テレビのツボ

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ジャニーズ&懐メロ歌合戦?

2015-12-24 06:59:54 | 歌番組
第66回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目 五十音順(カッコ内は出場回数)👈


紅白の曲目が発表されたが、率直な印象は「やたら古い曲ばかり」。出場回数の少ない若手を除くと、いわゆる耳タコの曲がとにかく目立つ。紅白というプログラムの性質上、必ずしも新曲を揃える必要はないと思うが、それにしても新味が無さすぎ。

目玉のトリ対決にしても松田聖子と近藤真彦といった往年のアイドル同士で、曲目は「赤いスイートピー」に「ギンギラギンにさりげなく」。ともに30年以上も前の曲で、ポップスとはいっても懐メロの域に入る。今年で紅白卒業を表明している森進一に至っては「おふくろさん」。「おいおい、いつの曲だよ…」とツッコミの一つも入れたくなる。

出場歌手の人選にも相変わらず疑問が残る。紅組のAKBグループは2組に減ったが、白組のジャニーズ系は7組。白組司会は昨年まで5年も連続で嵐が務めていてウンザリさせられ、今年はようやく変わったと思ったら今度もまた同じジャニーズ系の井ノ原快彦。井ノ原が有働アナとともに司会を務める『あさイチ』絡みとはいえ、ここまで露骨なジャニーズ贔屓を見せつけられると溜め息しか出ない。

今年の紅白はさしずめ「ジャニーズ&懐メロ歌合戦」。これといったヒット曲も無かった年だからこうなってしまったのかも知れないが、例年以上につまらないものになりそうな予感がする。

以下、個別の歌手の選出・選曲に対してと、「こんな曲を歌ってほしい」という個人的な希望も含め、簡単な論評を書いてみた。
なおAKBグループとジャニーズ系に関しては、どんな曲を歌っても大して印象は変わらないと思うので、論評の対象外とした(ファンにとってはそんなことはないんだろうけど…)。演歌もあまり興味がないので、一部の歌手を除いてスルーしている。


【紅組】
▽E-girls(3)「Dance Dance Dance」
※歌よりも曲のタイトル通りダンスパフォーマンスの印象の方が強い。選出は順当かと思う。
▽いきものがかり(8)「ありがとう」
※今年は水木しげる氏が亡くなっているので、朝ドラ『ゲゲゲの女房』のテーマソングでもあったこの曲が追悼の意味も込めて選ばれたのは順当だと思う。いきものがかりの選出も順当。
▽石川さゆり(38)「津軽海峡・冬景色」
▽今井美樹(2)「PIECE OF MY WISH」
※不倫略奪婚のイメージでミソを付けてしまった感のある今井だが、曲そのものはいい曲が多い。「PEACE…」は24年も前の曲ではあるが、「布袋以前」の代表曲でもあり、選曲は順当(布袋色の付いてない曲となると、これくらい古くならざるを得ない)。今井の出場に関しては、むしろ少なすぎるくらい。
▽AKB48(8)「AKB48 紅白 2015 SP~10周年記念メドレー~」
▽NMB48(3)「365日の紙飛行機」
▽大原櫻子(初)「瞳」
▽伍代夏子(22)「東京五輪音頭」
▽坂本冬美(27)「祝い酒」
▽椎名林檎(3)「長く短い祭~ここは地獄か天国か篇」
※とにかくエキセントリックな印象だが、選出は順当かと思う。曲のタイトルが、まるで紅白を揶揄してるかのようで面白い。
▽島津亜矢(2)「帰らんちゃよか」
▽Superfly(初)「Beautiful」
▽高橋真梨子(3)「五番街のマリーへ2015」
※お馴染みの名曲ではあるが、ペドロ&カプリシャス時代の曲であり、いかんせん古すぎる。ソロデビュー後もいい曲が多いのに、ちょっと残念。希望曲は「ごめんね…」か「フレンズ」。高橋ほど実力のあるベテラン歌手の出場回数がたった3回なんて、明らかに少なすぎ。
▽天童よしみ(20)「人生一路」
▽AAA(6)「恋音と雨空」
▽西野カナ(6)「トリセツ」
※今年リリースされた曲であり、選曲は順当。人気・歌唱力ともにある歌手なので、選出ももちろん順当。ポスト浜崎あゆみとの呼び声も高いが、浜崎よりずっといい。
▽乃木坂46(初)「君の名は希望」
▽Perfume(8)「Pick Me Up」
※E-girls以上に、ダンスパフォーマンスの印象が強い。歌の印象はあまりないので、選曲の希望は特にない。選出は順当。
▽藤あや子(21)「曼珠沙華」
▽松田聖子(19)「赤いスイートピー」
※アイドル界のレジェンドともいえる存在だけに選出は順当としても、前述の通り選曲はやはり疑問。原点回帰ということで、無理やり納得させるしかないか…。
▽水森かおり(13)「大和路の恋」
▽μ’s(初)「それは僕たちの奇跡」
※アニメ声優のユニットで、一部ではカルト的人気を誇るが、それ以外にとっては「誰?」状態。(ミューズ)という読み方も分からない人が多数いる模様なので、選出はちょっと疑問。選曲も同様で、ファン以外は聴いたこともない。
▽miwa(3)「fighting -Φ- girls」
※歌唱力があり、意外と聴く機会もあるので選出は順当。まだまだ曲の知名度は低いので、どの曲がいいとかは特にない。
▽レベッカ(初)「フレンズ」
※2012年の『プリンセス プリンセス』同様、再結成での選出パターン。いわば特別枠なので、この場合は古い曲でもOK。
▽和田アキ子(39)「笑って許して」
※選出・選曲ともにツッコミどころ満載。なぜ大御所扱いなのか理解不能。毎年、往年のヒット曲の使い回しで、もはや笑って許せないレベル。各種アンケートでも「紅白に出てほしくない歌手」で必ず1位に挙がるので、今年を最後に卒業してほしい。

