テレビのツボ

テレビ番組の中の面白試聴ポイント(ツボ)を探し出し、それらを面白おかしく紹介するブログですε=┏(; ̄▽ ̄)┛

原発事故の思わぬ余波

2011-04-16 09:50:23 | 特番・スペシャル
未曾有の大災害から早くも1ヶ月以上。テレビ局の番組編成もほぼ通常通りに戻ってきたが、原発事故の余波が、意外なところに影響を及ぼしている。

それは外国人タレントの顔ぶれの変化。以前、よく見られた外国人が姿を消し、新顔が目立って増えた。メジャーなタレントもそうだけど、それ以上に顕著なのは、再現ドラマ等に出てるマイナーなタレントの変化。

今で言うと「ベストハウス123」と「アンビリバボー」の特番。おなじみの人が減っただけじゃなく、新しい顔ぶれが何か変。特に子役。明らかにハーフの子供が増えた。一番違和感あったのは「ベストハウス」。英国王室ご成婚記念の再現ドラマで、ウィリアム王子の婚約者ケイト・ミドルトンの少女時代を子役が演じてるんだけど、この子役、どう見ても東洋人と西洋人のハーフ。ケイトは生粋のアングロサクソンだから、東洋人とはもっとも遠い筈だけどなあ~〓

他の再現ドラマも、やたらハーフの子役だらけ。どうなってるんだ、こりゃ~。考えられる理由は、原発事故が起きて東京が放射性物質に汚染される~!と思い込んだ外国人が続々と日本を脱出したから。特に子供は放射性物質の悪影響をもろに受けるから(チェルノブイリの例もあるしね…)、外国籍の子役は真っ先に本国へ帰ってしまったんだろうね。で、残ったのは日本人と外国人との間に生まれた日本国籍のハーフばっかり。仕方なく再現ドラマの穴をハーフの子役タレントで埋めたってとこだろう。外国人タレントが多く所属してる中村素子事務所は頭抱えてるんじゃなかろうか?

先週放送された特番「マツコと有田と男と女」の中の外国人50人とのトークコーナーでも、出てる外国人は馴染みのない人ばかり。この番組は「出演者は全員一般人」という触れ込みだから、タレント枠とは関係ないんだろうけど、今の時期に日本に居る外国人っていうのは、それだけでも貴重な存在。さぞ人数の確保には苦労したんだろうねぇ。

テレビだけじゃなく、外国人モデルが多く出演するファッションショーも次々と中止や延期に追い込まれている。東京の街中からも外国人が姿を消した。観光客、在留者問わず…。まるで戦時中か鎖国時代に舞い戻ったかのよう。いずれ風評被害が収まって、日本から去った外国人が戻ってくる日は来るんだろうか? 戻って来ないなら来ないで、日本人だけでやるってゆう手もあるけどね

「花嫁の決意」~恋愛は素晴らしい?

2011-04-12 03:39:32 | 大河ドラマ
さてさて、ちょっと遅れましたが、ファンタジー大河『江』のレビューです
初回は総論か総評みたいな感じで書き込みましたが、今回からは基本的に個別レビューとして、適当~なことを書いていこうかと思ってます



今回のツボは「政略結婚=悪」的な、思いっきり現代目線に偏った結婚観の押し付けヽ(´ー`)ノ
そりゃ現代人の感覚からすれば、政略結婚なんて古臭く封建的で、人権意識の かけらもない堕すべき前世紀の遺物みたいなものかもしれない。けど、戦国時代は言うに及ばず、ちょっと昔(昭和の戦前)においてさえ、恋愛結婚は恥ずかしく、はしたないものっていう価値観が一般的だったんじゃないの? なのに『江』ときたら出てくるキャスト(特に女性陣)の誰も彼もが「好きでもない人と結婚するなんてトンデモない!」ていう趣旨の台詞の大合唱で呆れてしまう。しかも、それなりの身分の人達であるにも関わらず、封建時代なら当然あって然るべき「長幼の序」や、女性が男性より一歩控える姿勢などが、まるで見受けられないのもどうかしてる。

