かりな♡ちゃん、ハイ!

花火屋さんからもらった仔犬は、やんちゃで受け口だけど出っ歯な、もとい立派な犬に成長しました。
でもかりなハイはやめて。

百足と書いてムカデ 野次馬と書いてかりな

2021-10-04 03:54:00 | 日々不細工
出た出た出たぁぁぁぁ

母が叫ぶ。
「ムカデ!ムカデ!!ムカデ!!!」
言葉にならない声が続く。
かりなが側で見つめている。

私の部屋のベッドの横で、母がティッシュボックスを掴み、畳をバシバシ叩いている(ムカデを叩くつもりが空振りしているみたいだ)
私がヘルプに入った時には、既にベットの下に逃げていた。
ベットの下は、まんが本や雑誌、おもちゃが入った段ボールで埋まっている。

「出てくるけん、気ぃ付けりぃね」

逃げられたのが悔しいのか、何だか捨て台詞のように言う。
かりなは既に興味を失い向こうで寝ている。私は気休め程度に、殺虫剤を撒いた。

数時間後、母が台所で騒いでいる(こんな時は元気な年寄りだ)
さっきのとは違う、小さなムカデが出て来たので殺したらしい。

「親が敵討ちに来るから気を付けんとね」

母は昔からこう言っていた。
ムカデを1匹殺せば、ムカデの親兄弟が敵討ちに出て来るから、気を付けなさい。

さっきのムカデの敵討ちに出て来たのかも?いやいや、逃げられたのだから、さっきのムカデが敵討ちに来る方だ…あのムカデは私の部屋に多分いる(何を言ってるんだか?)
「かりな、ムカデを見たら戦わなくていいから教えるんだよ」

なんて、余裕かましていたら、ヤツは現れた。それも私のうなじに…

「ぎゃーっ!ムカッムカッムカデっ!ひぇー取れんっヒーッヒーッ!」

ラーラーラ…言葉に出来ない。

座椅子でテレビを見ながら、いい気持ちでうたた寝していた私のうなじに、ヤツは何処からか降って来たのだ。
私は、訳のわからん言葉を発しながら、一所懸命手で払う。なかなか落ちない。噛まれたら心臓麻痺を起こすかもしれない(大袈裟)
かりなが隣で不思議な顔をして見ている。
「なりな!かりな!」
書くまでもない、かりなは助ける気は無い。野次馬(犬)だ。
やっとの思いで、ムカデがうなじから落ちた。
体から離れたらこっちのものだ。
座椅子をムカデの上に叩きつける。カサコソと廊下に逃げる。
騒ぎに気付いた母が、ティッシュを束ねて叩く。私はムカデの殺虫剤を撒く。家具の奥に隠れたら終わりだ。
ふと背後を見るとかりなが見ている。なんか、私たちが騒ぐのを面白がってる様だ。
そうこうしていると、弱ったムカデを母が束ねたティッシュで掴み、ビニール袋に入れ、親の仇のように捻り潰した。
「ねっ、敵討ちに現れたやろ?」
自慢げに母がつぶやく。
このムカデの敵討ちに、また別のムカデがやって来たらと思うと、日々悶々だ…

かりなはというと、何事も無かったかのように、座ると怒られる人の座椅子に座っていた。




おまけの話

中学の頃、現国の「ナウマン象」と言うページを読まされた。
「信州大助教授」を「しんしゅうだいすけきょうじゅ」と読んでしまい、先生にバカウケした。
暫くして、みんなも笑い出した。
えーっ!みんな間違えたのを気づかなかったんじゃないの?(ちゃんと読めましたか?)

信州大学助教授って書いて欲しかったなぁ。
あー恥ずかしかった
コメント
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