酒と地域と近代化遺産・庵田の日常雑記

『地域文博・高炉館』管理人庵田の、愚痴と嘆きとどうでもいい日常。

Webと学会、Webと論文

2006年01月14日 23時02分03秒 | 近代化遺産
おかげさまで病気の方はほぼ回復いたしました。
通常に出回れる状態にはなっていますが、ここで油断してしまうのが、私の悪い癖、、まあ、用心します(といいながら酒を呑むな)。

私が常々気になることがあります。
それは、私と同じようにWeb上で研究成果を発表(私の場合は今のところ、こっそりやってますが)する人間が少ないことと、
Web上で研究者でも出来ないようなすばらしい成果を発表しているのに、その名前が顕彰されないことです。

これはインターネット社会になって、研究者の専門性が試されてきていることの表れではないかと考えます。
研究者、とは言っても研究成果の多寡で給料を貰っている人はそう多くなく、サラリーを貰って生活している人が殆どです(勝ち組とも言います(泣))。
こうなると、世間一般にある論文の質というものは、研究者相互の良心によって決められてしまう、、、なんてこともあります(ないとは言わせません)。
文系で問題となっている「研究成果が実生活に還元されない」という懸案は、実は学部や学会によって問題視される場合と黙殺される場合があり、いちばん酷い場合は、私たちの研究はしょせん趣味道楽、世間一般のことはどうでも良いよと開き直ってしまう事があります(これもないとは言わせませんよ)。
場所は変わってWebで研究発表をやっている人たちの場合、その殆どは趣味でぼちぼち調べている人たちです。古くは郷土史会の方々に挙げられますし、鉄道マニアもこのジャンルに属します。最近では廃墟マニアの方々から派生した近代遺構調査の面々もいますね。こういった方々は、大変詳しい調査をやられている場合が多いです。何しろ趣味、ですから。時間と金を惜しみません。
私たち研究者(この言い方は不遜です、、、でも敢えて使わせてください)は、こういったWebの猛者達に負けないだけの成果を発表していかなければなりません。それが、仮にも給料をもって研究を行わせていただいている人間の宿命ではないかと思います。
(もっとも、バイト賃並の給料で使われている私はそれなりに、、と言いそうになるのですが。あ、これは逃げですね。(汗))


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