クリスマス寒波

夜中にテレビ放送の映画を見た。

犬の話だと言うので録画予約をしていたのだが、どんな話かリアルタイムに少し見たら、とんでもない映画だった。

見ているのが辛くなるとチャンネルを切り替え、それでも幸せになるのかななんて思いながら、またチャンネルを合わせる。

全編見ていないのでタイトルは書かないが、結局、救いようのない話だった。

前半は飼い主主体の話で、後半は犬主体。死んでしまった飼い主に食べ物を運び、犬自身は残飯を食べ、泥水をすすり、泥だらけになった秋田犬。それでも死んだ飼い主から離れない。逃げようと思ったらいつでも逃げられるのに。

挙句、バーベキューをしている家族に過去の自分の飼い主を重ね、喜んで走って行くと、石？を投げられ、血だらけになり、飼い主の遺体があるワゴン車へ這う這うの体で戻りそして死んでゆく。

速攻、録画を止め、消去。

犬が懐かしい幸せだった頃を思い出すのかどうかは解らないが、嬉しそうに駆けてゆく姿とその仕打ちに号泣。

もし、かりなだったらと思うと、悶絶する程胸が痛くなる。

「グーピー」と訳の解らないイビキをかいて幸せそうに寝ているかりなが急に愛しくなり、かりなが死ぬまで愛情を注ごうと心に決めたのであった。

翌朝、新聞を読んでいると、テーブルに上がり、新聞に乗るかりな。

「降りなさい」

　と、叱るや否や手を噛む。

「おまえとの思い出は戦いじゃ」

昨晩の事はキレイさっぱり水に流して、暫し戦うかりなと飼い主（バカ同士）

悲しい映画は嫌い。

お芝居の中くらい幸せであって欲しい。

そうそう、その映画の犬の名前は『ハッピー』だったなぁ

雪が積もったよ♫

★おまけの話★

時間の進み方が早い早い。

気が付けば、クリスマスも終わり、今年もあと一週間を切った。

一方で、ウクライナの人達は、去年のクリスマスを遠い昔の物語の様に感じているだろうなぁ。

今年はクリスマスが終わってからの明石家サンタを見ながら、なんだかんだ言っても、この国は幸せなんだなぁ…と実感する。

少なくとも爆弾が落ちてくる事もなく、銃弾が飛び交う事もない。

早く、あの戦いが終わります様に。

そして、戦争のない世界が来ます様に。