ますぶちStyle/宝石箱の片隅

ジュエリーや宝石、真珠を中心に、ジュエリー・ビジネス、歴史まで幅広く書いていきます。是非ご一読下さい。

Nightcap-14

2014年03月15日 | 日記

Nightcap-14
ジュエリービジネスは改めて「人」が大事


通り一遍の教育で
お茶を濁しているなら
何も言うことはありませんが、
これからの時代、
ブランド志向をする
店や企業にとって、
つくづく
「人」が大事になってくるでしょう。

海外ブランドや
大手の小売店や流通業などは
腐っても鯛、
というところがあります。

(このところ一流ブランドに対して
辛口の意見を
述べさせて頂いていますが、
何も恨みがあってのことではないので
悪しからず)。

それは兎も角、
小規模小売店や地方にいきますと、
店頭での販売員の質の低下は
目を覆うばかりです。

バブル崩壊のあと、
長らくデフレが続きましたから、
リストラを余儀なくされ、
パートやアルバイトに
切り替えた店が
少なからずありました。

このような状況では、
従業員の質を高めるのは
至難の技であったろうと思います。

しかしながら、
ジュエリー業界が
インターナショナルの時代を迎え、
従業員や販売員のレベルを
高めなければ、
戦っていけない、
生き残っていけない
時代に入ったと思うのです。

そして経営者ばかりが
スキルを高めても何もならない。

全体の質を高めることが
本当に求められている。


そのように思います。


JAMの本棚「理想の書物」

2014年03月15日 | 日記

JAMの本棚
「理想の書物」

 

19世紀のジュエリーを
知るために、
ラリックを始め
多くのジュエリー作家に
影響を与えた、
ウィリアム・モリスを
調べることにしました。

私の本棚には
幸いにして、
モリスの作品集が2冊と
単行本が3冊
残っていました。

まずは
この難解な「理想の書物」から
やっつけようと思います。

この本は
1992年に晶文社から
出ているのですが、
晶文社の本は
だいたいが高く、
これも
この当時で3200円。

Mを辞めようとしていた
時期でもあり、
参考図書は
かなりの勢いで買っていた
ことを思いだしました。

ウィリアム・モリスは
1834年ロンドン近郊で生まれ、
ラファエル前派、
アーツ&クラフツ・ムーブメント、
アール・ヌーヴォー、
耽美主義などに
大きな影響を与えた芸術家です。

これらについてはいずれ
Jewel Caféや
Jewellery Seminar、
AZClub定例会などでも
取り上げたいと思っています。

どうも
モリスを理解しないと、
19世紀のジュエリーの
新興勢力のことが判らない。

いつも云っていることですが、
ジュエリーを学ぶためには
ジュエリーのことだけを見ていては
ダメです。

その時代の社会背景や
歴史的な出来事などを
知ることが肝心です。

回り道をしてしまうようですが、
これが結局は
そのジュエリーの理解を
深めることになります。

この「理想の書物」
買った当時
一通り目を通しているのですが、
改めて読むと
また新しい発見が
きっと出てくることでしょう。