前の製品といっても侮れないなぁ。
家で使うなら、この位で十分でしょう。

。。。
でも、ここまで来ると、贅沢になって、
宅内音楽環境も整えたくなってくる。
何でもかんでもCDは家のmacのiTunesに突っ込んでるんで、
これと上手くリンクできないかなぁ、と
。。。

つうことで接続図。



appleTVにしようか悩んだけど、シンプルにAirMac Expressを購入。
(コレが一番高かったかも。。。)

簡単に言えば、CR185←(ケーブル)←AirMacExpress←(無線)←Mac
ipadも持っている身なので、ついでにmacのiTunes音楽ライブラリーを、
ipadのRemoteっていうアプリでワイヤレスでコントロールします。

ipadの画面はこんな感じ。

これは結構楽しい。レコード屋さんに行った気分になれるわ(嬉

まぁ、操作してから音が変わるまで若干タイムラグがある気がするけど、
それも目をつぶれる楽しさがあるなぁ。
音質も圧縮音源AACなので、緻密さには欠けるけど、
ONKYOのアンプと圧縮音源との相性も良く、
うまくごまかしてくれるように感じる(笑


オーディオは上を見ると際限がないので、
上手く中古を買ったりとか、逆に今の技術とかを使うと幸せですよー、
っていうお話しでした。

激安シンセ「KORG monotron DELAY」を買ってみた

2012-02-07 21:59:14 | 音楽
KORGの発売している激安シンセのシリーズのうち、
「monotron DELAY」を買いました。




http://www.korg.co.jp/Product/Dance/monotronDUODELAY/monotronDELAY.html



実売価格が3,980円ですからねぇ、
居酒屋での飲み会を1回位パスすれば、買えます。
なんともお手軽です。

♪チュー、グワグワグワ、ヒヨンヒヨンヒヨン
(幼稚な擬音表現をお詫びします)

お手軽だけど、本当に面白いですわ、コレ。
えげつないんだもん(笑
つまみが5つしかないけど必要十分。
変な音を奏でる、効果音マシンとしては最高かも。


KORGのオフィシャル動画には
兄弟機「Duo」とのセッションが載ってます。

KORG monotron x DUO x DELAY : The song features all the monotrons !


うーん、かっこいいぞ。
でも、しばらくは「Delay」だけでいいかも。
色々遊んでみまーす。

高田渡・高田漣「27/03/03」

2012-02-05 21:42:05 | 音楽



最近、よく聴いている一枚
高田渡・高田漣「27/03/03」

ほどよく力が抜けていながらも、
手は抜いていない職人芸の世界。

渡さんのヴォーカルとMCと
漣さんのサポートが絶妙に絡み合っている。

僕はよくライブ版のCDなんかは、
長いMCはカットして聞くようにしているんだけど、
このCDだけはMCはカットせずに聞いている。
だって、MCが本当に面白いんだもん。
この落語のような渡さんの話し方が最高です。

名盤でしょう、これは。

川勝さん、R.I.P.

2012-01-31 22:58:36 | 音楽
川勝正幸さんが亡くなった。

「90年代の渋谷系」に影響された人間は、
殆ど彼のお世話になっているはずだ。

本の執筆、映画パンフレットの編集、映画のトークショー、、、、
彼の仕事は計り知れない。

でも、本当の功績は形に残るものよりも、
スチャダラパーを世に広めたことをはじめとして、
サブカルチャー的な部分での人々のネットワークを
培って来たことかもしれない。

予想でしかないが、川勝さんが居なければ、
90年代の渋谷系なんてクソだったかもしれない。

僕が川勝さんの仕事で一番好きだったもの
「今夜はブギーバック」


そして、楽しそうにそのPV撮影話をする
川勝さん(とタケイグットマン)



謹んでご冥福をお祈りします。。。

omni sight seeing

2012-01-22 21:46:11 | 音楽
細野晴臣さんの音楽が大好きなのですが、
ベストだと思っているのが、この
「omni sight seeing」

です。
リマスターによって音も更にクリアになりました。

江差追分から始まり、アラブ、中南米までの
「観光(sight seeing)」を、細野味で見事に調理。

うねうね
ぐにぐに

このアルバムを擬音化するとこんな感じで(笑
異空間の広がり方がハンパ無いです。

科学者ウィルヘルム・ライヒの異常な世界を描いた
「Orgon Box」
TR-808のキックと民族音が不思議に絡んで行く
「Laugh Gas」
印象派ピアノと虫の音の絡みが怖い
「Korendor」