【白組】
▽嵐(7)「New Year’s Eve Medley 2015」
▽五木ひろし(45)「千曲川」
▽EXILE(11)「EXILE 紅白スペシャル 2015」
※マイルドヤンキー御用達のグループ。社会現象になるほどの人気グループなので、選出は順当。ダンス&ボーカルユニットなので仕方ないのかも知れないが、ボーカルより大勢のダンスの方が目立つのはちょっと違和感がある。できればATHUSHIのボーカルをじっくり聴きたい。
▽X JAPAN(6)「紅白スペシャルメドレー ~We are X!~」
※結成以来、これほど波乱万丈のグループも珍しい。メンバーが2人も不慮の死を遂げてるし、ボーカルToshiの洗脳騒動も記憶に新しい。話題性も含めて選出は順当。
▽関ジャニ∞(4)「前向きスクリーム!」
▽ゲスの極み乙女。(初)「私以外私じゃないの」
※活動歴は浅いが、注目株として選出は順当か。ネーミングセンスはまさにゲスの極み。曲の知名度はまだまだ。
▽郷ひろみ(28)「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」
※松田聖子と同様、アイドル界のレジェンド的存在だが、話題性は聖子より低い。「2億4千万…」はさすがに耳タコ。せめて1994年リリースの「哀愁のカサブランカ」以降の曲にしてほしい。
▽ゴールデンボンバー(4)「女々しくて」
※選出は順当だが、毎年「女々しくて」ばかりはどうかと思う。そろそろ新曲で出場してほしい。
▽近藤真彦(10)「ギンギラギンにさりげな
く」
※レジェンドというには中途半端で、なぜ今年いきなり選出されたのか不可解。全然さりげなくないし、選曲も古すぎ。希望曲は強いて言えば「愚か者」。
▽三代目 J Soul Brothers(4)「Summer Madness」
※EXILEの弟分。兄貴分のEXILE同様、選出は順当。論評もEXILEと同じ。
▽SMAP(23)「This is SMAPメドレー」
▽SEKAI NO OWARI(2)「プレゼント」
※「セカオワ」の愛称で人気が定着しているので選出は順当。選曲も悪くないが、今年CMで流れている「ムーンライト・ステーション」でも良かったように思う。
▽Sexy Zone(3)「ニッポン Cha-Cha-Cha チャンピオン」
▽TOKIO(22)「AMBITIOUS JAPAN!」
▽徳永英明(10)「時代」
※実力派なので選出はもちろん順当だが、できればオリジナル曲にしてほしかった。カバー曲も定評があるのでそれでもいいが、「時代」というのがちょっと引っ掛かる。中島みゆきに紅白出演を断られたので、NHK側がこの曲を選曲させたのかと勘ぐってしまう。
▽BUMP OF CHICKEN(初)「ray」
▽氷川きよし(16)「男花」
※曲のタイトルが意味深。以上。
▽V6(2)「ザッツ!V6メドレー」
▽福山雅治(8)「デビュー25周年スペシャルメドレー」
※人気・話題性ともに高いので選出は順当。ただメドレーはどうかと思う。今なら「家族になろうよ」一択では?
▽星野源(初)「SUN」
▽細川たかし(39)「心のこり」
▽三山ひろし(初)「お岩木山」
▽美輪明宏(4)「ヨイトマケの唄」
※訳あって出場回数こそ少ないが、新たな大御所として選出はもちろん順当。どの曲も時代を超えた普遍性があるので古くても全然構わないが、「ヨイトマケの唄」はちょっとストイックすぎる印象。お祭りに相応しいのは沖縄民謡をベースにした「花」などか。長年封印されていて、昨年の『SONGS』でTV初披露となった「悪魔」だとインパクト抜群だが、さすがにそれは無理な注文だろう。
▽森進一(48)「おふくろさん」
※今年で卒業ということなので、選出は順当としたい。作詞家の故・川内康範氏との間で繰り広げられられた、世にいう「おふくろさん騒動」でネガティヴな印象が付いてしまった曲を最後の紅白で歌うのは、騒動の完全収束を印象付けたいからかも知れない。
それよりも森の場合、近年はロウ人形みたいな異様な風貌の方が気になる。デーモン小暮に呪いでも掛けられたのだろうか?

▽山内惠介(初)「スポットライト」
▽ゆず(6)「かける」
 
<特別企画>
▽小林幸子「千本桜」
▽MISIA「オルフェンズの涙」
※抜群の歌唱力に定評があり、新世代の実力派として選出は順当。選曲も今年OAされた『機動戦士ガンダム~鉄血のオルフェンズ』のエンディングテーマなので順当。できればこのような「賑やかし枠」ではなく、本選で出場してもらいたかった。


…で、今回のツボだが、みたいな紅白歌合戦という番組そのものがツボ!



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