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オペラとクラシック音楽に関する肩の凝らない芸術的な鑑賞の記録

7/14(土)新日本フィル/ルビー/シモーネ・ヤング登場/木嶋真優のブルッフVn協奏曲とブルックナーの交響曲「ロマンティック」

2018年07月14日 23時00分00秒 | クラシックコンサート
新日本フィルハーモニー交響楽団 ルビー〈アフタヌーン・コンサート・シリーズ〉#16

2018年7月14日(土)14:00〜 すみだトリフォニーホール S席 1階 4列 12番 4,050円
指揮:シモーネ・ヤング
ヴァイオリン:木嶋真優*
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔 文洙
【曲目】
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番ト短調 作品26*
《アンコール》
 岡野貞一:ふるさと*
ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1874年初稿・ノヴァーク版)

 新日本フィルハーモニー交響楽団の「ルビー」シリーズ#16を聴く。正規の会員にはなっていないが、「チケットマイプラン」という制度で、3つの定期シリーズの中から年間に5枚以上のチケットを買うと割引になる。今回は、木嶋真優さんによるブルッフの「ヴァイオリン協奏曲 第1番」を聴きたかったので、チケットを取っておいたものである。残念なことに正面席は取れなかったが、左ブロックの4列目の通路側なので、ソリストが遮られることなく見通せる、つまり音の通り道が広がっている席である。

 指揮するのはシモーネ・ヤングさん。ドイツを中心に活躍し、シンフォニーとオペラの両輪を回せる指揮者である。1年前の2017年6月に読売日本交響楽団に客演したときにも聴いているが、偶然なのか、その時もブルッフの「ヴァイオリン協奏曲 第1番」を演奏している。ソリストは超絶技巧の個性派、ネマニャ・ラドゥロヴィチさんだった。新日本フィルには初登場となる。

 前半はブルッフ。木嶋さんのヴァイオリンは、ビックリするくらいよく鳴る。非常に豊かな音量が魅力だ。使用楽器は、1700年製のストラディヴァリウス「Ex Petri」。瞬発力があり豊穣な響きをもたらす。木嶋さんのスケール大きく歌わせる演奏にピッタリの音だ。
 演奏ももちろん素敵だ。ひと頃のような攻撃的なところがなくなり、スケール感豊かに、自信に満ちた歌わせ方をする。音楽がとても素直になり、この曲の持つ本質的なロマンティシズムをストレートに表現する。大らかで、艶やかで、質感の高い音色で繰り出される、これぞロマン派! というような美しい旋律。その豊潤で自由度の高い大らかな歌わせ方をするヴァイオリンの背景にあるドラマティックなオーケストラ。ヤングさんのサポートも万全・・・・でもないかな。木嶋さんのヴァイオリンが伸び伸びと歌わせているのに対して、オーケストラ側が時々合わなくなったりする。まあ、多少は仕方のないことだとしても、独奏ヴァイオリンに対して、オーケストラ側のクオリティが今ひとつであった。

 後半はブルックナーの「交響曲 第4番『ロマンティック』」。こうした大編成の曲になるとエキストラが多く含まれるようになる。そのせいかどうかは分からないが、何となく弦楽の音が薄いように感じられた。音が響き合う、という感覚が薄いのだ。つまり人数を揃えて弾いてはいるのだが、厚みや深みが少々足らない感じなのである。冒頭からホルンが活躍するが、コチラの方か中々良い出来映えだった。その他の金管や木管は、それぞれが無難に演奏しているのだが、アンサンブルのバランスはあまり良くない。面白いもので、各パートの音はクッキリ明瞭に聞こえて来るのに、それらが有機的に絡み合わないためか、全体が妙に薄く感じられるのである。まあ、聴いているコチラもあまり体調が万全ではなかったので、7割程度しか聴けていないのかもしれなかった。

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