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明日は明日の風が吹くのだ

人生いつでも波瀾万丈

自己ベスト更新。

2010-10-15 18:54:17 | 健康・病気

といっても、バイクの話ではなくて。

職場の健康診断があったのですが、身長を測ったら176.4cmありました。これまでの計測史上最高かもしれません(笑)。大学時代に176.5cmって記録があったようにも思いますが、社会人になってからは175cm台だったこともあるので、少なくとも5mm以上は伸びたことになります。まあ、ホントに伸びたとしたらそれはビョーキというもんでしょうけれども、少なくともまだ縮んではいないってコトでよかったです。実は、21歳まで毎年1cmくらいは身長が伸び続けたので、高校を卒業してから7~8年ぶりに会った同級生の第一声が「お前、背伸びたなあ!」だったという、冗談のような話もあります(笑)。他人より成長が遅いのは昔からってことですな。

ちなみに体重は、久しぶりの66kg台(66.5kg)でした。このところ67~68kgのことが多かったので、多少なりと減ったのは良い傾向です。ただし、くたびれてて食欲がわかず小食になったせいだという説もあるので、素直に喜べないところもあります(苦笑)。

ガッカリなのは胴囲。80cmを超えたの、初めてです。ウエスト部分で測れば78cmなんですが、それにしても20歳の頃の58cmに比べれば20cm増。当時は体重も58.5kgだったので、10kgも増えれば20cm増でも仕方ないんですけど、腹筋が割れてないのはなんとなく自分っぽくないというか、違和感があります。今はかろうじてうっすらと縦割れが残っている程度ですね。転勤するたびに白衣のサイズが大きくなるのでイヤになります。

そんなわけで、みんなみたいに自分の足で走り込めたら、もう少し締まった体を作れるんだろうけどなあ、とちょっと遠い目。短距離走は速くなかったけど、持久走は不得意種目ではなかったので(クラスの上位1/3~1/4くらいだったような気が)、より一層そんな気分。

現在は朝食抜き、昼は職場で用意される昼食をとり、夜は食べたり食べなかったりなので、これ以上食事で減量するのは難しいですから、何か取り組みやすい運動があれば良いんだけど。


たまには風邪をひくのも良い…のかな。

2010-05-01 18:09:34 | 健康・病気

医者の不養生といいますが、普通に過ごしてても風邪をひくときゃひくわけで。

しばらく前からなんとなく調子が悪かったのですが、今週の水曜日・木曜日は完全にダメ。寒気はするし、頭はクラクラするし。体温は測っていないものの、測るまでもなく熱が出てるのは間違いない。お腹も痛くて、吐かないもののとても食事はとれなくて。

水曜日は少しだけ外出したものの、ほとんど寝て過ごし、木曜日は丸一日寝たきり。なのに、水曜日の時点で、背中や腰が痛くなってきて、起きてはいられないけど寝てるのも痛いという、どうすりゃいいの?状態。日頃、病気や怪我でほとんど1日ベッドの上で過ごす方々を拝見しているのだけれども、自分は「寝たきり不適応」なのは間違いなし。風邪じゃなくてまともな病気になったらどうなるんだろう?

少し快方に向かっていて、昨日・今日と何とか仕事はこなしたものの、まだまだ体調はイマイチ。健康とか、まあまあ普通に歩けることのありがたさを再認識。まともな病気はしたくはないけれど、たまには風邪くらいひいとくのも良いのかも。独身だからと生命保険すらはいってないけど、良い機会だからせめて医療保険くらいは加入しといたほうがいいのかな?と弱気になってみたり(苦笑)。やっと固形物が食べられるようになってきたから、元気になったら自分にあったプランを探してみるかな。


40時間耐久。

2009-04-29 23:31:33 | 健康・病気

40時間耐久勤務が終わりましたよ。

僕らのギョーカイじゃ、当直ってのは

日勤→そのまま夜勤→そのまま次の日の日勤→当然そのまま残業→やっと帰れる

って状況なのは、自分の身近な方にはご理解頂いているのだけれど、今月はこんな勤務がこれで3回。4/26は丸1日休みだったけど、今日のためにあえて何もせず休んでおいたのは正解だったなと思っているところです。今日はほんとは祝日で、当直があけたら帰れるはずだったのに、オンコール(呼び出し当番)だったために当直の先生から何度か呼ばれてしまい、結局こんな時間(22時)まで職場にカンヅメになる羽目に。休みだったのに...と思うと疲労感倍増ですが、まあ、そうはいっても通常の日勤よりは忙しくなかったので、もともと平日だったと思えば大したことはないのだけれど。

