テレビのツボ

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ワイドショーの金太郎飴化

2011-04-09 12:44:01 | ワイドショー・バラエティ
auの端末から投稿すると絵文字が半分くらい「=」に化けてしまって解りづらいなぁ…とボヤキつつ2回目の書き込み〓

今は春の番組改編期真っ盛りゆえ、特番のネタには事欠かないが、あまりに多すぎてチョイスし切れず…というわけで、取り敢えず通常番組のリニューアルからズームイン! 特番に関しては追々取り上げる予定。

今週スタートした新番組、テレ朝の『モーニングバード』が、なかなか好評らしい。前の『スーパーモーニング』が同時間帯モーニングショーの中で視聴率最下位だったのが一挙に首位に! それまでトップだった日テレ『スッキリ!』を抜いたそう。奇しくも、MC羽鳥慎一アナの古巣の局を視聴率で超えたのだから、日テレはさぞ悔しい思いをしてるだろうなぁ。

勝因?は、前スパモニの政治・経済など硬派ネタ中心から、芸能ネタや生活情報中心へと番組構成を変えたことだと分析されている。なんのことはない、ライバル番組のスッキリ!と同じポップ路線へ転換したわけだ。かねてから日本のテレビ番組はどれも似たり寄ったりの金太郎飴だと揶揄されていて、その最たるのがワイドショーだったが、ついに「報道のテレ朝」もその流れに迎合してしまったようだ

スパモニは、とかく主張が左寄りだと批判されながらも、その硬派ぶりは他のワイドショーとは一線を画していてコアな視聴層から一目置かれていた。旧来の左翼みたいに反米路線一辺倒ではなく、「シリーズ・北朝鮮の闇」では北朝鮮の暗部も鋭く抉っていたから、一概に偏向番組とも言い切れない。一言でいえばワイドショーらしからぬワイドショーだった。
ワイドショーの主な視聴者である専業主婦は硬いネタを好まず、視聴率が低迷していた→新風を吹き込み、内容も刷新→視聴率アップに成功→局は万々歳! この論法は分からんではない。テレビ局は営利企業である以上、視聴率至上主義に陥るのもやむを得ない面はある。けど、目先の視聴率のためにポリシーまで捨て去るのは如何なものかなあ? 新規の視聴者を獲得した反面、コアな視聴者を失ってもいる筈だから、長い目で見れば果たしてプラスかどうかも怪しい気がする〓

これで朝のワイドショーは各局ほぼ横並び。大同小異になってしまった。違うのはMCのキャラくらい。TBSの『朝ズバ!』は、寝たきり老人ならぬ働きっきり老人と呼ばれるみのもんた。高額ギャラが問題視され、たびたび降板説が流れるも、代役が見つからず続投している。みのは「怒りキャラ」。ニュースに対して怒りをぶつけるのが売り物みたいになってる。MCは癖が強いが、番組内容にさほど特色があるわけでもない。好き嫌いは別にして、みののキャラで持ってる感じ。

日テレの『スッキリ!』は前述したようにワイドショーの典型。ひたすら軽い。トップ項目はたいてい芸能ネタ。政治ネタが筆頭に来ることは滅多にない。MCの加藤は意外と無難に司会をこなしている。お笑いらしいおふざけはあまりない。それがいいかどうかは、人によって評価の分かれるとこだろう。サブのテリー伊藤は、毎回好きなこと言いっ放し。しかも、これが偏った意見ばっかり。見方によっては、みのよりも癖が強い。好き嫌いは真っ二つに割れるタイプだ。まあ、常識的に司会をこなす加藤とはいいコンビネーションかも知れない。

フジの『とくダネ!』は、テレ朝が軟派路線へと変更した今、意外にも硬派ぶりが際立つようになった。MCの小倉はこれまた癖が強く、蘊蓄が鼻につくともっぱらの評判だが、それらの点さえ気にならなければオススメ。というか、硬派のワイドショーを望むなら、消去法でこの番組しか残らない。とくダネ!の売りは後半の特集企画。社会問題を深く掘り下げた内容で、小倉の意向が色濃く反映されている。小倉は妥協を許さない完全主義らしく、それが番組全体のコンセプトを形作っている。小倉も高額ギャラが災いして降板の噂が絶えないが、もしフジまでポップ路線に転向したら、完全に特色がなくなってしまう。軽いネタが悪いとは言わない。個人的にも芸能ネタは結構好きだし でもそればっかりでは食い足りない。硬軟取り混ぜたネタを幅広く扱ってこそ、文字通りのワイドショーではないかと思う。

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