などなど、シュールリアリズムの絵画を見ているような
錯覚を覚えたりもしてしまいます。

そして、音的に言うと、
生楽器と打ち込みのバランスが絶妙で、
今のYMO/pupaなんかとも近い雰囲気なので、
89年の作品とはいえ、古さを感じさせないです。

名盤です。無人島に持って行きたい。
ってか、むしろ無人島で聴きたい。

原田知世「music & me」

2012-01-15 13:29:43 | 音楽
遅ればせ購入アルバム。

原田知世「music & me」(2007年)


pupaとかは聴いていたけど、彼女のソロを買うのは
トーレ・ヨハンソンとやっていた「ロマンス」以来。
柔らかな音の構成が気持ちよく、
シンガーとしての経験を積んだ上で、
抑え気味に歌う知世さんの雰囲気もバッチリ合っている。

バカラックやビートルズのカヴァーも面白いし、
大貫妙子さんや鈴木慶一さんのペンによる作品とかもあるけど、
白眉はやっぱり
「時をかける少女」のセルフカヴァー
でしょう。(ユーミンが作ったのね、この曲)
アレンジをシンプルにすることで、
曲の良さや、知世さんの歌唱の変化も明確になった感があります。

何はともあれ、トータルアルバムの完成度も高いので、
「飛ばしたくなる曲」がありません。
プロデューサーの伊藤ゴローさんの上手さかもしれないですね。


ということで、僕の中での名盤に認定です。

原田知世 「くちなしの丘」 PV

ホンダラッダホイホイ

2012-01-09 21:19:04 | 音楽
年始に届いたCD
「クレイジー・キャッツ・デラックス」
大瀧詠一監修のクレイジーキャッツのベスト盤。



クレイジーに関しては散々耳にしてたつもりだけれども、
持っていなかったので、購入。

いやぁ、ヤバい。
特にヤバいのが「ホンダラ行進曲」かしら。

♪ひとつ山越しゃ ホンダラッダ ホイホイ
 もひとつ山越しても ホンダラッダ ホイホイ
 越しても越しても ホンダラホダラダ ホイホイ
 どうせこの世は ホンダラッダ ホイホイ
 だからみんなで ホンダラッダ ホイホイ

うーん、全く意味は無い。
だけど、なんか意味深い。

♪トボケた顔してババンバーン
 バンバンババババババババーン
(by ザ・スパイダーズ「バンバンバン」)

もヤバいが、「ホンダラッダ ホイホイ」もその上を行く。

無意味かもしれないけど、深い意味を想像させてくれる。

ラブソングで、直接「好き」とか「愛してる」とか言っちゃう歌が
多々、世の中に流れているけど、直接言ってしまうと、
つまらなくなってしまうと思うんだよね。

そこにくるとコレは「ホンダラッダ ホイホイ」だもん(笑

今更ながら、凄さを再確認してしまった。。。

明治百年、すぱいだーす七年

2011-12-27 23:57:12 | 音楽
スパイダースが好きです。
日本のロックはスパイダースから始まったと思ってます。
ムッシュの作る曲はポップだし、マチャアキの芸達者ぶりは凄いし、
大野克夫さんのオルガンや井上孝之さんのリードギターもカッコイイ。

そんなスパイダースのアルバムが紙ジャケで出てたので買ってしまった。
「明治百年、すぱいだーす七年」


当時、アイドル的人気があった彼らが出した実験作品。
旧A面では、メンバー7人が順々にリードボーカルをとり、
旧B面では、シングル作品などをまとめている。

。。。ん?普通、「普段歌わない人の歌」はB面に回すでしょ(笑
(普段歌ってる4人以外のメンバーの歌は、
 正直聴いててツライ曲もあったりするんですが。。。)

それはさておき、佳曲も多いし、
やりたい放題なのが何より嬉しい。

マチャアキの「オツム・コン!コン!」はデキシージャズ風だし、
ムッシュの「ミスタータックス」は一人多重録音だし。
大野克夫さんの「ブルース・フォー・ウェス」は故ウェスモンゴメリーに
捧げた曲で、彼の後年手がける各種サントラ(最近は「名探偵コナン」か)
に繋がるセンスも垣間みれて面白い。

でも、作品として僕が好きなのは、
シングル収録の「赤いドレスの女の子」「ロックンロールボーイ」かなぁ。
ジャパニーズポップスとして完成されてるんですよねぇ。

「赤いドレスの女の子」
ザ・スパイダース(The Spiders)/バリ島珍道中OP


名盤です、はい。

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