テレビのツボ

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AKB総選挙、指原莉乃のスピーチ力!

2015-06-07 12:32:08 | 特番・スペシャル

またまた久々になってしまった拙ブログ…。今回取り上げる番組は6月6日放送の『AKB48選抜総選挙 生放送SP』。
「AKB総選挙はオワコン」などと揶揄されながらも、今年で第7回日を迎えた同特番は大きな注目を集めた。各メンバーの順位・得票数が一番の注目点であるのは言うまでもないが、それとともに毎年話題になるのが受賞時の各メンバーのスピーチ。ネットニュースでも各メンバーの順位・得票数・スピーチ内容が続々と報じられている。中でも劇的な返り咲きを果たしたHKT48のメンバー指原莉乃の得票数とスピーチ内容は、今回の一番のツボだ。

指原莉乃 AKB選抜総選挙で1位も自虐スピーチ「私はブスで貧乳」

「さ・し・は・ら・り・の!」
司会の徳光和夫が一文字ずつ区切りながら指原莉乃の名を告げた瞬間、超満員の福岡ヤフオクドームは大歓声に包まれた。
第2位に柏木由紀が選出された時点で、指原の返り咲きは決まったも同然ではあったのだが、そこはやはり「お約束」。例年通り、優勝者本人の名前が挙がってから、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

圧巻だったのは、19万票以上という空前の得票数もさることながら、なんといっても指原のスピーチ力。得票数同様、メンバーの中でも頭抜けていた。
感激で涙にむせながらも、自分を落として笑わせ、メンバーやファンを持ち上げて泣かせ、励ますという、緩急自在、ツボを押さえた見事なスピーチをやってのけた。大袈裟ではなく、国政選挙に出ても当選するのでは、と思えたほど。一昨年、初めて1位に選ばれた時よりも一層の進化を見せている。
以下はそのスピーチ(後半部分を抜粋)↓


《以下引用》
私はAKBグループの中でもかなり特殊な存在です。
そんな私でも大分県で学生をしているときは、自分のことをまあまあ可愛いと勘違いしていました。ですが、芸能界に入って、AKBに入って、センターになれない私は、どうやったらセンターになれるんだろうとずっと考えていました。どうやったら、前田敦子さんや大島優子さんになれるのか考えたけど、なれませんでした。

私は開き直りました。私は指原莉乃をやり通そう、そう決めました。私はブスで貧乳で、いいところは本当に少ないです。(そんなことないよ~!)ありがとうございます。お決まりのセリフありがとうございます。

いいところのない私は開き直って、1位になることができました。でも、その1位はスキャンダルからの大逆転、HKTの立役者、AKBのストーリーに支えられての1位だとずっと思っていました。

私もみんなのように指原莉乃として評価されたい。そう思っていました。AKBグループには可愛い子がたくさんいます。今年はこんなに自分に自信のない指原が1位になることができました。(大拍手)ありがとうございます。

全国の自分に自信のないみなさん。私のようにイジメられて引きこもりになって、親にたくさん迷惑をかけてしまったみなさん。日の当たっていないみなさん。私はもう一度1位になることができました。奇跡の1位ではなく、自分が1年間頑張ってやってきたことを評価されての1位だと信じています。

私は落ちこぼれです。選ばれた人間ではありません。全国の落ちこぼれのみなさん、私の1位をどうか自信に変えてください。

あの日私に力をくれたアイドルのように、私もみなさんの力になれることが本当に嬉しいです。今日は本当にありがとうございました!(大拍手)

最後に一つ。いつものやっていいですか?これからもAKBグループを応援してくれるかな~?(会場から一斉に“いいともー!”)ありがとうございました!



