だらだら無気力ブログ!

だらだらと毎日を過ごす映画好きな野郎のブログ。
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『セデック・バレ 太陽旗』:第7回大阪アジアン映画祭

2012-03-19 00:01:18 | 第7回大阪アジアン映画祭

2011年/台湾  <日本初上映作品>

カラー143分
セデック語・日本語(日本語字幕)

監督・脚本:ウェイ・ダーション(魏徳聖)
製作:ジョン・ウー
   テレンス・チャン
   ジミー・ホアン
出演:リン・チンタイ
   マー・ジーシアン
   ビビアン・スー
   ランディ・ウェン
   ルオ・メイリン
   安藤政信
   河原さぶ
   木村祐一
   田中千絵


日本統治下における台湾最大の抗日暴動事件「霧社(むしゃ)事件」を圧倒的
なスケールで描く、2011年台湾映画界最大の話題作の第1部。
『海角七号/君想う、国境の南』のウェイ・ダーション監督は以前から本企画
の実現を切望、作品にも監督の気迫がみなぎっている。
安藤政信、ビビアン・スー、木村祐一ら日本でおなじみのスターが歴史的事件
の陰にある人間の葛藤を熱演。
ヴェネチア、ベルリンをはじめとする国際映画祭で上映された短縮版ではなく、
台湾公開時と同じ、1・2部で計4時間半におよぶ完全版を日本初公開。
                      (第7回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
    * * * * * * * *

1895年から始まった日本の台湾統治により、先住民のセデック族やタイヤル族
たちは自身の文化や習慣を禁じられ、過酷な労働や服従を強いられていた。
1930年、日本人警官との間に起った事件がきっかけになり、セデック族の長、
モーナ・ルダオは日本側への蜂起を計画。長年の屈辱を晴らし、民族の誇りを
取り戻すべく、運動会開催中の小学校や警察派出所へ奇襲攻撃をかけるの
だった。
                      (第7回大阪アジアン映画祭公式カタログより)
    * * * * * * * *

霧社事件のことはよく知らないので、気になって観てみようと思いチョイス。

結構見応えある内容だった。

今回の映画祭は、笑える作品だったり、温かい気持ちになれる作品を多かった
ですが、一転、これはなかなかに重い作品でした。

日本の台湾統治にあたり、原住民族の反発や暴動があったという程度の知識は
ありましたが、霧社事件そのものは今まで知らずにいて、今回の『セデック・
バレ』で霧社事件の事を知ることになり、勉強になった。

セデック族が首狩りを習慣としているので、劇中の戦闘シーンでは次から次へ
と対立部族が首チョンパされたり、霧社襲撃でも日本人が多く首チョンパ
されるので、ショッキングな映像が苦手な人には向いてないかも。

まぁ、自分達の文化がないがしろにされたり、抑圧されたりして反発する
気持ちはよく解る。日本だって捕鯨問題で欧米の価値観で避難されてるので、
それ考えると、もうちょっと彼らの立場を尊重した統治方法があったんじゃ
ないかなと思われる。

だけど作品観てると、どうもセデック族に共感できなかった。
民族の誇りとか言うて立ち上がるなら日本人警官や教師、男性を襲えばいい
のに、無抵抗の女・子供・赤ん坊も殺戮してしまってるから、この時点で
彼らがどんな高尚な言い分を言ったところで、説得力が感じられなかった。
もう彼らがただの蛮人にしか見えなかった。


お薦め度:★★★☆☆(3/5)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
事件 (sakurai)
2013-05-29 11:46:18
自体は、感心はできないものだったと思いますが、映画として見てみると、さすがに見応えあったと思います。
あれが相手が日本人で、納得のいく悪の描き方だったのがまた複雑ですね。
でも、見てよかったと思いました。
世の中、まだまだ知らないことが多すぎて。
返信する
>sakuraiさん (はくじ)
2013-05-29 21:58:17
こんばんは。
コメントありがとうございます。

台湾でこういった事件があったということはこの映画で
知りましたが、この映画はなかなかに見応えある映像で
見入ってしまいました。
返信する

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