葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

齢、また一つ

2006年09月15日 08時45分12秒 | 日記 ・ 雑記録
人間、成長する過程では、誕生日という一つの区切りは嬉しいものだ。
成長が鈍化し始めると、嬉しさも中ぐらいなりおらが誕生日、となる。
ところが、不思議なもので、
還暦が近づいてきてからの誕生日は、一種独特な感慨を伴う。

また一つ、齢を重ねた、という思いの裏側には、
これから、だらだらと加齢して、呆けたり、彷徨したり、寝たきりになって、
自分で自分がコントロールできなくなったときの 「怖れ」 がある。

この身に何かがあったときには、
腎臓以外の臓器は全て提供します、と宣言している。 角膜も登録している。
必要以上の延命処置は拒否する、と尊厳死協会にも加入している。
しかし、それは75歳くらいまでに 「死ねたら」 の話だ。
「死ねなかったとき」 の惨めさと憐れさを考えると暗然とする。

老後は美しく過ごしたい。
でも、場合によっては、私の人生に老後はなくてもよい。
私は、私の人生の仮想ゴールを、75歳と定めている。
残り、15年。
充実すればするほど、短い歳月かも知れないが、突っ走ろう。

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