現代社会においてさえ、恋愛結婚がご法度だったり、男尊女卑が当たり前だったりする地域や民族は地球上に幾らでもある。戦国時代の有り様を、現代の、しかも人権意識の進んだ民主主義国家の価値観に基づいて描こうとするからチグハグでおかしな展開になる。もっと不条理は不条理として、冷徹に突き放した脚本にした方が、格段にリアリティに富んだストーリーになると思うけどなあ…。あっ、それじゃファンタジー大河にならないか! 視聴者の方が意識変換しなければならないドラマだということをすっかり忘れてた〓

ストーリーの骨格がファンタジーでも、それはそれでいいけど…(いやっ、それは良くない! 大河はあくまで歴史ドラマの王道を貫くべし!っていうコアな大河ファンの声は聞こえないフリ)ならば、ウソを本当っぽく見せてくれないと困る。骨格のみならず、細かい演出までコメディぽいから、全くキャストに感情移入できない。例えば先週なんかでも、茶々の姿を覗き見てる秀吉を見つけた江が「キィー!」とヒストリーを起こし、怒りに任せて秀吉の顔を「猫掻き」(顔に縦数本の爪の跡が残る引っ掻き方)したりしてる。あんな引っ掻き方はマンガかコメディでしか見たことない。今週は今週で、ベテラン女優の大竹しのぶ演じる「ねね」までが、秀吉に対して罵声を浴びせたり、殴り掛かるような狼藉を働いてるし。これじゃまるで鬼嫁の北斗晶かジャガー横田じゃないかいな。理由は「勝手に政略結婚を決めたとか、離縁を決めたとか」云々かんぬん。ねねと秀吉が好き同士で結婚できたのは身分が低かったからで、然るべき身分に生まれた者は実家の都合で政略結婚させられたり離縁させられたりが当たり前だっていうことを理解できないわけ
でもあるまいに。だいたい江の母親のお市の方にしても政略結婚させられた上、婚家を攻め滅ぼされているではないかっ!

ひたすら繰り広げられる恋愛至上主義にいささかウンザリしている時にふと思い出したのは、石坂浩二が30年ほど前に主演していたドラマ『俺はご先祖さま』。
石坂演じる雑誌社のカメラマン白石伴吉のもとにある日、全身を銀ラメ・タイツに身を包んだ謎の女(マリアン)が現れ「あなたは私のひいおじいちゃま。私は未来からやって来たタイムトラベラー!」と訳の分からないことを言う。最初はまともに相手にしなかったが、やがて様々な証拠から、彼女が本当に未来人だと判明するっていうSFファンタジードラマ。
で、このドラマの中でマリアンが恋愛に対して素朴な疑問をぶつけるシーンがあった。というのも、彼女がもともと住んでいた未来社会には、恋愛という概念がなく、恋愛感情を抱くっていうこと自体が理解不能だったからだ。そこで白石は歴史の流れの中で、結婚の形態がどのように変化してきたかを説明する。現代の恋愛結婚。一昔前のお見合い結婚。更に遡って政略結婚。もっともっと、太古の昔まで遡って、花嫁を戦利品として略奪してくる略奪結婚。ここでマリアンは意外なことを言う。「略奪結婚の方が分かりやすくといい」。続けて「なんで恋愛なんて面倒なことするのか分かんない」。
白石は考える。「言われてみればそうかもしれないな。なんで恋愛なんて面倒臭い、訳の分からないことをするんだろう」。
このドラマではやがて、マリアンが白石に対してドキドキする心苦しい思いを抱くようになり、それこそが恋愛感情だと知るっていう予想通りの展開になるんだけど、未来人が20世紀の人間に対してぶつけた素朴な疑問は、非常に示唆に富んでいる。未来と過去を逆にすれば、戦国時代の人間もまた「なんで恋愛なんかするの? 恋愛って、そんなに素晴らしいものなの?」って疑問をぶつけてくるかもしれない。

