葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

「北の潮彩」 編集開始

2007年05月24日 19時00分23秒 | 日記 ・ 雑記録
ワイン仲間のH氏夫妻が帰国なさって、
ワイン会の掲示板に 「時差ボケも解消しつつある」 とカキコミがあった。
合衆国の中西部とでは時差も相当なものだから、さもありなん。

しかし、下関と北海道でも時差はある。 標準時にあわせているだけだ。
納沙布岬では極端だから、真ん中を取って襟裳岬としよう。
襟裳岬の経度は東径143度12分と少々だ。
葡萄舎の300m西が東径131度ちょうどだから、その差は12度12分だ。
時差は15度で1時間だから、下関と襟裳岬の時差は大雑把にみて45分だ。
45分の差は大きい。

実感として北海道の朝は早い。 計算上でも小一時間早いのだから。
そして日の暮れは(当然ながら)早い。
北海道を行動中は悪天候だったから、余計、日の暮れを早く感じた。

こんなことを考えているうちに、そろそろ旅行記の編集に動き出すか、と考えた。
しかし、私の癖で、HPの表紙を変えなければその気になれない。
で、表紙を変えた。 模様替えはビョーキだから。
北の岬の灯台なら、写真は1000枚もある。 どれを使ってもいいのだが、
この際、印象深い灯台の写真を使う事にした。
礼文島の元地(もとち)灯台。
海岸の知床という集落から、丘陵を200m登りつめなければならない。
礼文の丘陵に樹木はまばらだ。
5月18日という日は寒かった。 気温は4度。 霧雨が10mの風で頬を打つ。
耳もちぎれるほど(大袈裟!)痛く感じる。
慰めになる高山植物の開花はまだ先だ。
霧に遮られて視界は100m? 30分以上歩いて、灯台は、霧の中から突然現れた。
黒地に白帯の灯塔は不気味だけど、見慣れれば頼もしい彩色だ。
霧に巻かれて見ると、北海道の過酷な自然に耐えて立つ灯台を彷彿とする事が出来る。
霧の中だからボンヤリとしか写っていないが、私の好きな写真だ。

表紙の模様替えを済ませれば、いよいよ編集に取り掛かる。

当ブログの親サイト 「葡萄舎彩々」 へもお越しください。