大家族・長期村の日々奮闘記

満喫!冬のぶな森生活~5日目~

長期村で生活していると、只今◯日目、残り△日という考え方ばかりですが、今日は(実は)月曜日でした。

そこで、ゴミ捨てを「朝のお仕事」でやってもらいました。

加えて朝ご飯のあとには、たつみからのお願いで「更にお仕事!」の時間がありました。

一つは、薪の補充。

少し離れた旧薪小屋から、学校と隣接している新薪小屋まで薪を運び、積んでもらいました。

  

これで、天気の悪い日にも楽に薪を準備することができます。

 

もう一つは、屋根から落ちた雪の除雪です。

これを適宜行わないと、1月2月などに窓の高さまで雪で覆われてしまい、昼間でも廊下が暗くなってしまいます。

昨年度の12月はこうなっていました。

今年は積雪が比較的少ないですが、それでも1mを超える高さになっているので、既に存在感を発揮しています。

これをスコップで切り崩し低くする、という作業です。

  

すべての山を崩す事はできませんでしたが、こちらもこの作業により、未来の廊下が明るくなりました。

それぞれありがとう!

 

午前の残りの時間は、「さよならパーティーの一芸」のための準備と、自由時間となりました。

 

  

長期村でたまにお願いする「一芸披露」ですが、意外に思われるかもしれませんが、比較的シャイな子でも結構進んで行います。

みんな結構、披露できる得意なことを持っており、また発表することができます。

むしろ大人の方が難しく考えてやりにくいのかもしれません。

 

そして午後は「食の選択活動」の時間です。

3つのチームに分かれての活動となりました。

 

まずは台湾から研修生のリーハンから、自国料理の「ネギパイ」と「ギョウザ」を作る活動。

「ネギパイ」は台湾ではかなりポピュラーな軽食のようで、「パイ」と名は付いていますが、アップルパイなどのように、甘くてパイ生地というわけではなく、チヂミのような、おかず・主食な味と生地をしています。

生地をこねこねと作り、丸めて切ります。

 

これを伸ばし、具を乗せて焼くと出来るとのこと。たしかにこれは簡単で軽食向きですね。

 

ギョウザの方は、日本の各家庭でも行われることもありますが、餡を作って皮で包むという作業。

ご多分に漏れず、楽しく会話しながら、色々な形のギョウザも混ざりつつ作ることができました。

 

この「みんなで作る」感が、中華圏のギョウザが好まれる理由なのかもしれないと、改めて感じられました。

 

2つ目は、石窯ピザ作りチームです。

私たちがピザを食べるとなると、電話をかけるか、買ってきたピザをオーブンで焼くかのどちらかがほとんどです。

しかし今回は本格的に、生地から作り、また石窯を使って焼き上げます。

最初に発酵で寝かす必要のある生地からとりかかりました。

計量してボウルに入れた後、力強くこねて一体となるようにます。

 

ちゃんと生地は膨らむかな? イースト君にたくさんお願いをしました。

1時間程生地を寝かせますが、この時間はトッピングの準備だけ‥?

いいえ、窯を温める必要があります。

バンビが火入れをして先に取り掛かっていましたが、二人もかまどに薪をくべて温める準備をしました。

外は寒いですが石窯の前は暖かく、これだけでなんだか楽しくなってしまいます。

再びバンビに石窯をお願いし、館内に戻ってトッピングをして

 

 

見事焼き上がりました!

とても良い匂いで、できたての味見の大好評!

夜みんなに食べてもらうのが楽しみです。

 

 

最後、3つ目のチームはコケッツの解体。

3日前から選択として提示し、全体に個人に、気持ちの面や作業について伝え、考えてもらいました。

最初に室内で作業内容と役割を決め、外に出て必要な道具を揃えました。

その後コケッツを連れて来て、改めて観察し、抱えて体温を感じました。

 

作業の工程の写真は、老若男女、様々な方が見られるこちらブログでは割愛します。

この期コケッツを〆、羽を取り、内臓を抜いてお肉にしました。

鶏肉はまりこさんに調理してもらい、今晩の夕食に登場です。

 

最後に、事後を振り返る時間を持ちました。

無理に意見を絞り出したり、「良い発言」をする必要はありません。

自分なりに、どのように感じた思った、発見があった、などを共有しました。もちろん、今すぐ言葉にならなくて構いません。

実際、鮮烈な体験ですから、今日この日にはそのインパクトや感情が、考えや理解に勝るのかと思います。

考えを進めて(進まって)いくのは、今日以降になるのでは無いでしょうか。

この体験を自らの糧としつつ、「いのち」や、「いきる」を考える際のきっかけや材料にしてほしいと思います。

私たつみも、今日の活動や、共有の時間で改めて認識すること、気づいたことがたくさんありました。自らとこれからのために反省していきたいと思います。

 

 

以上、3つの食の選択プログラムが行われました。

それぞれ、最後の夕食であるさよならパーティーへ提供できるステキなご飯ができました。

作業を頑張り、煙にも燻られたので温泉で体をさっぱりさせた後、ついに、さよならパーティーです!

「いただきます」にも格別の気持ちがこもります。

そしてみんなが作った、まりこさんが腕をふるった料理は、やっぱり美味しい!

自分の作った料理を「美味しい」と言ってもらうことがこんなにうれしいとは!

  

料理は量、種類ともにたくさんあり、本当にお腹いっぱいになりました。

 

なお鶏肉は、シンプルに塩コショウ炒めで調理していただきました。

味が詰まっていてかなり美味しいです。

しかしブロイラーではなく、また平飼いですから、地鶏同様に歯ごたえが強く、飲み込むのに時間がかかった子も。

これも発見でした。

 

そんな夕食を取った後には、準備した一芸披露!

      

10名以上がクイズにマジック、3分間トークに英語スピーチ、口笛演奏やケミカルホタルのファイヤーダンスと、多種多様な一芸を披露してくれました。

視覚的に驚く・楽しむ一芸が普段は比較的多いのですが、今回は耳で聞いたり頭を捻ったり(頭から取り出したり)するものが多かったです。

時期やメンバーによって、その時の雰囲気によって全く違った一芸があり、とても楽しいです。

 

これで当初予定していたプログラムは終了ですが、実は先日の夜の選択プログラム、スノーランタン作りなのですが当日夜の風邪が強く、安定して灯りが付けられませんでした。

そこで持ち越して本日、揃って点灯式を行いました。

 

これでも充分綺麗なのですが、学校の明かりをすべて消すと、ほのかで幻想的に。

まさに「灯す」や「灯り」といった言葉がふさわしい、温かみのある光です。

いつまでも眺めていたいですが、もう寝る時間も近く、最後の夜はあっというまに更けていきました。

明日は6日、最終日。

片付けや仕上げ、振り返る日になります。

今回の長期村生活を満喫!するためにも、明日も楽しみながらやっていきたいと思います。

(たつみ)

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