奇しくも石坂が利休の役で出てるのだから、茶の席で江ら三姉妹に「惚れた晴れたなんて、そんなにええもんではないと思いますんやけどなぁ…」てな台詞を、皮肉っぽく語り掛けてみても面白いと思うけど

それ以外では、江が年齢不詳の設定ゆえの奇妙キテレツさは相変わらず。史実では、江が初めて嫁ぐのは11歳の頃。幼女とは言えないまでも、現代では小学校高学年。その小学生女児が、秀吉に「茶々には決して手を出さない」という念書を書かせたりする。お市の方が秀吉宛に書き遺した遺言の上書きみたいなものだろうが、もちろんこんなものは記録にない。だいたい交渉術の天才である秀吉が、小学生の小娘に振り回されるなんてあり得ない。
姉上を守るために政略結婚に応じるって設定も何だかなあ。自分が去って行ってしまったら、守りようがないではないか。

で、いよいよ江が婚礼のため旅立つ日。乗り込む輿が華やかなピンク色〓 わかりやすい! これぞファンタジー大河の面目躍如! でも本当にこんな色の輿なんてあったの? どうせならカボチャの馬車に乗ってシンデレラ城かコリン星にでも嫁いだ方がしっくり来るんでは?

婚礼の儀の準備の席で、侍女から「夫婦生活の参考に…」って渡された春画を見た江はショックのあまり頭がポポポポ~ン状態に…〓
「まだまだ幼すぎる江なのでした」なんてナレーションはどうなの? キャラが幾ら小学生でも、外見は充分に大人の女性なんだから単なるカマトトぶったイタい女にしか見えない。上野樹里の天然キャラを以てしても、色気が絡んでくる場面では実年齢と設定年齢のギャップは埋め切れないよ~

最後のツボはサブリミナル信長。江が秀吉と対峙した際、一瞬だけ江の顔が信長と入れ替わり、秀吉を睨み付けるというあれ。そのたびに秀吉は恐れおののき、その恐怖から逃れるために江の政略結婚を画策するという設定もオカルトじみている。聞くところによると、トヨエツ信長が本能寺の変で退場してから『江』の視聴率は下降局面を辿っているそうな。そこで幽霊の信長を登場させ、視聴率アップを狙ってるのだという。苦肉の策もここまでくるとお笑い草。もうこうなったら、重厚長大でシビアな正統派路線とは完全に決別し、軽兆浮薄でファンタジックな異端派路線をひたすらばく進して下され〓

ワイドショーの金太郎飴化

2011-04-09 12:44:01 | ワイドショー・バラエティ
auの端末から投稿すると絵文字が半分くらい「=」に化けてしまって解りづらいなぁ…とボヤキつつ2回目の書き込み〓

今は春の番組改編期真っ盛りゆえ、特番のネタには事欠かないが、あまりに多すぎてチョイスし切れず…というわけで、取り敢えず通常番組のリニューアルからズームイン! 特番に関しては追々取り上げる予定。

今週スタートした新番組、テレ朝の『モーニングバード』が、なかなか好評らしい。前の『スーパーモーニング』が同時間帯モーニングショーの中で視聴率最下位だったのが一挙に首位に! それまでトップだった日テレ『スッキリ!』を抜いたそう。奇しくも、MC羽鳥慎一アナの古巣の局を視聴率で超えたのだから、日テレはさぞ悔しい思いをしてるだろうなぁ。

勝因?は、前スパモニの政治・経済など硬派ネタ中心から、芸能ネタや生活情報中心へと番組構成を変えたことだと分析されている。なんのことはない、ライバル番組のスッキリ!と同じポップ路線へ転換したわけだ。かねてから日本のテレビ番組はどれも似たり寄ったりの金太郎飴だと揶揄されていて、その最たるのがワイドショーだったが、ついに「報道のテレ朝」もその流れに迎合してしまったようだ