さて、皆様にお願い。

ご存じない方のために、病院の救急外来はあくまで「救急」外来なのであって、「夜間外来」ではないってことを教えてあげて下さい。医者は普通に1日仕事をしてから一晩中当直業務にあたり、そのまま翌日も普通に働きます。いってみれば、3交代勤務の4勤務帯以上、職場に缶詰になるわけです。「夜勤前は休みなので仮眠を取って出勤し、夜勤明けには帰ってお休み」という普通の仕事の常識がまったく通用しない世界です。これは今働いている病院だけではなく、日本全国ほぼ同じ状況だと思いますし、残念ながらこの状況が改善される見込みはまったくありません。

30代くらいまでは、当直あけでも辛いながらもなんとか頑張れたのですが(体はボロボロでも気持ちくらいはなんとか前向きっつーか)、40代にもなってくると、当直翌日の外来、手術がかなり厳しいと感じるようになりました。体力的にきつい中で手術に臨むのは、正直なところ担当患者さんに申し訳ないと感じます。もちろん、疲れているからといって手抜きすることは決してありませんが(むしろ、疲れているからこそ手抜きにならないように気を引き締めるところもあったり)、自分では頑張っているつもりでも、客観的に観れば能力が低下している可能性は否定できません。同じ腕ならば、充分休息した医者と、徹夜明けの医者がいれば、手術してもらうなら体力十分の医者を選びたいと普通は思いますよね。

そういう状況で、夜中に
「1週間前から痛かったんだけど」
(じゃ、なぜ昼間の外来に来ない?なぜ1週間放っておいたのにあと8時間が待てない?)
「明日は休日だから病院お休みでしょ」(夜は何曜日だって休み!)
「明日は仕事があるから」(オレだって明日仕事じゃ!)
「昼間に来るよりすいてるんだよね」(ふざけんな!)
とかいうのは、正直勘弁してもらいたいわけです。

それと、「交通事故だから」と夜中に救急車を呼んで、スタスタ歩いてくる人も勘弁して欲しい。ひどい人になると「追突されて車が少し揺れたけど、全然どこもぶつけてないし、痛くもなんともない。でも、事故だから念のため、ね」とか平気で言います。 午前1時とかにこれをやられると、とても営業スマイルは浮かべてられません。最近は自分も多少図々しくなったのか、こういう人にはひとこと言わせてもらう ようにしています。

交通事故だからといって、必ずしも事故直後に診察を受ける必要はありません。軽いむち打ち程度の人は、次の日で全然問題ないんです。「直後」に受診しないと保険が下りない、なんてこともありませんから。保険については、少なくとも翌日なら大丈夫。なにしろ、事故日と初診日が違う診断書なんて今まで山ほど書いてますからね。それでも心配なら、まず保険会社の事故対応24時間電話サービスに連絡して相談するといいでしょう。

事故であっても、軽傷なら救急車も呼ぶ必要はありません。救急車でなくてもちゃんと診察しますし、救急車で来た人でも、ひと目みて「たいしたことない」とわかる人は、普通に順番通りキッチリ待ってもらった上で診察します。救急車から元気に降りてきた人より、つらいのに自力で頑張って病院に来て、じっと待ってる人を優先します。

もちろん!「苦しい」とか、「ひどくおなかが痛い」とか、「たった今ケガした」とか、そういう人は、ためらわずに病院にいらしていただきたい。我慢したお陰で手遅れに、なんてことになってはいけません。そうした方に出来るだけ早く手当をさせてもらうために、僕らは頑張って当直しています。

久しぶりに、ちょっとグチでした(笑)。基本、楽しくないことはBlogには書かないようにしているのだけれど、これは言ってもいいかと思ったので。

さあ、明日に備えて帰ろ帰ろ。


いわゆる「たらい回し」について。~私見~

2008-02-21 00:13:37 | 健康・病気

医療業界にいると、どうしても気になるのがこの話題です。10カ所以上の病院に断られた挙げ句に患者さんが亡くなってしまった、といった痛ましい報道が最近よく目につくように思います。

一市民の立場から考えれば、これはとんでもないこと。ただ、救急隊からの電話を受ける側の立場からいうと、これにはある程度やむを得ないところもあるのです。

まず、問答無用で受け入れ不可能なケースに「満床」があります。診察しても、入院できなければ治療のしようもないので、これは無条件に断らざるを得ません。

次に、満床でなかった場合。搬送待ちの間に亡くなってしまうような患者さんの場合には、とりもなおさず一刻も早い救命処置が必要であったということになりますが、救急指定医療機関といえども全ての科の医師が当直しているわけではありません。相当大きな病院でなければ、ほとんどの場合、当直医は一人です。