総選挙という大舞台で、これほど感情に訴えかけられるスピーチなどなかなか出来るものではない。文字で起こしただけでも内容は分かるが、映像を見るとよりリアルに凄みが伝わってくる↓

第7回 AKB総選挙 1位 指原莉乃のスピーチ(注:たった一日で削除された模様。別のリンク先を貼ろうとも考えたが、またすぐに削除されそうなのでやめた。「指原莉乃 スピーチ」等のワードで各自検索してもらった方が確実かと思う)

AKB総選挙なるイベントはファン心理を巧みに操った催眠商法の類、との思いは正直変わらない。茶番劇に過ぎない、と言われても否定はできない。
が、指原のスピーチ力は紛れもなく本物だ。昨日リアルタイムでスピーチを聴いて、(本人も言ってるように)なぜ特別可愛いとも思えない指原がこれほどまでに支持されるのか、その理由の一端を垣間見れたような気がした。

指原のスピーチ力に対する高評価は今に始まったことではない。一昨年のAKB総選挙の直後すでに、『なぜ指原莉乃ばかりが躍進を続けるのか~AKB総選挙のスピーチにみるコトバの力』という、そのものズバリのタイトルの本が上梓されている。
指原のみならず、躍進する上位メンバーに共通の要素としてスピーチ力の高さを挙げ、それぞれのメンバーのスピーチの特徴も含め、詳しく解説している。
同じ2013年には、ジャーナリスト田原総一朗との対談という形で『AKB48の戦略!~秋元康の仕事術』という本も上梓されていて、AKBグループを売り出す戦略について秋元自身が語っているのだが、その中で元メンバーの前田敦子に対する思いを以下のように吐露している。

秋元康に聞く、なぜ前田敦子さんがセンターだったの?👈

対談の中で秋元は、前田敦子はもっともセンターに向いていないがゆえに、敢えて初代センターに抜擢したと逆説的に語っている。ファンは、全然アイドルらしくない女の子を、自らの応援によって魅力的なアイドルへと育て上げる「シンデレラ・ストーリー」を求めているからと。
確かにかつての前田は、不器用で引っ込み思案で泣き虫という、いわゆる「アイドルらしさ」からは程遠いキャラクターだった。その代わり人一倍の頑張り屋で、努力の量では誰にも負けなかった。だからこそ、パッとしない女の子がアイドルの階段を駆け上がってゆくというAKBグループのコンセプトには、これ以上ないくらいに合致した存在だったともいえる。

前田がAKBグループで一番必要とされ、「不動のセンター」と称されるほどファンから熱烈に支持を受けた理由を知れば、自ずと指原が高い支持を受け続ける理由も見えてくる。
指原も本質の部分では前田と同じなのだ。指原曰く「ブスで貧乳」で、いじめられっ子で落ちこぼれの女の子が、開き直って「指原莉乃をやり通す」ことによって見事1位の栄冠を勝ち取ったというのだから、まさにAKBグループのコンセプトを体現したといってもいい。前田に対して秋元が感じたという「なにか」(=天才的なオーラ)は、指原の雰囲気からも充分に感じ取れる。
加えて指原には、前田にはなかった喋りの達者さがある。AKBグループのファンが求めるキャラクターを備えている上に、スピーチで感動を呼ぶ才まであるとなれば、まさしく鬼に金棒。空前の得票を得たのも、当然すぎるくらい当然のことだったのかも知れない。
今後も当分の間、指原を中心にAKBグループは大いに話題を提供してくれそうだ。


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2 コメント

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Unknown (endless)
2015-06-09 21:28:34
指原さんのスピーチは技術の高さもさることながら、
内容の深さもすばらしいと思いました。

まさに本物だと思いました。
Re:Unknown (bugatti26230755)
2015-06-11 21:40:54
endlessさん、コメありがとうです。
いろいろバッシングされたりもしてますが、指原莉乃はやはり「なにか」を持ってますね。
彼女の得票数に対しては、中国の大富豪がCDを爆買いして大量投票した、という真偽不明な噂が流れてますが、もし仮に事実だとしたら、それはそれで凄いことだと思います

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