スパモニは、とかく主張が左寄りだと批判されながらも、その硬派ぶりは他のワイドショーとは一線を画していてコアな視聴層から一目置かれていた。旧来の左翼みたいに反米路線一辺倒ではなく、「シリーズ・北朝鮮の闇」では北朝鮮の暗部も鋭く抉っていたから、一概に偏向番組とも言い切れない。一言でいえばワイドショーらしからぬワイドショーだった。
ワイドショーの主な視聴者である専業主婦は硬いネタを好まず、視聴率が低迷していた→新風を吹き込み、内容も刷新→視聴率アップに成功→局は万々歳! この論法は分からんではない。テレビ局は営利企業である以上、視聴率至上主義に陥るのもやむを得ない面はある。けど、目先の視聴率のためにポリシーまで捨て去るのは如何なものかなあ? 新規の視聴者を獲得した反面、コアな視聴者を失ってもいる筈だから、長い目で見れば果たしてプラスかどうかも怪しい気がする〓

これで朝のワイドショーは各局ほぼ横並び。大同小異になってしまった。違うのはMCのキャラくらい。TBSの『朝ズバ!』は、寝たきり老人ならぬ働きっきり老人と呼ばれるみのもんた。高額ギャラが問題視され、たびたび降板説が流れるも、代役が見つからず続投している。みのは「怒りキャラ」。ニュースに対して怒りをぶつけるのが売り物みたいになってる。MCは癖が強いが、番組内容にさほど特色があるわけでもない。好き嫌いは別にして、みののキャラで持ってる感じ。

日テレの『スッキリ!』は前述したようにワイドショーの典型。ひたすら軽い。トップ項目はたいてい芸能ネタ。政治ネタが筆頭に来ることは滅多にない。MCの加藤は意外と無難に司会をこなしている。お笑いらしいおふざけはあまりない。それがいいかどうかは、人によって評価の分かれるとこだろう。サブのテリー伊藤は、毎回好きなこと言いっ放し。しかも、これが偏った意見ばっかり。見方によっては、みのよりも癖が強い。好き嫌いは真っ二つに割れるタイプだ。まあ、常識的に司会をこなす加藤とはいいコンビネーションかも知れない。

フジの『とくダネ!』は、テレ朝が軟派路線へと変更した今、意外にも硬派ぶりが際立つようになった。MCの小倉はこれまた癖が強く、蘊蓄が鼻につくともっぱらの評判だが、それらの点さえ気にならなければオススメ。というか、硬派のワイドショーを望むなら、消去法でこの番組しか残らない。とくダネ!の売りは後半の特集企画。社会問題を深く掘り下げた内容で、小倉の意向が色濃く反映されている。小倉は妥協を許さない完全主義らしく、それが番組全体のコンセプトを形作っている。小倉も高額ギャラが災いして降板の噂が絶えないが、もしフジまでポップ路線に転向したら、完全に特色がなくなってしまう。軽いネタが悪いとは言わない。個人的にも芸能ネタは結構好きだし でもそればっかりでは食い足りない。硬軟取り混ぜたネタを幅広く扱ってこそ、文字通りのワイドショーではないかと思う。

ファンタジー大河『江』

2011-04-04 15:23:08 | 大河ドラマ
いよいよ本編の始まり始まり~♪♪
何から書き始めようか迷ったが、やはり「国民的ドラマ」と異名を取る?大河ドラマからスタートしたいと思う。カテゴリーを見て頂ければ分かるのだが、大河ドラマだけ唯一、単体で分類している(他はジャンル別に分類)。まぁ良くも悪くも注目される番組ゆえ別格扱いしてるわけだ。


さて、今年の大河『江』についてだが、個別のレビューより、まず総論から…。一言で言えば「ファンタジー大河」! どこがツボかって? ある意味、至るところツボだらけ。こういうのをドツボに嵌まるというのかも…。
少女マンガかライトノベルをそのまま実写化したようやフワフワ感。史実無視(創作?)もここまで来れば大したもの。あまりの甘ったるさに、熱心な大河ファンからは失望落胆の声が挙がっているが、新境地を開拓したと思えば、むしろ素晴らしい!と言えなくもない。

