さおだけ屋は なぜ潰れないのか？から話題が逸れました

昨日読み終えました。

　　　　『さおだけ屋は
　　　　　　　なぜ潰れないのか？
　　　　　　　－身近な疑問からはじめる会計学－』
　　　　　　　　　　　　　　　（著）山田真哉　光文社新書

まず、この本を手にして思いました。
でも何で「さお竹」じゃなくて「さおだけ」なんだろう。
そうか！いまは竹製でなくステンレス製だからか！
っとまあ、＼(・＿＼)それは(／＿・)／置いといて、と。

実社会でも役に立つ本質的な会計学の入門書のようですが、
実のところ会計を勉強しようと思って読んだわけではありません（キッパリ）！
生活の中には会計学が入り込んでいることを再認識させてくれる本、といったほうがいいのでしょうか？
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか？」を含む7つのエピソードを例に挙げて
「利益の出し方」などを軽快な文章で解説してくれます。かなり面白かったですよ。
会計学の考え方を少しでもかじってたら生活が楽しいですよ～ということを解からせてくれました。
あんまり書くとネタばれしてしまうので控えますが、ひとつだけ紹介します。

ANA（全日本空輸）が2002年1月15日から3月31日にかけて実施した『楽乗キャッシュバックキャンペーン』。

50人に1人が無料　になる魅力的なキャンペーンでした。

『さおだけ屋～』では数字のセンスがあれば、
「“50人に1人が無料”は“2％割引”と同じことにすぐ気づく」
「たいして得ではないことを別の表現でいっているに過ぎないことがわかる」
といってます。
そのとおりですね。



ここからは『楽乗キャッシュバックキャンペーン』に対するカッコの勝手な考察です。

①2001年9月11日　アメリカ同時多発テロ
ANA・・・国際線の利用者が激減したじゃん。どうすんのよ。
落ち込んだ需要を国内線で何とかカバーできないものか？
（余談ですが、カッコの会社も海外出張禁止令が出ました。）

②2001年11月12日　JALとJASが経営統合を前提に共同持株会社を設立することを発表
ANA・・・おいおい、最大のライバルJALがでかくなっちゃうよ～。まともに戦ってたら負けるじゃん。
ANAのファンが離れないようにしなきゃ。
いっそのことJAS好きでJALが嫌いなお客さんをANAに呼び込もう！

③もうすぐ決算じゃん。でも人件費は抑えるぞ。
実は本キャンペーンは、「自動販売機で発券」又は「チケットレスサービスで決済して自動チェックイン機で発券」した場合に限っての実施だった。
つまりセルフサービスしてくれるお客さん対象のキャンペーンだった。
人件費を抑えつつ売り上げを上げる最善策だったのではないだろうか？


最後に公式サイトの紹介。
→公認会計士「山田真哉工房」