たとえ話として、急に胸が痛くて苦しみ始めた方があったとすれば、内科医、できれば循環器科医が診療に当たるのが望ましいと思います。しかしながら、前述の通り当直医が内科医であるとは限りません。その日の当直医が普段の診療で胸痛など診ることのない医師であったならば、迅速・適切な初期対応ができないかもしれません。また、その医師が「自分の手に負えない」と判断してから自宅にいる内科医を呼び出すとなると、どうしても時間が余分にかかってしまいます。「転んで足が変な方向に曲がっているということだから、整形外科医を呼んでおこう」などの余程はっきりしているケースでなければ、自宅待機当番の医師を当直医の診察以前に呼び出すことは普通ありませんので、そうなると緊急の救命処置が必要な患者さんを数十分待たせることになってしまうわけです。概ねどこの病院でも、待機当番の医師は病院から30分、少しゆるい病院でも1時間以内の範囲にいるようにしていると思いますが、裏を返せば該当科の医師の呼び出しにはそれだけの時間がかかっても仕方がないと思っていただかなければなりません。

余談。「当番なのに1時間?」と思われるかもしれませんが、1つの病院の1つの診療科あたりの医師数は自分の診療科だと2名から3名が普通です。自分の場合は1ヶ月の半分近くが当番日だと思って頂いてもいいでしょう(過去には半分以上だったこともあります)。もちろんなるべく30分以内の範囲にいるようにしていますが、これがどんな生活かを一度想像していただければと思います(もちろん、当番日はお酒なんて飲めません)。

少々脱線しましたが、以上のような前提で、自分の所属する医療機関以外に、10カ所以上も他に救急医療機関の選択肢があるという状況ならば、専門外の自分が引き受けるよりも、断って他をあたってもらった方が患者さんにとってより良い結果になる可能性が高い、という判断も成り立ちます。「明らかに専門外で、初療すら困難」「専門分野であっても、自分がすでに他の急患を診療中で手一杯」となれば、緊急性が高いが故に「断った方が良心的」となるのも無理からぬことなのです。

「とりあえず診て、無理なら転送すればいいではないか」という意見もありそうです。しかし、収容した病院から転送先を探すのは、実は相当に大変なのです(救急隊が収容先を探すよりむしろ大変なんじゃないかと思います)。こうした場合は、当直医自ら、片っ端から電話をかけまくることになるのですが、1度の電話で話がまとまることなんてまずなくて、何ヶ所も何ヶ所もあたってやっと見つかった頃には電話だけで数十分も経っていた、なんてのは普通です。もちろん、この間は患者さんは病院にいても全く無為な時間を過ごしていることになります。そこから救急車で転送しても、次の医療機関に到着する頃には合計で1時間以上ものロスになっていたりするわけです。何の検査もしないで転送することはまずないですし(こういう事情でウチでは無理なので診て欲しい、という材料を揃える必要がある)、重症患者さんでは紹介状を書いている数分の時間だって惜しい。転送するということは、診察・検査の重複(転送先でも診察・検査を最初からやり直すことになるので)という無駄に加えて、収容先再検索という相当な時間の無駄を発生させることになるのです。

ちなみに、自分が救急受け入れ要請を断る場合は、どう頑張っても自分の病院では対応不能な場合を除いて「他をあたってもどうしても収容先が見つからない場合は、多少時間がかかってもよいなら診るので、もう一度連絡してください」と救急隊に話します。2度目の連絡がないなら、どこかで引き受け手が見つかったということですから、患者さんにとって良いことですし、再度連絡があった場合はもちろん診ます。

収容先が見つからないままに亡くなってしまった患者さんと御家族の無念はもちろん察するに余りあります。しかしながら、自分が関わったがために、助かるはずの患者さんを死なせてしまうなどという事態は、なんとしても避けなければなりません。出来もしない仕事を安請け合いした結果、かえって周囲に迷惑をかけるという状況はどの業種でも生じ得ることと思いますが、医療機関でこれが起こると大変なことになります。

たらい回しはけしからん、というのは簡単です。でも、自分の身内が「救急車で運んでもらったのに、病院に着いても手当らしい手当もしてもらえないままに亡くなってしまった」ならば、これは許せないのではないでしょうか。

思うに、この「たらい回し現象」は現場の医師が頑張れば何とかなるという類の問題ではありません。機会を改めて、少し解決のための案を考えてみたいと思いますが、こういうのって政治の問題なのかなあ?