ストーリー展開からしてツッコミどころ満載だが、主要キャストの人物像がこれまた凄い。歴史上の偉人をここまでコミカルに描ける脚本には感心してしまう。
まともな人物像のキャストも居るには居たが、そういうキャストはドラマの序盤でことごとく死んでしまった。浅井長政、織田信長、明智光秀、柴田勝家、お市の方などなど。辛うじて北大路欣也演じる徳川家康が、ベテランらしい重厚な味わいを醸し出してはいるが、あとは演技がオーバー過ぎてコントみたい。
まずは羽柴秀吉。あれでは単なる下卑たエロ親父だ。あんな品格のかけらもない人物が、人望を集め天下統一の大事業を成し遂げたとは到底思えない。千宗易(利休)はまともに描かれてるけど、秀吉と絡むと漫才にしか見えない。

秀吉「利休よ…」

利休「はっ!」

秀吉「…狭くねぇ? この部屋」

利休「超狭いっす~!」

↑津川雅彦が出てるマンション経営のCMと完全にイメージが重なってしまう。ボケあり、ノリツッコミあり、こんな面白い秀吉と利休のツーショットなんて前代未聞だな。

鈴木保奈美のお市の方は当たり役だと思う。鈴木に関しては現代劇しか見たことがなかったので、どうなることかと思ってたが、意外なほど内掛け姿が板に付いていてビックリ! ああいう勝ち気なお姫様役はぴったりだなあと感嘆させられた。イメージとしては、かつての名作昼ドラ『華の嵐』で主演を努めていた高木美保に近い。高木は誇り高い男爵令嬢を演じ「無礼者!」と怒鳴り付けてビンタを張るシーンが話題を呼んだ。お市の方はさすがに暴力を振るったりはしなかったが、高飛車な物言いで男たちをひれ伏させる姿など高木そっくり。ドMの男性なら思わず「女王様!」と叫んでしまいそうなド迫力(゜o゜;;

その鈴木に怒鳴られて震え上がっていたのが石田三成。三成は秀吉に対しても、ひたすら卑屈にへいこらするばかりで切れ者の片鱗すら窺えない。あんな小心者が豊臣家の屋台骨を支え、秀吉亡きあと大大名の家康に天下分け目の決戦を仕掛けるなんて、どう考えても無理があり過ぎ。突然、君子豹変するような設定にでもなっているのかな⁈

「さて、いよいよトンデモ設定ダントツのキャストを取り上げる時がやって参りました」と、松平アナ風の口上でご登場願うのは、皆さん予想通り?の「江」その人! 主演の上野樹里こそ、紛れもなくツボ中のツボだ。何がとんでもないかって、まず年齢設定が滅茶苦茶。史実の江は、本能寺の変の時点でようやく9歳。ところが、上野樹里はその3年前、江6歳の時から演じている。23歳の女優が6歳の幼女を演じるのは何故?と誰しも不思議に思う筈。が、見てるうちに脚本家の意図が何とな~く分かってきた。もし史実に沿って幼い子役が演じたりしたらおかしな光景になってしまう。江は信長や秀吉、光秀といった武将たちと対等に渡り合っているのだ。あのやり取りを幼女がやったら「名探偵コナン」みたいになってしまうこと間違いナシ。実写では不自然極まる。で、誰かいないかぁぁ~、大人でありながら幼女を演じても不自然に見えない女優は~~、あっ! いた! のだめ女優が! てなわけで…天然女優と噂される上野に白羽の矢が立ったのじゃなかろうか? 確かに、江を幼女時代から演じられる成人女優と
いえば、上野が最適かもしれない。そう、上野の天然キャラあってこその江の脚本だったのだ! では何故、そんな無理な脚本にしたのか? それは、史実の江が一次資料で登場するのは、秀吉の天下が定まったあとだから。そこから江の物語が本格的にスタートしたのでは、前半の美味しい部分(信長や光秀との絡み)が完全になくなってしまう。史実に忠実ではドラマとしてつまらなくなる。上野に年齢不詳の江を演じさせ、思いっきりファンタジー仕立てに物語を膨らませたのは、必然と言うかやむを得ない選択だったと言えそうだ。
ではでは、そもそも、それほど無理に無理を重ねないと成り立たないような歴史上の人物を主役に据えたのはどうして?との疑問が生じてくる。

理由はやはり、大河ドラマにふさわしい人物は既に大半が登場し尽くしてるから、ではないかなあ…
知名度・人気ともに高く、馴染みのある時代に活躍し、ドラマチックな展開もあり、なんていう人物像・時代背景・ドラマ性の三拍子が完璧に揃った「王道パターン」は、もう見飽きるほど見てる。新規開拓の余地は殆どない。信長・秀吉・家康の戦国三英傑然り、源平合戦然り、忠臣蔵然り、幕末~維新に至る動乱劇然り…。これらの時代を描きながら新味を出そうと思ったら、劇中の人物像を通説とは全く異なる形にしたり(『敦姫』の徳川家定)、一次資料の殆どない人物を主役に据え、創作で埋め尽くしたり(『黄金の日日』の呂宋助左衛門)するような手段しかなさそう。さもなければ、異聞や外伝を基にしたキワものっぽい脚本にするか…。
王道パターン以外を描こうとしたらなお難しい。今の時点でまだ取り上げられていない人物や時代は、よほど馴染みがないか、よほどタブー視されているかのどちらかだから。前者だと視聴率が期待できないし、後者だと批判を覚悟しなくてはならない。例えば、天皇家が割れた南北朝時代を描いた『太平記』や、強度の言語障害を持った家重を真っ正面から描いた『八代将軍吉宗』なんかは後者の典型。こういったタブーに挑戦できるのは、スポンサーのないNHKの特権だねぇ! 天皇家絡みのタブーといえば他には、孫の嫁を寝取って子供を産ませた白河上皇の逸話なんかもある。小説『華麗なる一族』のモチーフともなっている。ドロドロの愛憎渦巻く王朝劇なんて見応えあると思うけどドラマ化は無理なのかな? 後は、我が子を皇位に就けようと画策した、との説がある足利義満も大河には全く登場していない。

白河上皇や足利義満が登場しないのは、単に人気がないからなのか、タブーに配慮したためか、それは分からない。どちらにせよ、NHKなら臆せず挑戦してほしいものだ。最近の傾向を見ていると、批判覚悟の本格路線は『坂の上の雲』や『TAROの塔』などのサブに任せ、大河はひたすら最大公約数的で無難な路線を歩んでいるように見えてちょっと残念。岡本太郎の台詞じゃないけど「二つの道があれば、私はより危険な方、破滅する恐れのある方を選ぶ」というくらいの気概を持ってほしいけどね( ̄ー ̄)

☆ご挨拶☆

2011-04-01 23:31:23 | プロローグ
新年度の始まりに合わせてブログを開設♪

『テレビのツボ』とは1992年10月~95年9月にかけて、関西ローカルで放送されていた深夜番組のタイトル。



関西地方で放送されている全ての番組の中から、レポーターが面白ポイント(ツボ)を探し出して、それらを面白おかしく紹介するというコンセプトの番組だった。

メイン司会はぜんじろうで、日替わりでサブ司会を務めていたのは藤岡久美子(関口宏の事務所に所属していた元タレント。10年以上前に引退しているので、知らない人が多いだろうなあ…)と、あのツイッター騒動で話題となった大桃美代子。下の画像は「ミス・アイスクリーム」に選ばれた時の大桃(中央)。



拙ブログもその番組と同じく、関西地方で視聴可能なあらゆる番組の中から気になるポイントを探し出し、天の邪鬼目線で斬ったり茶化したりしたいと思っている ♪

番組では放送局ごとに分類していたが、拙ブログでは放送局に関係なく、ジャンルごとに分類している。

更新は不定期なので悪しからず😁


★注意事項★

番組は、放送日の順に時系列でアップするとは限りません。いきなり過去の番組に飛ぶこともあります。
内容は独断と偏見に満ちたものです。マニアックなネタに走ったりもします。以上の点をご了承の上、適当~に楽しんで下さい😜